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100日後に死ぬワニについて僕が思ったこと

100日後に死ぬワニについて僕が思ったこと

 100日後に死ぬワニの存在を知ったのは90日目ぐらいのことだった。
100日後に死ぬワニのタイトルを目にした時どんな内容だろうと一瞬考えた。

「死のカウントダウンを前にワニはどう死を回避するのか試行錯誤するSFチックな話」

「死のカウントダウンを前にワニはどう死と向き合い、死についての見解を100日目に述べながら息絶える哲学的な話」

僕が瞬時に想像した内容は上記2つだった。
両方、ワニは自分の死を悟っているもので、死を回避するアイデアが面白かったり、哲学的観点が深かったりするから、Twitterやメディアが騒ぎ立てているものだと勝手に思い込んでいた。

しかし、本当の100日後に死ぬワニは99日間に平和なワニの日常を見せながらも100日目には死ぬと言う事実を読者だけが知っているという新しいタイプの漫画だった。新しい手法だけど内容はひと昔に流行った恋人が死ぬ映画やドラマと同じで
個人的にはあまり好きではなく、死まであと何日と書かれた平和な四コマはグロテスクで見るに耐えなかった。
それに加え世間やメディアでは「あと何日でワニが死にます!」と意気揚々に言っている場面が目につき、そんなにワニが死ぬのが楽しみなのか?と世間と自分の意識の差に恐怖を覚えた。

 100日目に偽アカンウトがワニの名前がワヌに変更になったので死ななくて済んだ、という内容の投稿をしたが、個人的にはこのエンディングの方がよっぽどSF的で哲学的で平和的で好みであった。

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