見出し画像

20191109 二上山 ハイク

●序章

9月に奈良は香芝って場所に引っ越しをした。かねてから登山とかハイキングとか山に興味があったので、近場に低山?っていうのかな、二上山があるってことにワクワクしていた。近鉄二上駅近くにある COCO COFFEE の人が「よく登山とかトレランとかする人がたくさん来店してる」って話を聞いていて「へぇ」と思ってた。

ある日、ミッケラーランニングサークルのTシャツを来て COCO COFFEE に行ったら「そのTシャツ…」みたいな話をしてくださってたお客さんがまさしくその「よく登山とかトレランとかする人」だった。誰ともそういったウェアやギアの話をすることがなかったのでめちゃくちゃ新鮮で、趣味が合うってええなぁ、と思える瞬間でもあった。

「グループランしてるからよかったら来ませんか?」
そうお誘いいただいて参加してみたら
・トレランしてる
・100マイルとか走ってる
・フルマラソンしてる
・登山してる
って人ばかりでえげつなかった。ガチの人たちだ!

そういう話をしているみなさんは笑顔で楽しそうだった。そら同じ趣味の人たちがその趣味の話をしたら楽しいやろ。ぜんぜんついていけてなくて、たまに「これはこういうことで…」と補足してくれたり。知らないことがたくさんあって、もちろんネットやら本やら雑誌やらで聞いたことがあるとか見たことがあるとかはあるけど、経験として皆無なので僕も楽しかった。

この人たちの話がわかるようになりたい、楽しく話がしたいと思い、ようやく重い腰を上げて近くの山『二上山』にハイクしようと決意したのです。

●いざ 二上山 雄岳へ

この日は「ダイヤモンドトレイルラン2019」という大会があるって前日に知って、大会が始まる前に登って下りようと朝の6時に家を出た。まだ薄暗くひんやりした空気だ。自転車で登山口まで行く。これが地味にしんどかった。二上駅から二上山駅、そして登山口まで上り坂…ぜえぜえと息を切らしながらペダルを踏む。初めての山登り前にそれなりに体力を消耗して大丈夫か、と心配になる。

画像1

登山口に自転車を放置していざ二上山登山道へ入る。入ると暗い。ただでさえまだ日が登ってなくて薄暗いのに、山なのでよけいに暗い。ああ、怖い怖い。ナイトハイクとかマジで怖いんやろな。周りに誰もいないし暗いし、登山道入って数分で「ああ、来るんじゃなかった」と思い出した。修行だ!レベル上げだ!と自分を奮い立たせて進む。自分の呼吸と歩く音と葉っぱの擦れる音だけが聞こえる。

YAMAPで地図をダウンロードしてたので確認しながら進む。基本的に整備された道ばかりなので迷うことはないはずだが、分岐点になると本当に合ってるのかどうかは確認しなきゃいけない。1つ目の目的地は「雄岳」だ。小川が流れていたり木が倒れていたりなにかの鳴き声がしたりする。1つ目の分岐点を左に進む。階段だ。

階段はこんなにもツライんだ。ずっと続く階段。階段が途切れて、ああ歩ける…と思った矢先に階段。ファッキン階段。登る登る。途中、開けた場所があって向こうに景色が見える。ああ、そうか、みんなこういうことに感動したりするんだなぁ。

画像2

基本的に無心だと思う。足元を確認しながら、こけないように気をつけながら進む。階段もいろいろ試しながら登る。前傾になって膝に手を置きながら登ると何となく楽なような気がするぞ、とか。今度知ってる人に聞いてみよう。

登り始めて1時間が経つか経たない内に雄岳(517m)に到着。何もないw 昔の偉い人のお墓的なものだったり、神社があったり。

画像3

初めての頭頂が絶景でもなく残念なのは織り込み済みなので、次の目的に「雌岳」に向かう。早くいかなきゃトレランの大会が始まっちゃう!かち合ってもお互い注意して避けあえばいいだけらしいけど、何か邪魔になりたくないし、邪魔やなぁって思いたくもない。

●雄岳〜雌岳

僕のおじいちゃんおばあちゃんが明日香に住んでいたので、子供の頃は車で柏原から奈良に抜ける道を通って帰ることがあって、その時に「雄岳」「雌岳」って表示を見たことを思い出す。子供の僕は夫婦なんかな?と考えていた。次に行くのは「婦」のほうだな。「馬の背」と呼ばれる雄岳の雌岳の減っこみ部分と通って雌岳へ。15分くらいかな、雄岳から馬の背に下りてからまた雌岳に登る。ちなみに「馬の背」にはおトイレがある。ありがたし。使ってないけど。うんしょうんしょって言いながら雌岳山頂(474m)に到着。

