利潤は差異性しか生まれません

こんにちは、井上です。今日は、岩井克人さんの話です。より正確に言えば、この人が言っている「利潤は差異性しか生まれません」という話です。インタビューはほぼ日で読めるので、読んでみて欲しいのですが、興味深いなと思いました。

岩井さん自身は、昔買ったちくまの「ヴェニスの商人の資本論」などで知ってたし、本も置いたままだったんですが、でも、このほぼ日のインタビューをみて改めて、「なるほどな」と思い、「会社はこれからどうなるのか」を書いました。詳しくは本を読んで欲しいんですが、要するに、情報時代においては、差異でしか、利益は生まれないということです。

というか、「モノから情報へ」という本で、佐藤典司さんという方がおっしゃってますが、情報って差異だから(黒い紙に黒いペンで字を書いても読めない)、情報として成立するなら差を作るしかないんですよね。なので、岩井さん曰く、利益出したいなら、なんでもいいから、差を作れと。

そして、同時に、フランスの社会学者ブルデューの書籍の名前がla distinction(差異)なのが、なんか腑に落ちました。ちなみに、フランス語の類語辞典にはdistinctionの類語として、différenciationが出ています。differentにして、少ない側に立てということですね。

フランスのマーケティングは、marqueといってハイブランドが主流なんですが、その理由もわかった気がします。昔そういう本を読んでいたいんで、読み直してみようかなと。とにかく、違いを作るということを意識しよう。そういうことですね。

ではでは!

井上大輔


高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr