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伊東洋平さんが来んしゃった②

一年間ツイてないこといっぱいあったけど、まじめに生きとったら時々ご褒美が降ってくるけんなんとか毎日がんばれるっちゃんね。
伊東洋平さんのおかげで、あの2日間は別の星におるごとありました。

洋平さん分身した?

去年から配信で観てきた光景が、この日は自分の目の前に実在していて、やっぱり生演奏は素晴らしいと思いました。

洋平さんは全員の表情を確かめるように歌いながら音楽を届けてくださっていて、始終ウェルカムな雰囲気が印象的でした。声の通りが良いし、ギターのことはよくわからないけど音に厚みと力強さがあって。

なんか、あれ??って思ったことがあったんですけど
ギターを持っているのは洋平さんだけなのに、3人分くらいのギターの音が聴こえてるような気持ちになることが度々あったんです。私が無知なだけなんですけど、ギターってすごいですね。どこ見ても他にギター弾いてる人いなかったから、たぶん洋平さんが全部1人で弾いてたはずなんですよね。分身するはずがないし・・。
なんか変な言い方やけど、不思議でした。私は音楽のこと大好きなのに楽器のこと知らなすぎですね。

そして、そのギターが、ピアノとバイオリンとぴたっと重なった瞬間の気持ちよさがたまらなかったです。

モルダウが流れない

ぜんぜん関係ないんですけど
中学3年か高校1年の時、隣の中学へ移動した音楽のコイケ先生から呼び出されて、音楽の授業で使うビデオ教材の収録に参加しました。
たしか「ワンダフル・シンセサイザー」というタイトル。シンセサイザーとは何ぞや、という話をする教材で、最後に流れる「モルダウの流れ」の演奏シーンだけ参加しました。出てくる子たちは劇団の可愛い&かっこいい子たちだけど、「シンセサイザーは顔で弾けないでしょ。ちゃんと弾ける子が欲しいのよ。」ってコイケ先生が毒づいたのがちょっと面白かった。

現場ってすごい厳しいところなんだなと思いました。ちゃんとしたものを作るには、ダメなものはダメと言わないといけない。そして完璧な演奏をして、完璧に撮らないといけない。中高生の私には、新鮮で怖い場所でした。
劇団勢の中でもめちゃくちゃ可愛い子がいて、その子と私が2人で息を合わせるところがあったんですが、ピアノとシンセサイザーって鍵盤がぜんぜん違うんです。指が滑っちゃって苦労しました。何度もダメ出しをくらって、モルダウがどん詰まりでした。私じゃダメなんじゃないかなと思って何度も逃げ出したかったです。

いつギブアップしようか考えてたけど、だんだん運指がしっかりしてきました。2人の演奏がぴったり合った時に、「気持ちいい!」って感覚があったんです。ピアノのレッスンでは一人で弾くからそういう感覚を知らなかったんですけど、あの瞬間ほんとに気持ち良くて。
「モルダウの流れ」を、全員で通しで完璧に演奏するって本当に大変で、なんとか撮れた時にはヘトヘトだったと思います。劇団の子たちは演技のシーンもあったから、根性の賜物ですよね。
・・・あの時のビデオ、実家に残ってるかなあ・・・

ライブで、そういう気持ちいい瞬間って、観ててもわかる時あるし、私たちはわかんないけど、ステージの上では「おお!」ってなってる時があると思います。
会場が一体となる瞬間みたいなこともありますよね。実際に体感したことがあるけど、あれはやばい。音楽って人の心を揺さぶる力があって、何度も揺さぶられたくなります。

佐藤さんとしずかさん

佐藤さんが演奏しながら左足でリズムをとる場面をよく見ます。私はそれが大好き!今回のライブで久しぶりに、足でリズムをとる音と振動がこちらまで伝わってきて「わー、これだ・・!」って思って。

2年前に初めて大阪までSK&Tを観に行ったことが蘇ってきたんです。
ドラムとか太鼓の音がお腹に響いてくるみたいに、佐藤さんの足踏みも響いてきて「生演奏すごい!」って感動しまくりました。
その感覚がきっかけで佐藤さんの演奏自体を深く楽しめるようになれたんです。だから、もっともっといろんなライブに行きたくなりました。

あの時はどの場所に座ろうがとにかく嬉しくて音を楽しんでいたのに、今年の私は器が小さくて情けないです。欲深くなるのはそれだけ好きということなんだろうけど、今回響いてきた振動は、あの感覚を思い出して初心に返りなさいということだったのかなあ。そんなことも考えながら、佐藤さんを観ていました。

とどめはしずかさん。私は20年前に佐藤さんがヘドバンしながら弾く姿にすごく衝撃を受けたけど、しずかさんも躍動感ある演奏をされていてすごいんです。つられて心が躍ちゃう。みんな、そんなに動きまくっててもちゃんと弾けてるのなんで?って思います。
私はしずかさんがぴょんぴょん飛び跳ねながら弾いている様子が大好きです。座っている場所と逆側で演奏されていたけど、最後にこちら側まできてくださった時にグッときました。

2日目もピアノの目の前に座って、同じように最後にしずかさんがこちら側に来てのびのびと演奏されている時、佐藤さんも、ものすごく楽しそうな表情で演奏に力が入った瞬間があったんです。
初日はアップライトピアノを弾いていて、洋平さんたちに背を向けていたから、鏡を使って洋平さんたちを見ながら演奏されていました。
2日目は直接目を合わせて弾いていたからかなあ、嬉しそうにしている表情が多かった気がします。