雌岳は雄岳に比べて景色を楽しめる。

画像4

流石にここまで来たら何人もの人とすれ違った。すれ違うときには挨拶をするのがマナーっぽいな。みんな同志だ、たぶん。さて、目的は果たしたぞ。でもまだいろんな道があるし、ぐるっと雌岳を廻るルートもあるようなので「岩屋峠」へ。

●雌岳頂上〜岩屋峠

岩屋峠はこっちやで看板の矢印が指す方向に進む。そうか今から下るのか。わー、階段やー階段的なやつで下るんか。こりゃ大変やな、昔も階段あったんかな、なかったら激坂やないか、この階段はどうやって作ったんや、1日でどれくらいの作業になるんや、とか思い馳せながら下りていく。景色が開けたので写真を撮る。まだ紅葉には早いのかな。ちょっと色づいてはいるけども、まだガッツリ紅葉シーズンではないんやろね。

画像5

ズビズビ下りていく。雌岳は474mで、これくらいの高さでヒイコラ言うてしまっているので、これ以上の高さの山に登れるんかいなと心配になってくる。階段もビルの階段とは違って高さが一定じゃなかったりするし、子供やったら無理やろってくらいの高さの階段もあったりする。そうそう、木の根っことうまいこと利用した階段的なものもいっぱいある。

岩屋峠に名前の由来なんやろね、岩屋という場所があった。

画像6

岩屋からちょっと下ると駐車場へ行く道と馬の背に登る道の分岐点に出た。馬の背に戻らなきゃいけないのでまた登る。途中ベンチは何個かある広場がありそこで朝食を取ることにする。この広場からは大阪の景色が見える。ベンチに腰掛けてバーナーを取り出し湯を沸かす。これがしたかったんですよね。水でもお湯でも食べれるパスタを非常食として家で備蓄していたものを持ってきていた。湯を入れて3分、眼下の大阪を見ながら待つ。食う。インスタントコーヒーを作る。飲む。こういうのがしたかったんです。

●下山

朝飯を食うて馬の背に戻る。8時半くらい。そろそろトレラン大会が始まるか始まったかの時間。もうちょっと待っていればランナーが馬の背を通って雌岳に向かうのを見れるだろう。だけど見ない。待たない。もう疲れた。下山と言ってもまた雄岳に向かわないといけない。馬の背から祐泉寺経由で下りることもできるけど、ランナーと鉢合わせになるだけだし、自転車を別の登山口に置いてるってこともあったので、雄岳の方向に向かって、来た道とは違う道で下山する。

雄岳山頂まで行ってしまってから気付く、これ来た道やん、と。雌岳方面にちょっとだけ下りて分岐点を西に。途中休憩できるスペースがあったのだが、ここでちょっと道がわからなくなる。ほわーベンチ手作りやん!屋根のある休憩スペースもあるやん、と広場をぐるぐるしてから、道がどこにあるのかわからくなった。あ、ここにあるやんで進む。どんどん進む。へぇ、こんな道なんやなーって思いながら進む。ここで気がつく。コンパスを見ると西に進んでいる。あれ?と地図を確認するとやっぱり間違った道だった。このまま行くと大阪側に下山しちゃうところだったよ。地図を確認しつつどんどん進む。こっちの道は階段がなくてめちゃくちゃ楽しいぜ。やってみたかったトレランでもしてみるかぁ、と走ってみる。ほっほー、楽しい。山道の走り方なんて知らない(普通のジョグの走りもわかってないのにね)けど、何か楽しい。どんどん木々が後ろへ後ろへ視界が速くなる。膝が痛くなってくる。

歩いたり軽く走ったりしてたら最初に道に戻ってた。こんなところから道があったんやな。1時間半くらいかかって下山。「銀峰」っていう山を通ってたみたい。最初の道より楽しかったので、次はこっちから登ってみよう。

初めての登山?ハイキング?は無事に終了。登って休憩して下りてくるまでで3時間。3時間だったら土日の朝早くから登れば、1日が潰れることもなくハイクできるんや。ナイス二上山。道はたくさんあるみたいなので、いろんな道で二上山ハイクを楽しみたいや。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?