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人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。

※タイトルは芥川龍之介の言葉である

若い頃は苦労を買ってでもしろ。

挫折なき成功者はいない。

これら格言は干支を四週目近くを迎える我々世代なら多くの人が実体験として痛感するのでなかろうか?

挫折にも大小や質の相違はあれど、ひとつの尺度として眠れない、もしくは眠りが浅く目覚めてしまうなどの精神的、心理的苦しみを味わうほどの悩みを抱えれば、それは挫折と言えまいか。

今はメンタルヘルスについて情報に溢れていて例えばうつ病でネットを検索すると、専門医が使う質問式テストも掲載されていたりして、誰しもがそれに当てはめると自分は心の風邪ではあるまいか?と自己暗示にも近い気分になる。

一般的には眠れない、主に早朝覚醒と言って例えば4時頃に目が覚めてその後眠れない、もしくは眠れていても非常に眠りが浅い状態が2週間以上続けばそれは受診をオススメしている専門医が多い。
ましてや日中に睡眠不足によって頭がボーッとしたり、これまで考えられないミスをしたり、日常生活に支障を来せば専門性に相談した方がよい。
特に認知の歪みといって、ありもしないことに不安になり、ある専門家は「藪の中の虎」と表現していたが、いるかいないのかも分からないのに不安に囚われてしまう心理がそれにあたる。

これら記述はネットでも情報に溢れていて、もっと身体的な医学的には脳内物質で安心ホルモンのセロトニン不足や、コルチゾールという副腎皮質ホルモンが過剰分泌されるなどの情報まで一般に知られるようになっている。

これら症状は自己判断ですが30代の頃中心に何度か経験し、酷いときは目眩までしたときがあるから、風邪を引いても痩せ我慢で病院に行かず風邪薬も飲まず気合いで治していたような経験がある。

専門家はこの行為を否定するであろうが、いわゆる電話カウンセリングでその際は相談したり、親友と呼べる人に吐露することで自身だけで効を奏して立ち直ったとも言える。

自身の経験から、こういった精神状態はメンタルの強い弱いは関係なく、多少強い人でもその防波堤を越えたストレスの波が来れば容易に飲み込まれてしまう。実は防波堤の高さの個人差は僅かなものでむしろ波の高さは想像を絶するものがある。

波に飲まれた後はメンタルの強さや、耐性や過去の経験から認知の歪みの対処法を知っているかで克服の早さが決まる。

つまり、内面世界で言うとこういった挫折による心の洪水を経験すれば、次にそれが起きにくくする予防、防災に長けてくるのと、仮にその防災も敢えなく効かずに波に飲まれてもなすがままに流されないテクニックを身につけられる。

それら実体験が冒頭に述べた苦労は買ってでもや挫折なき成功者がいないの、詳細かと私は捉える。

ちなみに文筆家の多くは(主に明治~昭和初期の文豪と言われる人達)は前述したようなメンタルヘルスを挫いたときの悩み、苦しみを文学という形で吐き出したものでありましょう。

芥川しかり、梶井しかり、太宰しかり

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