誤審が少なければいい審判なのか
皆さんこんにちは、ガイトです。noteでは相当久しぶりですが、皆さんお元気でしょうか。無理せず頑張っていきましょう。というわけで今回は、良い点より遥かにミスを取り上げられやすい審判に注目してみようと思います。
昨年の5月、浦和レッズvs湘南ベルマーレの試合で湘南の選手が打ったシュートが明らかにゴールラインを割ったのにも関わらず、ノーゴールとする誤審が起きました。当時、SNSは批判の嵐、審判のおかげでいつも試合ができているはずの選手でさえ批判のツイートが相次ぎました。
確かにあってはならない事象だったかもしれないけれど、審判の立場を考えると目を覆いたくなる言葉ばかりでした。ここ数年、ジャッジは公正でJリーグでも屈指のレフェリーだと言われてきた山本さんが、たった1試合の誤審で多くの人から最悪の審判だと言われるのはおかしいなと感じたものです。
話は変わりますが、僕は誤審についてはある程度仕方ないと考えています。人間なので完璧はありえないし、目視では限界があるのも事実です。つまり誤審の多さが審判の優劣を決めるものでは無いということです。誤審だけを無くそうとするならば、機械で確認すればいいけれどそれだけでは試合は回らない。
では、審判の能力を測る上で1番大切なのはどこか。僕は簡単に言うと選手がストレスなくプレーをしているかだと思います。流してほしい時には流して、ファウルの基準も明確。そういう審判だとほとんど荒れた試合にはならないし、見ている方も楽しく試合を見ることができます。逆にあそこではファウルでなぜ今のはファウルがないの?とかそこは流してよ!という審判だとカードも増えるし、見ていてもあまり楽しくありません。
もちろん判断が正しさも審判に求められる能力の1つですが、それと同じかそれ以上に審判には試合を円滑に進めることが求められているのだと思います。
また、私は日本のレフェリーはレベルが低いとの発言も好きではありません。これは誤審だと言っているものの半分以上が実は正しいという場合だし、まず見ている方の目がそこまでよくないと思えるからです。
例えばイングランドのプレミアリーグは球際が激しく、力強さが見ていて楽しいリーグですが、それが成り立つのはファンが当たり前だろと思って見られているからです。
日本では激しいプレーだとすぐにファウルだと騒いでしまう文化にあると思います。そうではなく、ファウルと激しいプレーは分けて考えないと、審判も笛を吹きずらいだろうし、リーグレベルの向上には繋がらないと思います。
ここまで長々と書いてしまいましたが、僕の言いたいことは「審判にリスペクトを」ということだけです。試合の勝敗に直接関わるポジションでの重圧、精神的な消耗は計り知れないと思います。それに加えて今年の過密日程。審判はとてもとても大変だと思うのです。これは選手も同じなのですが、プレーやレフェリングの良し悪しの前に、まず闘ってくれたり、裁いてくれたりすることに対しての感謝と尊敬はあるべきだと思います。
もちろん審判への不満や、レフェリングへの疑問もあっていいと思います。でも、その不満の数と同じくらいナイスジャッジを称える動きや、あそこのアドバンテージはよかったよね、みたいな審判へのポジティブな言葉も増やしていくべきだと思います。
サッカーにおいての審判の重要性や偉大さを理解しながら、サポーターがリスペクトしていけたら、もっともっと日本サッカーは良くなる。そう僕は確信しています。
ここまで見ていただいた方、本当にありがとうございました!!!
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