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Confession②

何年も前から欲しかったCDを手にした その2

こちらのつづき。

佐藤さんのおもちゃ箱

2022年1月に佐藤さんがTwitterで

春にアルバムを完成させてライブもやりたい!

と呟かれた時、目の前が明るくなって「私がずっと欲しかったものがもうすぐ手に入る!実現するんや~!!」と思いました。

2018年の10月に初めて鹿嶋静さんのアルバムを聴いて、年末には初めてZIGGYのライブを観に行きました。これがきっかけで今に至ります。
「世の中の音楽がaikoだけになっても困らない!」
って言っていたのに、新しい扉を開けてしまったなあ~。

新しい扉を開いたあとは、ボーカルや他の楽器の音をかきわけて、鍵盤の音をひとつでも多く探す、という変わったスタイルで音楽を楽しむようになったけど、私には宝探しのようなものです。ほんとに楽しい。そういう音楽の聴き方ってしたことが無かった。

佐藤さんが参加されているCDを何度聴いてても、新たに「ここにも鍵盤の音あった!」って気付くことがあって、嬉しくてたまらないです。
そんな風に宝探し遊びをしていたら、だんだんと「佐藤さんのCDってなんで無いんだろう、欲しい」って思うようになりました。

SK&Tやsilent sugarのCDにはインスト曲が入ってるし、森重樹一さんのセルフカバーアルバム「ROCK&ROLL SWiNGER」を聴くといきなり1曲目からすごい。「GLORIA」のイントロから痺れるくらい鍵盤の音を浴びることができます。そうやって「これが佐藤さんの音!」と思えるものはありました。

音をかき分ける宝探しは全く苦ではないし、すごく楽しい。でも、本音を言えばずっと、佐藤さんのピアノの音だけが鳴っているCDがどうしても欲しかったです。

自粛期間中にSNSにUPされたいくつかのピアノ曲は、私にとって「待ってました・・!!!」となるものでした。このような作品たちをCDに・・ってずっと思っていて。それがこの度、叶ってしまいました。

こういう世の中になったことで生まれたものなのか、もともと決められていたことなのかはわからないけど、このタイミングで佐藤さんのCDが生まれたこと、本当に嬉しいです。

Confession

SNSではいろんな方が、佐藤さんのCD「Confession」の画像と共に、到着とお祝いの発信をされていました。

翌日、塩竃のアサノタケフミさんのラジオで2曲ほど聴かせていただいた直後、私のところにもCDがやってきてくれて、「わあ!きた!」をいっぱい言いながら家の中を無駄に歩き回りました。
わあああああ!って言いながら部屋に戻り、いろんな奇行(!?)のあと、スマホに曲を入れて、イヤホンをつけて外に出ていざ、沼。

オオイシさんの家を通って、坂で転ばないように(いつの話w)気をつけて下りながら再生を押す。


沼。


バスに乗って竈門(かまど)神社と太宰府天満宮へ。山の景色を眺めながら聴く「松島ラグ」って、島も船も牡蠣もなくてなんか不思議だけど、この日は晴天というのもありすごく気持ちが晴れてきました。音楽のこういうところが好き。

まず聴いてみて思ったのは、

・ピアノの音がめちゃくちゃ良い
・私は佐藤さんのことぜんぜん知らなかった

の2つかな。

曲名やメロディーから浮かぶ景色はあっても、佐藤さんの見ている景色はぜんぜん違うはずです。どの音楽でも同じことが言えるけど、CDを聴いたら、もっと佐藤さんが身近になるかなと思いきや「知らないことばっかりなんやろうな、宮城は遠いな」っていう、いい意味での裏切られた感でいっぱいです。

寂しいし、とっても嬉しいし、30分ほどで沢山の世界を展開してくださっていることはもちろん、ピアノソロver.とバンドアレンジver.で構成されていることも、私には初めての形だったので、佐藤さんは、私の想像よりももっとすごいおもちゃ箱を持っておられるんだと思いました。

太宰府天満宮の本殿を出ると、国の天然記念物「大樟」と「夫婦樟」があって、ピアノの音を聴きながら見上げると、木が楽しそうに見えました。本殿やその周りではイヤホンを外すことが多いけど、樟とイヤホンから聴こえる佐藤さんのピアノでめちゃくちゃパワーをもらった気持ちになれます。梅ヶ枝餅も食べて、完璧。

駅について、少し前に設置されたフリーのピアノに目をやりながら電車に乗って「踏切」を聴く。佐藤さんが見ている電車は何色なのかな。

Embrace

私は、佐藤さんのピアノの、左手の低音がすごく好きです。
高い所からの、流れるような音も大好きだけど、低音の安定感と力強さは、ひとつひとつの作品を支えていて、

佐藤さんは鍵盤のベーシストや!

と思う場面が沢山あります。

「海の底」のラストは、もう、底の底に沈んだ音に聴こえてくる。もう明るい所には行けないんだ、みたいな気持ちになりました。
そのちょっと前に、一瞬光が見える感覚になるんですけど、沈む前の自分が見ていた光景に手を伸ばしているかのように感じました。

太宰府の宝満山のふもとにある竈門(かまど)神社の一番眺めのいい場所で、山の景色と街を見下ろしながら聴いてたんですけど、私の目の前の現実は、雲がなくて突き抜けるような綺麗な青空なのに、ここまで、底まで、突き落としてくる曲です。すごくないですか。

私が一番嬉しかったのは、「Embrace」が収録されていたことでした。
自粛期間中の投稿でUPされていたこの曲にどれだけ救われたか。コロナで仕事が大混乱したり、母が亡くなったり、2020年てどうしようもない1年だったんです。なかなか眠れなくて。

そういう時に、この曲とトム・ウェイツ「Grapefruit Moon」を演奏している動画を、とにかく気が済むまで聴いていました。
CDに添えられていた曲の短い紹介の一文から「だからこの曲を沢山聴きたくなっていたんだなあ」とわかったし、今回音源化してくださったこと、本当に感謝しています。
きっと他にも、同じような方がいらっしゃるのではないかな。

「MATSUSHIMA Rag」に、大好きな方々のお名前が並んでいて、大きな花束を見るような気分になりました。坂本サトルさんのラジオで聴いた時、バンジョーっぽい音がする、これ浜ちゃんを思い出すなあ~と思っていたら、クレジットにお名前が出ていたのでテンションが上がりました。

坂本サトルさんの通販とりまとめやラジオでのコメントからは、ものづくりのあたたかさを感じて「注文だけで感動」でした。複数枚注文した私は、梱包の内容からサトルさんの「佐藤達哉愛」をひしひしと感じています。

CDの通販完売&再販が行われる流れを追っていると、佐藤さんの「信頼と実績」、「愛」だな、って思います。
私はワイワイ言いながらすぐにポチっとしているだけだけど、そこまでの道のりは簡単ではないはず。佐藤さんの歴史と挑戦する心の積み重ねが技術となって・・と想像してみたり、佐藤さんが周りの皆さんに沢山愛されて、佐藤さんも皆さんに愛情をもって接しておられるんだろうな、と思ってみる。
そうすると、やっぱりすごい方だなあと思うし、とっても嬉しいし、
音楽のことがもっともっと好きになります。

佐藤さんにはいつも感謝なんだけど、更に感謝が重なります。
いつでもどこでも、佐藤さんのピアノの音が聴けるようにしてくださって
本当にありがとうございます。

この度は、Confession発売、本当におめでとうございます。
一生聴きます。



生演奏が聴きたい・・!!!


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