見出し画像

経済を質量保存の法則で捉える

経済は物理学より心理学が馴染むカテゴリーだ。
しかし今回は敢えて経済を物理学手法で解析したい。

コロナで大きく業績を落とす企業、業種が沢山ある

外食、居酒屋

観光、宿泊関連

紳士服、フォーマルな靴専門店

航空会社、鉄道各社

これらは国民の従来の活動が半減もしくはほぼゼロにまで低下した分野につき、一気に需要が減少したので業績悪化、倒産の流れも不可避である。

一方で外食がなくなり、内食、中食に便利なスーパーは大きく業績拡大。

オフィスへの通勤がなくなり在宅勤務が増えたことで、まずはテレワーク関連商品、パソコン、PC関連機器(カメラ内蔵PCでない場合は外付けカメラなども)、快適さ追求のためのデスクやチェア
関連企業は、業績を伸ばしています。

エンタメ業界も主にライブなどヒトがリアル空間に集まる娯楽中心に厳しい状況に。他方、オンラインでのライブ配信やサブスクリプションなど産業は大きく向上

つまり、世のニーズ=金の流れが従来型からニューノーマル化へと変化しており、経済全体は長い目で見れば衰えていないのではないかというマクロ経済、中長期展望の見方は既にある。

なので厳しい産業にクローズアップしたらもはや経済は暗黒状態に相違ないがそうはなっていない。それは、やはりニーズの移行ということであろう。

経済学にも質量保存の法則は存在すると換言できる。

個人の消費、貯蓄の観点でみても
旅行にいかない
外食をしない
観劇やコンサートにもいかない。
飲み会も激減でさぞや
支出が減って貯金が増えたのではと理屈では考えられるが、

思ったほど貯まっていないのでは?
つまり支出は対して減っていないのでは?

自分自身のことでもそれは実感します。
外食しなくてもお家贅沢をしたり、
旅行にいかなくても家の周りや家で楽しめる有形無形資産の購入が増えたり。

確かに大きな買い物は先行不安からそこまでしていないから、支出は増えてはいないが、お金は、循環シテいることは実感する。

ところが経済とは複雑な人間心理の結晶みたいな部分があり、質量保存の法則といったシンプルな自然の摂理どうりには進まないことも。

それは人の思い込みが沢山積み上がってできた知恵の輪、もしくは絡まりあった紐のようなもの。

たがら経済は難しい。

私は経済学部出身だし、一応複雑な数式が絡む理論経済学なども学んだ。しかし経済は生ものであり、そんな古臭い理論が現実に役に立つことが多くないことは実感している。

経済学者は経済という生き物の病を予防し治療する医者のような側面を持つが、権威的な治療方法ではより病理を悪化させることも多々ある。

シンプルに捉え絡まった紐を解けば自然の摂理に従い再び活性化していくものなのである。

その絡まった紐は複雑な心理、そこに利権へのしがみつきなども絡むから解くことは容易ではない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?