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台湾によくいる意識高い系と意識高い人の違い

台湾にきてからずっと、やたらと意識高い系留学生に対する謎の嫌悪感に苛まれていましたが、その理由がずっと言語化できませんでした。
今回は自分が意識高い系ではなく「意識高い人なのでは?」という仮定に基づいて書く斬新な内容です。
自分を「意識高い人」と定義する勘違いも甚だしい内容ですが、あくまでも仮定することによって矛盾点を見出そうとする試みであることに注目していただきたいです。
その結果として、この記事を読んでイラッとくる人は多分「意識高い系」だと思うので、リトマス試験紙にしていただけると嬉しいです。

第三者から見た意識高い系と意識高い人の違いはそんなにない

私が考えるに「意識高い系」と「意識が高い人」は、ぱっと見の言動やSNSでの投稿スタイルにおいてそんなに違いはないのではないでしょうか。
なんなら意識が高い人の言動やSNSでの投稿は控えめと言ってもいいかもしれません。
多分ですが、第三者から見てその違いはよくよく注意を向けてないとあまりわからないと思います。
文章や写真、言動で出力される成果物のぱっと見の印象は似通ったものになるからです。
多くの第三者は「意識高い系」と「意識高い人」の違いがわからなくて一緒くたにしがちなのかなという感想を持っています。

意識高い系は意識高い人が好き

意識高い系の方は多分ですが、意識高い人のことを好きです。
なんなら同じ志を持つ「同志」くらいに思っているんじゃないでしょうか。
意識高い系の人が根本的に意識高い人が好きなのは、「一緒にいるだけで意識が高まるから」だと思います。
意識高い系の人って、影響を受けたり高めてもらうのがめっちゃ好きですよね、めちゃめちゃポジティブなパッシブで草。語呂が良くて草。内容が薄くて草。

そもそも意識が高い人は意識を高めようとしてない(たぶん)

自分はずっと自分のことを意識高い系だと思ってました。
だって台湾に正規留学しちゃうような人なので。
おまけにこんな感じでつらつらと自分のお気持ちをnoteにあげちゃうような人なんです。
客観的に見た場合、第三者からしたら自分は典型的な「意識高い系」であろうという認識でいたわけです。
これは先ほども言及した通り、意識高い系と意識の高い人間の持つ印象は、そんなに差がないのではないかという話とも関連します。

でもどうやら、自分は意識高い系ではないらしいという指摘をMとYから受けました。
MとY曰く、「シンプルにバカ真面目で、自分の意図せずに意識が高まっている」と言うことらしいです。
確かにそれならば自分に対する要求が高いのもなんとなく分かります。
そのお陰で精神科通いを一年近く続ける羽目になっているのですが。
それでも私は自分のことを意識高い系だと思ってるんですけどね。
まあ、たぶんですけど自分を「意識高い人間」とか自分で言いたくないから、あくまでも「意識高い系」を自称してる説はあります、ずるいかもしれません。

意識高い人は意識高い系が嫌い

私は意識高い系が嫌いなんですが、それはずっと同族嫌悪なのではないかと考えていました。
「心の底から意識高い系をバカにしてるし、なんなら自分も意識高い系だと思ってるけど、あそこまではひどくない」みたいな。
ですが、今回の内容に従って自分のことを仮に「意識高い人」とすると、自分はどうやらシンプルに意識高い系が嫌いなのではないかという結論になるわけです。

自分はそれなりに考えて台湾に留学していて、今も身についているかどうかは定かではないとして、勉強はしてるわけです、人生史上最高に勉強してる気がします。
現状の留学生活がうまく言ってるかどうかは別として。
それがなんだかチャラチャラした訳分からん勉強もしてるんだかしてないんだけ定かでない同世代が「台湾で起業!」とか「人脈構築!」「市場価値向上!」とか抜かしてる訳ですよ。
こちとらそんな時間もなければ精神的余裕もないって言うのに、インスタントな意識高い系ありがちワードと、「私/僕は行動してます・活動してます」アピールをSNSで流してれば意識高い人っぽく第三者に認識されてるんですよね。
お気楽なもんでいいですよね本当に。
そう言う意識高い系と一括りにされたくないんでしょうね、たぶん。
自分が彼らや彼女を嫌いな理由はここにあると思います。

自分を高めることと知名度を上げることが混ざってる人

意識高い系の彼らが目指すところって、結局のところは同じように意識の高い系のコミュニティーの中でいかに知名度を上げて、如何にしてお互いの意識を高めるかなんだろうなと最近思います。
起業にしろ、人脈構築にしろ、はっきり言って手段でしょう。
何かやりたいことがあって、そのために起業するとか人脈を構築するとか。
まあ私はそもそも「人脈」と言う言葉が嫌いですし、人脈は「構築するもの」ではなく「構築されていくもの」だと思っていますから。

どうやら手段と目的がごっちゃになって手段が目的化した集団がSNSに吹き溜まってる台湾留学界隈、はっきり言って地獄です。
日本から近いがゆえに、ローリスクでポワポワ〜した感じで来ちゃう同年代が多いんだろうなと思うと悲しくなってきます。

とは言っても、自分もその意識高い系の1人なのかもしれないという希望は、やっぱり捨てたくないんですけどね。



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