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Note4 キレイな髪を維持するコツ 解説  その2


ダメージ毛とエイジング毛との違いとは?


ダメージ毛は、基本的には髪の毛自体はしっかりしていて、キューティクルもコルテックスもしっかりあり、毛根からもしっかり生えている状態です。


これがカラーリング、パーマ、ストレートパーマなどの薬剤ダメージやアイロンやドライヤーの熱ダメージによって、キューティクルが損傷してコルテックスが浸食された髪のことです。

エイジング毛は、キューティクルはあるけどヨレていて、毛髪断面を上から見るとコルテックスが歪な状態です。

ダメージ毛はキューティクルもしっかりあって、コルテックスが密に詰まっている中で、その一部が壊れている状態です。


エイジング毛はコルテックス中のIFとマトリックスの両方が減少する状態ですが、ダメージ毛ではマトリクスは減少するけどIFは残ります。IFが残るから、余計にビビりやすくなるわけです。またコルテックスの中にあるマトリクスが抜けてIFが残ると、枝毛の原因にもなります。

通常のトリートメントは脂肪酸とか油、今は多く使われるシリコンなどでスキマを埋めていきます。このスキマにずっとキープできるものが、良いトリートメントと言われています。しかしこれらはしっかりと結合するわけではないのでいつかはシャンプーで抜けていってしまします。根本的治療にはならないのです。


トリートメントを抜けないようにするには・・・

トリートメントを抜けないようにするために、一度少し大きく膨潤させて穴を埋めていきます。

膨潤したところを整えてそのスキマにタンパク質を詰め、タンパク質を毛髪部分に

結合させて小さく収縮させればOKです。

できれば外側をコーティングするといいですね。


膨潤→整頓→充填→固定→収縮→表面保護

この工程をどう行っていくか?です。

特にやりにくいのが整頓の工程です、ただ整頓の工程がないと

やはりうまくいきません。

この整頓の工程をするには・・・・。


エイジング毛を修正する基本工程Gone流


やり方はすごく簡単です。


膨潤剤(GoneはMa-KaiWater)をつける

5分自然放置

水洗


エイジング毛修正の場合は膨潤剤で伸ばして整頓させなければいけないので、

ロットを巻いて少し加温します。

固定剤 (GoneはDearu T3 原液、またはMa-Hoo:DeauT3=1:1)

15分放置

シャンプー

ドライ(必ずドライしてください。これ重要です!)

アイロン

シャンプー(GoneはMa-inichi Sを使用します)
終了

*注意
・① の膨潤剤は必ず水洗してください。
・①の膨潤剤にモノエタノールアミンやアンモニア等のアルカリ剤なんかでやっては元も子もありませんので気をつけて。
例えばブリーチする時に過酸化水素とブリーチを混ぜると熱を持ってしまうことがあります。これははっきりわかっている訳ではないのですが、アミノ酸のアルギニンやリシンが多い人は毛髪がアルカリ性に傾きやすくなります。薬剤がすぐ浸透する人は過酸化水素と反応し合って熱を持ってしまいます。この時点で熱を持つということは固定剤の効果も消えてしまいます。アルカリ剤と固定剤を混ぜると固定剤が勝つんだけど、効果が押さえられてしまいます。
だから、「アルカリと固定剤は混ぜるな」と覚えておいてください。


・ハイダメージの場合は固定剤T3とMa-hooを1:3にしてください。

・エイジング毛の場合は固定剤(T3)原液で良いのですが時間は短くしてください。エイジング毛でダメージの場合Ma-Hooと1:1にして時間を短くします。エイジング毛の場合は傷んでいるわけではないので、薬剤は強くてもOKですが髪の体力はないので時間は短く。

・ダメージ毛の場合は薬剤を弱くして、少し長めに置いておくといいと思います。

カラーもパーマも薬剤はどれも考え方は同じです。





固定剤の効果を実験!


これまで固定剤と言ってきましたが実は固定剤はグリオキシル酸です。


(なんだ〜酸熱かよ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが・・・・酸熱トリートメントとは少し違います。)

このグリオキシル酸とその他の薬剤を混ぜたものを何がグリオキシル酸を阻害して

何がグリオキシル酸を阻害しないかテストしました。

実験

① シャンプーして膨潤剤(Ma-KaiWater)を塗布

② 自然放置5分

③ グリオキシル酸:その他薬剤=1:1(*その他薬剤は下記参照)

④ ラップで包んで自然放置15分放置

⑤ シャンプー

⑥ 完全ドライ

⑦ アイロン210度(200度~210度でOK)

⑧ シャンプー

⑨ 乾かして終了

今回使用したその他薬剤は、水・脂肪酸・オイル・P.P.T・シリコンです。

測定方法は毛髪引張強度測定器を使い強度を測定しました。破断強度は破断伸度との関係がありますので今回はわかりやすいいようにある特定の点での比較をしてみました。

結果

減力しない順は、シリコン>オイル>脂肪酸>PPT>水の順でした。

阻害したものは水だけでした、水が入ると減力されてしまいます。

これはある特定の地点での比較ですが破断強度自体ではP P Tもやはり減力になります。


毛髪と温度と水分の関係が重要?!

水のガラス転移温度というのをご存知でしょうか?水と温度の関係を表したものですが、毛髪コルテックス内にあるIFとマトリクスは温度によって性質が変わります。

少しだけ説明すると、

ガラス転移の場合、基本はマトリクスの温度です。I Fというのは水分が100%になっても155度以上なければ柔らかくなりません。しかしマトリクスは水分が100%あればマイナス10℃とか20℃とかでも柔らかくなります。温度が25℃で湿度65%の部屋の中では毛髪の水分量は13%くらいあります、すると髪はしなやかな状態です。シャンプー中では100%の水分があって40℃くらいですから髪は少し柔らかくなります。ところが50℃で100%水分がある状態に放置すると髪は膨潤していきます、またもっと高く85℃以上で100%の水分があり、このままの状態で放置すると毛髪内でランチオニンという物質ができて毛髪は硬くなってゆきます。


つまり、温度と毛髪の水分量によって、髪の中で起こることは変わるということです。

膨潤剤(Ma-kaiWater)とグリオキシル酸では髪が傷むことはありません。

毛髪と温度と水分量をうまく使ってみてください。



このグリオキシル酸を使った毛髪改善メニューは対象になる髪質はすごく広いので、いろんなやり方でやってみルことができます。この詳しい内容がお知りになりたい方は

Goneまでお気軽にアクセスください。

(wrote by Y.sato & Gone)

Access

https://www.facebook.com/gone.kaz.k

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