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2023.09.21 奄美大島 Night watching ③夜探

昼の部はこちら↓



昼寝から目が覚めると、18:00になっていた。随分寝てしまったようだ。携帯を手に取ると、昼間お会いした方から連絡が来ており、急いでライトとカメラを詰め込んで準備した。このときに広角レンズを忘れたのが悔い。

わざわざ宿まで迎えに来てもらった。ありがとうございますm(_ _)m そして夜探の場所へと向かう。24:00くらいには帰れたらいいなと思っていたら、どうやら日を跨ぐらしい!!楽しみ!!!宿によっては門限があるかもしれないので要注意です…!夜探は汗をかかなかったので、昼寝の前にシャワーに入っておいて正解でした。シャワーは時間が限られていたので…。

そして夜探の場所へ到着。こりゃ車がないと来れないし、夜探もできないなぁ……。本当に感謝。道中、助手席から窓越しに空を見ると、星が煌めいているのが分かった。いい夜になりそうだと思った。

ここで夜探の目的を記します。鳥類ではマストのアマミヤマシギやリュウキュウコノハズクをメインに、亜種リュウキュウアオバズクや亜種リュウキュウアカショウビン、ズアカアオバトやルリカケスも視野に入れておきます。両生類ではとにかくアマミイシカワガエルが見たい!!!あとはアマミハナサキガエル。爬虫類ではホンハブを見られたらいいなくらいでした。(ホンハブしか知らなかった) 哺乳類では、マストのアマミノクロウサギを見れたら満足でした。今回は鳥を見に来たので、やはり固有種のアマミヤマシギだけは見ておきたかったです。

助手席の窓を開けると、そこはもうフィールド。何が現れるか分からない、一寸先の闇に興奮しました。

少し進むと最初にリュウキュウイノシシ。でっかい!もう少し行くと、アマミノクロウサギ!!見れた〜〜〜!!でっか!!ああ嬉しい………ただし撮るのは難しい!暗いしAFは合わないし早く移動してしまうし。せっかくなら撮りたいなぁ…笑


アマミイシカワガエル

もう少し行くと、ガードレールの下に物体を見つけた!見るとアマミイシカワガエルだー!!しかもきれいな緑のやつ!!大興奮!!車からそっと降りて、探すが、いない…。ガーンと思っていると、ガードレールの裏のコンクリートに張り付いているのを見つけていただいた!しかも優先的に撮影させていただきましたm(_ _)m

アマミイシカワガエル

美しすぎる……苔との相性バツグン…
写真はサブ機にTAMRON90mmf2.8の旧verです。フラッシュ撮影をされていたので、自分もフラッシュ撮影を学ばなければと思った。(今回の写真は全て、フラッシュではなくライトを当てての撮影です。少し話がズレますが…、元来僕は夜行性の鳥類にフラッシュ撮影をするのには反対です。そもそもフラッシュというのは、一瞬じゃないと出せないほどの光量を出しているからです。一時的な失明の恐れもあるという記載も見つかります。)

少し行くとヤドカリを見つけてもらった。ムラサキオカヤドカリかなー?

ムラサキオカヤドカリ?

もう少し行ったところで、アカマタを見つけてもらった!デカ!!衝撃!!きれい…

アカマタ
シダとの相性バツグンですね…かっこいい。

写真には撮れずだが、アマミトゲネズミやアマミノクロウサギを見つつ進む。パイプチェックでは、アマミサソリモドキが多かった。


アマミヤマシギ


僕が「アマミヤマシギいないですね…」と一言。本来はもっと多いとの返答。ありゃーー……運がないのか…?と思ったその瞬間、いた!!道路横の少し開けたところにいました!アマミヤマシギを見たいと口にした直後の出会いだったので、口に出してみるもんです。言霊Thanks!

アマミヤマシギ SS1/160 f5.6 ISO4000 補正済

ライトで照らしていただき撮影できました。ライトを照らしながら、望遠レンズで撮影なんて1人じゃ絶対無理…(笑)
結構警戒されていましたが、飛ぶことはなかったです。エンジン音で飛び上がりましたが、少し移動しただけでした。いや〜嬉しい!目の後ろに露出部ありますね。そういえば、フリッカーレス撮影をONにしていなかったので、フリッカーが目立ちます…(T_T) 結局近くで見られたのはこのときだけでした…

再びアマミイシカワガエルを見つけました。今度はデカイ個体!!

アマミイシカワガエル
背中の隆起が綺麗。
眼!

するとアオカナヘビを見つけたと教えてもらいました。小さいからまだ若いのかな…?

アオカナヘビ


アマミハナサキガエル


続いてアマミハナサキガエルも見つけてもらいました。アマミイシカワに比べて小さい。褐色型の個体でした。緑色型の個体を見たかったが、見られただけで十分!

