ガチグロくんの回想 6

笑ってなきゃやってられない。いつもいつもそう思う。だから私はニコニコする。

あるところとはそれなりのところである。
そこでの事はここには書かない。
あるところを経て私は日高方面の家がなかったりどこにも行き場がない者たちが集まるところへ入った。
私も同じく家がなかった。帰るところがなかった。同じような境遇で皆私と同じであれに荒れていた。かっこよく言うと水滸伝の梁山泊。
ストレートに言うと社会から見捨てられた子供達の掃き溜めだった。
そこでは組織と同じように成り立っており私らは下っ端であった。

毎日上の人間の身の回りの世話をしながら暮らしていた。楽しいことなんかなかった。
別にしたってもいないのにその中にいるというだけで暴力も従順に受けた。地元で先輩達に受けるのは納得できたが奴らに受けるのは納得いかなかった。
いつか殺してやるくらい思うことも多かった。
そこの大人達は何もしてくれなかった。
ただルールで縛るだけで肝心のところは何も触れてくれなかった。気持ちをわかってとも思わなかった。何かすれば頼めばまた前のところに戻すよと脅された。自分らにとっては立派な脅しであった。
そうして悔やんでも悔やみきれず謝っても謝りきれず一緒抱える自分の十字架の中で最も重い十字架を背負う事件を起こした。

続きは次回、、、👊


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