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果てしない二人とひこうき雲と3回忌

「果てしない二人」のイントロ、なんとなく「あじがとレディオ」のジングル感あるところとかピアノの音がくるくるキラキラしてるみたいなところが可愛らしいな。
あと、うちのおかあさんてきっと今頃ひばりちゃんとカラオケ行ってリンゴ追分とか歌ったりしてると思う。おかあさんそういうことしそう。
この世とかに限らずどこにいる人もみんな、楽しそうにしてたらいいな。

果てしない二人

10月4日22時、おなじみFM802のオチケンさんの番組
「ROCK KIDS 802 OCHIKEN Goes ON!!」で、aikoちゃんの新曲
『果てしない二人』が宇宙初解禁されました。

新曲が出る時は「オチケンさんのところで正座待機」みたいな雰囲気があって、今回はaikoちゃんがこの曲のMV撮影があったのでファンのみんなで留守を守り、初解禁の時を迎えたのでちょっとだけ雰囲気ちがったけど、わくわくする気持ちはいつもと同じ。
イントロからもう「うわああああ、aiko~~~~!!!!」ってなって、今回は映画「もっと超越した所へ。」の主題歌なので、YouTubでちらっとサビらしき部分を既に聴いているけど、もーーーーー、テンション上がる!

すぐライブのこと考えちゃうんです。私は、『メロンソーダ』みたいにみんなでクラップする光景が浮かびました。それがいつ実現するかはわからないけど、来年2月の振替公演の時に聴けたらいいな。まずは今週のMステで。

オチケンさんが、寄せられたメッセージが沢山ある!とラジオネームをどんどん読み上げてくださって(今回私も読まれた!嬉しい!)すべて読み上げきれずに「番組終わっちゃう!」「円周率みたいだな」と表現していました。aikoちゃんも、みんなの名前をひとつずつ聴いて喜んでくれてたらいいな。

しかし、カラオケで歌うには相当難しそう。いつもそうだけど、高音がやばい。あーカラオケ行きたい。

ハニーメモリー

私は「ああ、このタイミング懐かしいな」って思いました。
2年前の10月5日、21時台だったかな。コロナ禍で不安だった私たちのところに、オチケンさんの番組で『ハニーメモリー』が宇宙初解禁となりました。

■ハニーメモリー正座待機の日(aiko公式Twitterより)

■ハニーメモリー初オンエア後、アイコ感激(ヒデキっぽく言ってみる)

2020年3月、コロナでライブハウスツアー「Love Like Rock vol.9」の千秋楽2daysが延期のまま半年以上経って(振替公演が行われたのは2021年12月)aikoちゃんの声が聴けるのは、隔週配信の「あじがとレディオ」だけになりました。
でも、自分たちの寂しい気持ちよりも「aikoが寂しいのでは」と心配するような気持ちで過ごしているファンも多かったはずです。そこでこの新曲の発表。コロナ禍の想いが反映されて「最近は大人しく家に帰ってるよ 君がいないと味がしないんだ」という歌詞は涙なしで聴けませんでした。

遠く離れたみんなと、aikoちゃんと、同じタイミングで同じラジオ番組に耳を澄ませる時間は毎回尊いです。知ってる人だけじゃなくて、知らないどこかの誰かも、同じ気持ちでどきどきしてラジオを聴いてるって、すごいことです。『ハニーメモリー』ってどんな曲なのかな。アップテンポかな、バラードかな、どんな「aikoっぽい歌詞」が出てくるのかな・・どきどきしながら聴いて、

「うわあ、息継ぎから始まった(イントロなしで歌から始まる)・・3拍子のバラードやばい・・めっちゃ綺麗なメロディーや・・めっちゃ切なすぎる・・いい・・」

感動で震えて、涙が出て、どきどきが止まらなくて、嬉しくて、翌日公休日だった私は、一日中この曲にどっぷり浸かるぞー!と意気込んで、radikoのタイムフリーでリピートしながら寝落ちしました。

