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LUMIXで使えるFUJIFILMライクなスチル用LUT

LUMIX S5IIから「リアルタイムLUT」という機能が搭載され、LUTを活用した写真撮影が話題になっています。自分も「勝手にLUMIX Color Lab.」というページで、自作LUTをいくつか公開してきました。

ただ通常のLUTは、主に動画形式で扱うフォトスタイル「V-Log」用のもので、スチルでRAWを同時記録した際に、RAW自体の露出がアンダーにシフトしてしまうという問題がありました。

リアルタイムLUT「Rusted Nega」で撮影したJPEG画像
V-Log用のLUTで撮影したものは、RAWデータの波形がアンダーに寄っている

この事に関しては、友人のSUMIZOONさんがブロク記事で詳細に説明してくれていますが、V-Logガンマで撮影する際は避けられない問題のようです。

そこで今回は、動画のV-Log用ではなく、スチル用にチューニングしたLUTを作ってみました。

Rusted Neo

Rusted「錆びた」-湿度感ある木材や錆びた鉄などをイメージして名付けた。

以前V-Log用に公開していた「Rusted Nega」という自作LUTをベースに作ったものになります。色としてはFUJIFILMのカメラに搭載されている「クラシックネガ」を模倣して作ったものです。

V-Log用ではなく通常ガンマをターゲットに作成したので、仮に同時で撮影したRAWデータを開いても、データの山は真ん中に来ています。

通常ガンマで適正露出にて撮影したものはRAWデータの山が真ん中に来ている。

Ver1〜3まで、全部で3種類作ってあり、ざっくり言えばコントラストの違いになります。(他も微妙に調整しています。)

LUMIX スタンダード

LUMIXのフォトスタイルの「スタンダード」

Rusted Neo 1

FUJIFILMのクラシックネガに一番近いコントラスト
ただし、場面によってはコントラストが強すぎる場合もあるかもしれない。

Rusted Neo 2

暗部を若干持ち上げ気味、ニュートラルなコントラストを目指した。

Rusted Neo 3

コントラストを柔らかめに、いろんな場面に万能なフォトスタイルを目指した。

フォトスタイルの設定方法

今回は、リアルタイムLUTを使えるLUMIXのフォトスタイルに搭載されている「L.クラシックネオ(L CLAS N)」ベースにLUTを最終チューニングしました。L.クラシックネオは数あるフォトスタイルの中で唯一、グレインを載せることができるフォトスタイルで、元となったRusted Negaと非常に相性良いものでした。

MY PHOTO STYLEに登録

今回のLUTはフォトスタイルの中の「リアルタイムLUT」ではなく「MY PHOTO STYLE」でLUTを選んで以下のようにセットアップします。

1)フォトスタイルは「L CLAS N」を選んで下さい。
2)LUT選択で今回の「RustedNeo」のいずれかのVer.を選択」
3)その他の細かい設定は以下の通りに設定

Ver1-3ともにこの設定ならば作者の意図したものに。
ただパラメーターを変更して独自にチューニングするもの面白いかも。

MY PHOTO STYLEは(現行機種では)10個まで登録できるので、よければ、Ver1-3まで全部登録して使い分けてみてください!

Rusted Neo 1(かため)
Rusted Neo 3(やわらかめ)

👇ダウンロードは以下より
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Akiraxe_LUT_RustedNeo_for_LUMIX

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