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脚長差

脚長差(Leg Length discrepancy:LLD)とは

一則の脚が他側より短いこと。(1)

①構造的脚長差(2)

骨の長さが左右で違うこと。骨折による下肢の短縮だったり、変形性股関節症による大腿骨頭の圧潰や外方偏位だったり。 

②機能的脚長差(2)

骨盤が傾いていたり、膝関節が曲がっていることによる脚の長さの差。骨自体には長さの違いはない。 

③自覚的脚長差(2)

①構造的脚長差、②機能的脚長差において、本人が訴える主観的な脚の長さの差のこと。客観的な評価ではなく、本人の主観的に感じるものである。 

脚長差があるとどうなるのか

脚の左右差は、足関節・膝関節・股関節・骨盤・仙腸関節・脊椎に影響を及ぼし、日常生活動作や歩行に悪影響を及ぼす。

どうしたら良いのか。 

理学的な評価の元、インソール調整やコンディショニング(体の位置を整える、姿勢を修正する)をしてくれる病院や整体院、スタジオなどの専門的な機関で整えてもらうことも必要。 

脚長差を放っておくと、アライメント(骨の配列)が崩れ、上手に筋肉が使えなくなり、筋力低下や関節の拘縮などが起こり、疼痛が発生することもある。 

しかし、知識なしに無闇に市販のインソールなどで調整すると、足関節・膝関節・股関節・骨盤・仙腸関節・脊椎にストレスを加えることになることもあるので注意する。

参考文献

(1)John Gibbons 赤坂 清和:骨盤と仙腸関節の機能解剖 骨盤帯を整えるリアラインアプローチ:2019

(2)対馬 栄輝:人工股関節全置換術の理学療法:2020

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