時間管理の真髄『7つの習慣 最優先事項』第2部まとめ②

〇第6章 バランスよく役割を果たす

限られた時間を役割ことに分けて効率よくこなそうとすることは、幻想でしかなくとてつもないストレスがたまる。
現実には役割は互いに密接に関係しあっているので、役割同士でシナジーを創るようにするべきである。
1つの役割を誠実に行うことが他の役割のスキルアップやコンディションに繋がっているという視点が重要。
役割において望む成果を得るためにはそれを成し遂げるための能力が必要で、運動し、読書し、内面の奥深くを見つめてなければならない。


〇第7章 目標のパワー

目標にはパワーがあるが、実行できなければ自己信頼口座から引き出すことになり、また目標達成に邁進するあまり他を犠牲にすることもある。
人間の4つの能力を使い、一つになってシナジーが生まれ、原則に基づいた目標を設定すれば、上記のような懸念なく目標を達成できる。
想像と意志は一般的な目標設定でも用いられる。
それに加えて良心があればミッションを原則に合致させることができ、間違ったはしごをかけることを避けられる。
自覚があれば自分の実力と自己将来口座の残高を正確に評価できるため。幻想を持たず現実に即した目標を立てることができる。

そのような目標を立てる道筋は以下の通り。
1.ミッション・ステートメントの実現につながる中長期的な目標設定
  (何を、なぜ、どのようにのプロセスで)
2.「たぶんリスト」をつくり、目標のアイデアを書き留めておく
  (各役割に書き留め、後で検討して重要でなければ破棄する)
3.週間目標を立て、各役割で最も重要な1つか2つに目標を絞る
  (良心に従い、重要度で絞り、4つの側面を含み、集中の輪の中)

目標を立て努力するのは勇気がいる。
これを毎週続けていくと自信と勇気の上向きの螺旋ができていく。
徐々に目標を高く設定しチャレンジできるようになる、これが成長である。
原則中心の目標設定が与えるパワーは、原則そのもののパワーである。

〇第8章 1週間という視野

1週間という単位は広すぎず狭すぎず、以下のメリットがある。
・ユダヤの休息日のように、再新再生はそもそも週単位で設定するもの。
 そもそも週間計画を立てること自体が再新再生である。
・全体ー部分ー全体の考え方により、個々の役割間にシナジーを創れる。
 役割同士が結びつくことで統合的な自分を見出し豊かに生きられる。
・全体像を見ることで「良」より「最良」の選択ができる。

〇第9章 選択の瞬間に誠実である

人生の質は刺激と反応の間のスペースをどう使うかで決まる。
予想外の緊急事態が発生することもあるし、様々な要因が作用してくることもあるが、自分の人生は自分の選択の結果である。
例え様々な要因があろうとも、常に真北を指している良心に従って選択しなければならない。
例えば関係をもっと良くしたいと思っている大切な人を一人思い浮かべて、関係を大きく改善するために自分にできることは何だろうと自問してみる。
それをすれば良くなることは経験がなくとも心の奥底で確信しているはず。
それが原則である。

第Ⅱ領域の時間管理の重要な目的は、刺激と反応のスペースを広げ、反応的にならずに誠実に行動する力を養うことである。
選択する際に一時停止し、自分の良心に意識的に問いかける。
もしその際に良心に従わない行動を選択し正当化すると、心に不協和音が生じ、応急処置の代償が積みあがっていく。
それは忙しいより辛いから、第Ⅲ領域や第Ⅳ領域に逃げ込んで無為な時間を過ごし、さらに代償が積みあがるという悪循環に陥る。

効果的な選択をするためには4つの側面の再新再生を図る必要がある。
・肉体:疲れていると反応的になりやすい。
・知性:選択の瞬間に使える知識が増え、頭が明瞭に働く。
・精神:人生の意味を深く見つめ理解することで正しい選択ができる。
・社会、情緒:Win-Winのマインドを持ち人生を豊かにする選択ができる。

良心に従って選択していれば、例え問題が山積みでも一番重要なことはやったという確信をもって1日を終えられ、心の奥底で安らぎを感じられる。

第10章 人生から学ぶ

1週間の価値は、経験の評価と何を学んだかの教訓で決まる。
計画し、実行し、評価する、これを続けていくことで成長する。
このサイクルの根源は日本の「カイゼン」の精神にある。

評価は日記で行うか、ウィークリー・スケジュールの裏面を使ってメモ。
また、評価のチェックリストを5つか6つ作る。
(評価のチェック候補は本文中にあり)
この時、自覚を持って正直に評価することが大事である。

また、月に1回か三カ月に1回のサイクルで週のつながりをチェックすることも大事である。
(こちらのチェック項目候補も本文中にあり)

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この内容を見ても、やはりミッション・ステートメントを作成しなければ始まらないなと実感しました。

今回の内容をざっくりまとめると、以下の3項目でしょうか。
・各役割を分断するのではなくシナジーを創り出す
・1週間というスパンでPDCAを回し成長を続ける
・刺激と反応の間にスペースを生み出し常に意識する

「明日死ぬと思って今日を生きよう」はごもっともながら窮屈だとも思っていたのですが、一週間というスパンであれば頑張れそうな気がします。

バランスの項目について、現在寺子屋で子供たちに心の教育をしていますが、これは父・夫・地域人として3つの役割に重要な濃密な時間だと改めて思いました。
・父:我が子に心の教育を与え、親として貢献する姿を見てもらう
・夫:普段子供にかかり切りの妻に自分だけの時間を持ってもらう
・地域人:地域の子供が心豊かに成長する手助けをする
こういう一挙両得的なスタンスは以前からとってますが、このまとめの手法に基づいて考え直せば劇的に変え改善できそうです。

次の第3部、第4部はざっと読んだところ組織論で、家族に関しても含まれるので一読の価値はありますが、個人の時間管理だけが目的の方は読み飛ばしてもいいかもしれません。
どちらにしても、個人としてここまでの内容を理解し実践しないと、第3部以降の内容は入って来ないと思います。
私もまずミッション・ステートメントを作成し、週間計画の実践を行ってから、改めて第3部以降のレビューをしたいと思います。

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