おかあさん

何度も書いたり話したりしてるけど。
『ハニーメモリー』でワイワイした翌朝、目が覚めると兄からLINEが来ていて、通知画面に出ている「落ち着いてから読むように。」という文字から「お父さんが倒れたか、死んだんや。」と思いました。
画面を開くと、早朝に母が寝たまま亡くなっていたという連絡でした。その日の夜には東京に到着、宿へ。

道中を心配してずっと連絡をくれていた友達にありがたいなっていう気持ちと、JR御茶ノ水駅の前の道路に銀杏が沢山転がっていて、この光景懐かしいなっていうのと、この銀杏踏んだら最悪や・・っていうヒヤヒヤ感のアンサンブルが忘れられません。

初オンエアから半日で一変、『ハニーメモリー』は切ない恋愛の歌じゃなくて、「おかあさんの歌」になりました。

いつも悪いなって思ってたよ
夜明け前に帰ると洗面所だけ電気がついてた
ごめんね でも素直になれなかった

aiko「ハニーメモリー」

「心臓は5個あったらいいな
入れ替えたらあなたの前でずっと笑ってられるわ」

aiko「ハニーメモリー」

ガラスは割れたまま 愛しの君は君のまま
綺麗で笑ってて 戻れないんだ

aiko「ハニーメモリー」

今年の桜は誰と見たの

aiko「ハニーメモリー」


乳幼児期は母にあれだけ甘えてたのに、反抗期にすごい冷たい態度をとっててごめんね、お葬式の日は心臓5個でも10個でも欲しかったよ、っていう気持ち。

お骨になる寸前「これで最後のお別れです」って言われて、エッそうなの!?そうか!って思って、小さい窓に手を入れて母の額を触った時の気持ち。

花が大好きだった母、お花見の季節になると千鳥ヶ淵や上野の桜を一緒に見に行っていました。私が福岡に嫁いだ後は「千鳥ヶ淵の桜と母」のツーショット写真が送られてきたことがありました。

それにしても最後に触ったおかあさんのおでこ、亡くなって1週間くらい経っちゃってたからかな、おかあさんじゃなかった。おかあさんだけど。

坂本サトルさんの『ひこうき雲』

今、ユーミンのデビュー50周年記念ということで、全国のラジオ番組でユーミンの特集をしています。毎日ユーミンの曲が聴こえてきて、ユーミンすごいなって思っています。

お昼から、アサノタケフミさんの「ラジカルト!」と坂本サトルさんの「GO!GO!らじ丸」のはしごをしていました。「GO!GO!らじ丸」はサトルさんの弾き語りがあって、今日は何かなあと思ったら、ユーミンの『ひこうき雲』を歌うとのこと。

「GO!GO!らじ丸」にメールを送って読んでいただいたけど、この曲といえば、テレビで観たいつぞやのaikoちゃんとユーミンのコラボです。ピアノを弾くユーミンとaikoちゃんの景色、素敵だったなあ。
aikoちゃんには、この曲に親戚のお兄さんとのエピソードがあります。他にも、私の友達にこの曲のエピソードを持つ人が何人もいて、私も最近は母のことが浮かぶ曲となりました。

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は 昇っていく

荒井由実(松任谷由実)「ひこうき雲」

ずっと好きな曲だったけど、他の人のエピソードを聞くばかりで、自分の大切な誰かがこの曲の歌詞にのっかるとは思っていませんでした。

「おかあさん、独りでどんな気持ちだったのかな」って、亡くなる時のことをずっと考えてしまいます。

母は1週間前に突然「歩けない」と言って、そこからずっと布団の上にいて、ずっと左足をさすっていて、寝たきりになりました。左足の不調は、心不全と関係があったようです。
早朝に母の声を聞いた父が少し世話をした後、しばらくして見に行くと、母は眠ったまま亡くなっていたとのことでした。父が、母が出した声がちょっとおかしかったと言っていたけど、もしかしたらお迎えがきた合図だったのかもしれません。お父さんに、みんなに、伝えたかったのかな。
お医者さんによれば、最期は痛いとか苦しいとかは全く無い状態だったとのことなので、それはよかったけど。

