『正しい』『正しさ』ってなに?

 私は、教育実習で先生に当てられた子どもが答える際に『正しいかわからないけど・・・』と言ってから答え始めたり、『このほうが正しい』と主張する人がいたりという光景を見てきた。その中で、浮かんできた疑問は、『正しい』『正しさ』ってなんだろう?ということ!

 いま現代は、予測不能なVUCAの時代と言われ、今日正解だと言われたものが明日には不正解になっていたりふさわしくないと言われるような時代です。

VUCA(ブーカ)とは4つの単語                    V olatility(変動性)
U ncertainty(不確実性)
C omplexity(複雑性)
A mbiguity(曖昧性)

そんな中で、固定した正解ってあるのだろうか?と私は思いました。もう答えのある問いを早く正しく説いて正解にたどり着くことを競う時代は終りを迎え、より他者と協働しながら一つの正解の決まってない問いを考え進んでいく力が求められていくとされています。そんなかで、固定した一つの正解を求める価値観はもう人間の思考を邪魔しているように思います。もちろん、四則計算や化学的な法則などを学ぶ必要がないと言っているわけではありません。そのような考え方が土台となって、現代の答えが定まらない問いに挑まないとスタートラインにも立たないと思うからです。そのため、答えの定まったものをしっかり習得しながら、その習得をゴールとせずに、それはあくまでのプロセスの中間地点にしていくということが大切だと思います。そのプロセスのゴールは、身近な社会現象や地域の課題などに対して、提案したり、提案したことを実際にプロジェクトとして実行してみることを通して、PDCAサイクルを回すことだと思います。

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