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経験を話せる機会を頂きました

ACCNというキャリアコンサルタント団体の”ウェルカムイベント”で自分の経験をお話する機会を頂きました。

”キャリコンを取得した資格を活用できる機会がなくて悩んでいる・・”、”会社に活動できる場がなくどうすればいいか模索している・・”といった方向けに企業内でキャリア自律を支援している経験者が話すという企画。

自分の経験を共有することで、前への一歩を踏み出すきっかけにして頂きたいという思いで応募したところ登壇者の一人に選んでいただけました。

私を含め3名の登壇者がいました。これまでの歩み、ぶつかった壁、どう壁と向き合ってきたかについて20分程度お話しさせて頂きました。

最初は「私のキャリアストーリーとライフテーマ」と題して資料を準備しましたが、まとめきれず50枚程になってしまい、最終的に「企業内におけるキャリコンの認知度と壁を突破した事例」として何とか5,6枚に収めました。

自分の要約力の無さも手伝ってww 20分間の発表で伝えきれなかったことを少しだけ書き留めておきたいと思います。

私は肩を落として辞めていく人をなくしたいという想いで何かできないかと考えたことがきっかけで色々調べていったら”キャリア自律”という言葉を知り、社外のキャリアアドバイザー講座を私費で学びに出たのが2013年。

同年、”キャリア支援機能の必要性”を社内提案をするも「何を言っているのか理解できない」と一蹴されました。”キャリア”と聞くと外部流出を後押しするための施策、キャリア゛アップ゛するためのスキル付与、会社が用意してくれるもの等誤認識されることが多い時代でした。まだ一般化していない新しい概念の良さを伝えることの難しさ、多義語である”キャリア”の本質を誤解なく伝えることの難しさも感じました。

当時は、”なんでわかってくれないんだ”と憤っていましたが、社外で数か月学んだだけで資格も持っておらず専門性もなく実務経験は皆無。。こんな勢いだけで全社導入しようといっても、そりぁ誰の賛同も得られないわな・・
と今となっては当然の判断だと理解できます。

正面突破の正攻法では却下されることを天邪鬼的に学んだ後にまずやったことは社内では”キャリア”という単語を出すのを封印することでした。
”キャリア”を口にしなくなっただけで、依然としてキャリア自律支援へ取り組む想いはさめておらず、退職者面談を始めたり、従業員サーベイのフリーコメントを読んで気になった方に片っ端から声をかけて話を聴きに出向いたり、表向きは”リーダシップ研修”や”〇〇年目振り返りワークショップ”等のタイトルを掲げなら実際の中身は、職業人、社会人としてのキャリア自律に向き合う機会を提供したりと自己裁量の範囲できる小さな取り組みを続けてきました。

社内では常に孤立無援でした(だと思い込んでいました)が、社外では共に学び研鑽し続けている仲間からの応援もあって続けることができました。

社外の仲間はみなさんキャリコンやキャリコン技能士1級、2級を持っていました。私は何の資格も取らないまま一緒に仲間として学びの場に入れて頂いてから数年後、資格を持っていないことを気にしていたこと、自分がいることが場違いに感じていたことを伝えると「資格持っていなかったとは思わなかった。でもそれだけ十分にやれているから大丈夫」「必要性が出てきたら取ればいいと思うよ」とみなさんから温かく受け容れて下さり、それに甘えて資格を取らないまま我流のキャリア支援活動を続けていました。
キャリアコンサルタントが国家資格化された2016年以降、徐々に社会的な認知も広がり始め社内でも”キャリア”という言葉をよく見聞きするようになりました。資格を持っているか聞かれることも増えたため、2019年頃に技能士2級を取得しました。

最後にぶつかった”壁”、壁を突破した工夫についてお話しました。

思い通りにことが進まなかった時、
・新しい概念の重要性を理解できる人が組織内にいない
・優先順位が高い全社施策が山積し手をつけられない
・全社施策を意思決定する側に問題がありできなかった
と、自分にとって耳心地のいいように解釈し
それができなかった理由と言って他責にしていました。

今回、改めて何が”壁”だったかを振返りました。
そこで気づいたことは、
自分自身のあり方が一番大きな”壁”になっていたことでした。

一番の壁は自分だったww

自分の想いばかりを押し付けていました。誰も賛同もしてくれなかったのはまだ意識の矢印が自分に向いていたからだということにようやく気づきました。最近は意識の矢印を全体性に向けはじめられるようになり、それから、自然と社内にも共鳴して頂ける人が現れたり肯定的に捉える人が増えていったりと大きく状況が変わってきたように感じています。

今回、「クライアントの利益を最優先し組織との調整役としても活動できるキャリアコンサルタントとして活動できる方が増えていけば、自分で自分を動機付けして自律的なキャリアを歩んで行ける人が増えていく」という願いを持ってこの場に登壇させていただきました。

参加された方が、前へ一歩踏み出す際の一助になっていれば嬉しいです。

自分自身の振り返りにもなる貴重な機会をいただき、ACCNの方々にもお話を聞いてくださった方にも大変感謝しています。
また機会を頂くことができれば次は対話を入れながらお話してみたいです。


あらためてのまとめ

・深く考えずに先走るキャリア形成
 不確実性を積極的に取りに行く
 最終的には直観で意思決定
 だから、賢くうまくはやれていない
 それでも職業人生が続いているのは周囲のおかげ

・いつもだいたい、“なんでだ!感“が発端で動いてみたくなる
 動いてみると限界や壁を感じる
 それで、学びに出かける、そのついでに資格を取る
 経験してみて、つまづいて、理論を体系的に学びたくなる

・常に全体を俯瞰することを大切にしてきた。今、やっていることが
 全体の中でどこに位置づけられているか

・うまく進まない時、相手や会社が壁になっていると思いがちだが、
 実は自分自身のあり方、捉え方が一番の壁になっていることが多い


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