アマミハナサキガエル

道路脇の排水溝にはアマミシリケンイモリ。たくさんいました。写真が下手すぎるので次はもっといいのを撮りたい。

アマミシリケンイモリ

続いてまたまたアマミイシカワガエル!!少し小ぶりの個体。何度見ても飽きないー!!ローアングルで撮影できました。広角で撮れなかったのが本当に悔い。

アマミイシカワガエル
警戒させてしまいました

ここらで日を跨ぎました。アマミアオガエルの鳴き声がたっくさん聞こえるので探しましたが全然見つからない!もうすぐそこで聞こえているのに…するとヒメハブを見つけてもらいました!!

ヒメハブ

きれいなヘビ〜!小さい個体でした。

ケナガネズミ

30分ほど虚無が続いた(アマミノクロウサギやオットンガエル、アマミシリケンイモリはコンスタントに見られた)。すると、アマミノクロウサギとは違う声が!どうやらケナガネズミらしいです。ネズミは全然知らなかったのですが、ケナガネズミは長い尾の先端半分が白いと教えてもらいました。その識別点をこの目で見たい!!

鳴いてはいるんですが見えない…ライトを消して待ちます。ふと見上げた星空はとてもきれいでした。木々が額縁となって、中心に天の川やプレアデス星団が肉眼で見えました。次は夜探中に星も撮りたいな〜!

ふと背後の木を探すと、何かが動いているのを見つけました。でかい!!もしや!と思い、確認してもらうと、ケナガネズミでした!いそいで双眼鏡を持ってきて尾を見ます。ほんとに白い!それもある部分からブツリと白くなっています。面白いな〜〜!なんとか証拠写真も撮れました。

ケナガネズミ SS1/80 f5.6 ISO12800 補正済

識別点の尾が枝の上に見えます。急にブツリと白くなる。写真を撮ろうと四苦八苦するよりも、双眼鏡で見たほうが幸せになれます。

もう見たいものはほとんど見れていました。あとは願わくばホンハブやリュウキュウコノハズク、アマミノクロウサギの撮影ぐらいでしょうか……


ホンハブ

オフロードの道を進むと、リュウキュウアオヘビの轢死体。2個体目。少し進むと、路上にどでかい物体が。ホンハブでした!

ホンハブ

SSが1/30になっていた、かつ望遠レンズだったので証拠写真(笑) しかもすぐに逃げてしまった…めちゃくちゃデカかったのだけ覚えています。

奄美大島に行く前は、ハブに咬まれて死なないかドキドキしていましたが、見るのは意外と難しいらしく、ラッキーらしいです!

さて見るべきものはほとんど見たので帰ります!まだ粘っても良いと仰って頂きましたが、もう満足だったので帰ることにしました。あとはリュウキュウコノハズクだけ見たかった…ホントに…帰りに通る道でも可能性はあるらしく、それに賭けます。(人∀・)タノム

次に、アマミアカガエルを見つけてもらいました。しかもこれも優先的に撮影させていただきました。アマミイシカワとは別のベクトルのきれいですね。

アマミアカガエル


アマミノクロウサギ

前方にアマミノクロウサギ!通常ならすぐに奥に行ってしまいます。ただこの個体だけはじっとしていました。そのため、念願の撮影ができました。ライトを当てていただいたのでSSもISOも稼げました。

アマミノクロウサギ SS1/80 f6.3 ISO5000 補正済
SS1/40 f6.3 ISO1600 補正済

でっかいな〜。見ごたえがあるし、大きい生き物は大好きです。奄美ではマストで見たかった・撮りたかったので本当によかったです。最後の最後で撮影できる個体に巡り会えてラッキーでした!!

お次はリュウキュウカジカガエルを見つけてもらいました。なんかホントに見るべき種をほとんど見れてる気がする(笑) たくさん声は聞いていたので見られてよかったです。

リュウキュウカジカガエル


リュウキュウコノハズク

あぁ〜ラストにリュウキュウコノハズクを見られたらなぁ〜〜と電線を探していたその時です。あ、電線になんかいる…との声!!なんとリュウキュウコノハズクを見つけて頂きました!!あれが!!やっぱり小さい!!!コノハズクすら見たことがないのでサイズ感はよく知らなかったのですが、思ったとおり小さい!これまたライトで照らして頂き撮影できました。本当にありがとうございます(T_T)

リュウキュウコノハズク SS1/60 f6.3 ISO2500 補正済
同上

いやーーー大大大満足!!見たいもの全部見れた!!!本当にありがとうございましたm(_ _)m この場を借りて改めてお礼致します。奄美遠征のなかでもっとも濃く、楽しい時間でした。

気づくと時刻は3:00前。正面に遠雷が見えました。そして再びわざわざ宿まで送っていただき、宿についたのは3:15ほどだったと記憶しています。18:30~3:15の約9時間、大変お世話になりました。ありがとうございました。満足感とともに眠りにつきました。明日は朝、遅くなりそうだな…

奄美大島に行く生物屋は皆、口を揃えて言います。
「奄美は寝る時間が無い。」と。

夜の部、終わり。


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