ゆき
空と海をわけるあの一本の線を凝望する。 潮風。僕が僕でいられるたった一つの場所。 冷えた海。僕の涙を拾ってくれるたった一人の相手。 白い光。深く深く息を吸い込んで、目を閉じる。 溜まった苦痛と憂愁を吐いて、 明日という無意味な希望に一歩を踏み出す。