見出し画像

実家が宇部市なのでシン・エヴァを語りたくて仕方がない

特にTVシリーズから旧劇場版のころ。当時は今ほど多くはなかったアニメファンを中心に、特にアニメファンでも無い層まで巻き込んで盛り上がってたあの頃、我こそは一番エヴァに詳しい、我こそはエヴァを一番楽しんでいる!みたいな厄介なオタク心を持っていた一人として語りたい。だって高校まで宇部市民だったもの。エヴァに関してはマウント取りたいよね!

というわけで。調べてみたら過去に書いてた(今も存在はしてる)ブログを最後に更新したのが2013年。noteなるものがずっと気になって仕方がなかったんですけど、敢えて何かを書こうというまでには及ばず終わりのないウオッチを続けていたところ。深津さんが面白いことを言っていて。

お焚き上げかー。確かに焚き上げたいなー。いろんな人が書いてるし俺も俺も。みたいな感じで久しぶりにテキストを書いてみる気になった次第です。ちなみに何故noteかという意味では、こちらも面白かったです。

エヴァと宇部市とぼくら

というわけで、宇部市とエヴァの話です。庵野監督が山口県宇部市出身だということもあり、作中に山口県ネタとか宇部ネタとかが出てくるのは周知の事実。シモラク牛乳とか、ヤシマ作戦で停電する宇部市とかな。地元のファンは大喜びというか、宇部シティ在住で最も自慢できることの一つだったのではないでしょうか。ありがとう我が母校の偉大なる先輩。

しかしまあ、当たり前ですけど、地元ネタがあるといってもこれまではちょいちょいとしたネタが多かったんですよね。それが今回のシン・エヴァよ。大トリも大トリ。一番いいところですごい目立つやつを。

物語は現実に回帰する

シン・エヴァのラストがあの場所でヒロインがアレになったのは庵野監督の中でのエヴァからの卒業と原点回帰。ここからまた始める、或いは長旅を終えてここに帰ってきた。みたいなニュアンスなのだろうなと解釈しているんですけど、TV版から25年付き合ってきたファンにとってもその辺は概ね一緒ですよね。

なのでまあ、見終わった積年のファンからするとお焚き上げしたい気持ちになるわけで。無事供養される感じになるわけで。個人的にもすごくそういう気持ちなのですけど、敢えて言わせていただきたいのは、やはり宇部市民だと感激も一味違うということ。すまんな。俺たちだけ心から楽しんでしまって本当すまんな。

今では旧劇場版と呼ばれる「Air/まごころを、君に」とかやってた頃。エヴァが社会現象として認識されていたころ。私は宇部市民で高校生だったわけですけど。当時テニス部の部室に(確か)綾波レイのポスターとか貼ってあったくらいには世の中に認知されてましたけど。あの頃見ていた宇部市の景色こそが私のエヴァの原風景であるわけで。

それがですよ。シン・エヴァのラスト。まさかの宇部新川駅。綾波もアスカもカヲル君も、みんなそこに居る。大学以降は私は宇部市を離れてしまったので今は年に何度かしか宇部に行きませんが、だからこそと言うか。離れた故郷、あの頃の思い出を昇華するには素晴らしすぎるエンディングではないかと思うんです。もう一度だけ言わせていただくと、普通よりも遥かに上乗せして楽しんでしまって本当すまんな。

答え合わせをしよう

私個人的には、観る前から思ってたのはシン・エヴァの感想は誰かと共有したいというよりは「あの頃の自分」と共有したくて、今の自分とはどういう風に感想が違うのだろうかというのに思いを馳せてたんですけどね。あの頃はシンジ君の視点で物語を見てたのに、今はすっかりミサトさん視点だわーみたいな話をよく聞きますけど。

つまりどういう話かというと、今の自分は見る視点が変わってしまったから、当時大好きだった思いからはちょっとずれてて、昔の自分のほうが純粋に楽しめたんじゃないかなあみたいな。その感想こそ聞きたいなあと。まあ言うまでもなく無理なんですけど。

で、実際に観終わって思ったのは、これは間違いなく今の自分が見るべき作品であったと。今の自分こそが一番楽しめていると。何も心配することはない、少なくとも私にとっては最高のフィナーレであったと。

ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン!

#シン・エヴァンゲリオン劇場版

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?