真ん中では洋平さんが汗を流しながら惜しみなく歌っていて、3人で目を見合わせながら、洋平さんの音楽を力いっぱい届けている。この光景に感動しない訳がないです。おもしろくてお腹を抱えるMCも楽しかったし、最高のライブでした。

いい曲がいっぱい

初日は「まだ明日もある」って思って素直に楽しんでたけど、2日目の後半は寂しかったです。とにかく目に焼き付けようと思って観ていました。
一番好きな「夜空に君を映して」が聴けたのもすごく嬉しかったし、「ブラシカ」ってこんなにいい曲だったんや!っていう発見もあって、帰り道に何度も聴きました。
初日に歌って下さった新曲もめちゃくちゃ素敵。タイトル忘れちゃったんだよなあ・・ピアノもすごくかっこよくて、CDになったらいいなあと思いながら夢中になれて大満足。

初めてライブに来たので色々勝手がわからなかったけど、洋平さんはみんなで手を振るところでさりげなくこちらを見て教えてくださいました。
スタンプラリーのカードがあって、そのことも私はよく知らなくて。
洋平さんがそっとカードを用意して渡しに来てくださったんですけど、ちゃんと私の名前も書いて下さっていました。すごい。
とても気遣いのある方だなあと思って感動しました。

洋平さんたちの演奏やMCを見ていたら、両親の店に来ていた東北出身のアルバイトのお兄さんたちのことがぶわ~っと蘇ってきました。みんな仲良くて、一生懸命で、優しくてあったかい。
帰宅後は、亡くなった母の写真に「今日宮城の人たちの演奏を聴いて、すごく楽しかったんだよ~」って報告できました。笑顔がトレードマークだった母も、いつもより多めに微笑んでくれた・・?っていうことにしておきます。

そういうライブでした。

洋平さんとうちの息子の名前、そっくりなんですよね。
初日にそれを言ったら「是非タオルもいかがですか」と言われて、笑いながら帰ったんですけど、2日目に買っちゃいました。娘の名前とそっくりな曲名もある。ご縁があるなあ~って思いながら、楽しいライブ2日間が終わりました。
夜、家族に「これ見て~」ってタオルを広げたら「えー!!!!」ってなって、息子は「ほぼ俺」と笑っておりました。今は私の部屋に飾ってあって、またライブに行く機会を見つけて、その時に持っていこうと思います。

生演奏って、誰かが目の前にいるって、こんなに心が動くものなんだなあってしみじみしながら博多駅へ向かって、元同僚のアートを観に行きました。
最後に会ったのいつだったっけ。
久しぶりで、元気そうで、絵も素晴らしくて。プロの本気ってすごいな、元同僚も、洋平さんも佐藤さんもしずかさんもなかなか会えないけど、みんなそれぞれの場所でずっと頑張って進化していくんだよなあって思ったら、絵の前で涙が出ていて、めっちゃ笑われたけど、私も笑っちゃったよ。

みんな、元気でいてください。私も仕事頑張って進化します。

ラスボス繰り上げ当選のあの人

いつか逢いたいアーティストのラスボス的存在だった伊東洋平さん、思いがけずこんなに早く目標が叶ってしまって、さて今後のラスボスって誰になるんでしょう・・もうあの人しかいません。

CHEAP PURPLEのKEYBOARD、ジョン・ドーロさん。
プロフィールの写真、躍動感ありすぎてぜんぜん顔映ってないけど
めちゃくちゃハンサムです。いつか逢いたいなあ。
目標です。

洋平さんありがとう

音楽を生業として継続していくことって、誰にでもできることではないし、このご時世の中、注意を払って音楽を届けてくださっていることにすごく感謝しています。

画面の中の人でしかなかった人たちが目の前にいて、笑顔と汗と躍動感で沢山魅せてくださったし、好きな曲が増えたり、福岡の美味しいお店を教えていただいたり、ファンの方々の温かさも全部有難くて楽しかったなあ。

MCの時の、大声で爆笑したいのを我慢しながらお腹を抱えたりするのも、思い出のひとつです。洋平さんがどんな方かも少しわかったし、そこについていく佐藤さんとしずかさんの在り方も、私には新鮮な感じもするし懐かしい感じもして、今日も「あの時間に戻りたいな~」って思ってました。
楽しかった瞬間を日記に書き留めておこうと思ったけど、どんどんエピソードが出てきてペンが止まらなかったです。寂しくなったら読み返そう~。

Road to S.S.P!!ボクラノウタ2021はまだ続いていって、いろんな場所で洋平さんから楽しい思い出を持って帰る人たちが沢山いるのだろうなと思います。
12月の仙台サンプラザホール、大成功となりますように!

ファンの方々が席を譲ってくださったり、私がひとりだったからか、なんとなく微笑みかけていただいたりして、すごく心地よく過ごせました。
佐藤さんもしずかさんも、何から何までめちゃくちゃ感謝~。しずかさんが私のこと私だって気付いてくださった瞬間がおもしろくて嬉しかった!(私が金髪になったあと初めて会ったのでわかりづらかった~笑)

またいつか生演奏聴きたいなあ、おわり!


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