母の食欲が無くなって父が困っていた時、急に母が「アイスキャンデーが食べたい」と言ったそうです。父はすぐ食べさせてあげたくて、急いでコンビニに行ったけど「アイスキャンデーありますか」と店員さんに尋ねると「そういう商品は知らない」と言われて、諦めて帰ってきたとのこと。

私はそれを聞いて、そのコンビニにはガリガリ君とかフルーツバーとかが常にあるのにな・・と思いました。父は「俺が商品名を知ってたら、おかあさんに最後に食べたいものを食べさせてあげられたのにな」って、ちょっと自分のことを責めていました。とても悔しい。父は買い物なんてしない人だったから、商品名なんてわかんないよ。私も私で、タイミングよく電話とかしてたらよかったな。棒のついたアイスを食べる時、おかあさん一緒に食べよー、って話しかけて食べる。
皆さんはいま、何を食べたいですか。

母の写真と、遺影の母と撮った家族5人の最後の集合写真を部屋に飾っています。以前は目の前に置いておかないと無理だったけど、最近は背中を向けて仕事をしています。少し親離れできるようになってきました。

サトルさんの弾き語りが始まって「明日は命日だなあ」って思いながら、母の写真を眺めました。
サトルさんの歌声すごいな。サトルさんが作った曲みたく聴こえる。最後のこのフレーズの高音のところがたまらなかったです。

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の気持ちは ひこうき雲

荒井由実(松任谷由実)「ひこうき雲」

サトルさんはいろんな方のカバーをしているけど、「サトルさんの曲」として聴こえるところに毎回感動します。今回もそうだし、稲垣潤一さんの『夏のクラクション』とか好きだなあ。
3年前、silent sugarとのコラボツアーでフジタユウスケさんが歌っていて、「夏といえば」で浮かんでくるくらい好きになった曲で、2020年のサトルさんと佐藤さんの配信ライブ「In My STUDIO」で聴いた時に「また出逢えた!」と思って嬉しかったです。

サトルさんのことはよく知らなかったけど、今年はファンクラブの「サトル部」に入って色んなお話や曲を聴いているうちに、リアルタイムで応援したかったなと思うことがあります。悔しい。でも「佐藤さんに教えていただいた」っていうご縁を考えると、ぜんぜん悔しくない笑(私ってほんとにちょろいな)

大瀧詠一さんの「君は天然色」とユーミンの「ひこうき雲」、サトルさんには今後も歌い続けていただきたいなって思いました。

サトルさん、「ひこうき雲」を歌って下さって本当にありがとうございます。


私、何度も母のこと書いちゃうな。
でもあした命日やからいいか。
まだ100%受け止められてないと思うし。
でも、故人を思い出すと故人の周りにお花が降り注ぐみたいな話を聞いたことあるから、これからもいっぱい思い出そうって思ってます。新しい思い出作るのはちょっとむずいもんね。

超美空ひばりジャンキーだった母、ひばりちゃんと天国で逢えていますように。大好きだったもんね。大好きな人には逢いたいよね、いっぱい。
おわり。

■ハニーメモリーMV
プロジェクションマッピングを駆使したMV。間奏で鍵盤を飛び跳ねて踊るaikoちゃんのシーン、鍵盤の動きは佐藤さんが演奏したものだそう。2021年のライブツアー「Love Like Pop vol.22」でも壁にこの鍵盤が映し出されていました。ライブでハニーメモリー歌われたらもう堪えきれん・・

■(発表待機中)果てしない二人
※MV出たらのせるね


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