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そうして、そうして、神さまは、


黄檗色 きはだいろ

キハダという樹の皮の色からこの名前がついたという。
ユズの精油を嗅いだ時に思い浮かぶ日本の伝統色を選んだら、はからずしもミカン科の木が由来で、黄柏(おうばく)という生薬にもなっていた。
同じミカン科ゆえに、効能もユズの精油と似ている。

些末なことかもしれないけど、
「直感で選んだものが間違っていなかった」と思う瞬間。

植物も人間も源はつながっている。最近そう感じることが多い。
この金子みすゞの詩が、私が感じているイメージにすごく近い。

蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神様は、
小ちゃな蜂の中に。

”蜂と神さま“ 金子みすゞ
黄檗色 きはだいろの香り


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