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2024年1月の暦・行事(季節を味わう#00039)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 1月(睦月)


1日(月) 元日

元という字の読みには ゲン、ガン、もと、はじめ があります。
元日はまさに一年の始まりの日。日本人にとって特別な日です。
古来、年神様という神様が信念を運んできてくれると考えられていました。門松やしめ飾りは「我が家は年神様をお迎えする準備ができています」というサインだったそうです。
鏡餅は年神様へのお供えであり、色とりどりのお節料理も年神様への捧げ物。祝箸の両端が細くなっているのは、一方は年神様、もう一方は私たちが使い、神様と一緒に食事をいただく意味があります。
ちなみに元日は1月1日を表し、元旦は1月1日の朝を指します。旦の字は地平線から顔を出す太陽をかたどっているそうです。

2日(火) 初夢

いつ見た夢を初夢というのかは諸説があり、大晦日の夜、元日の夜、1月2日の夜が挙げられますが、1月2日の夜を指すのが一般的です。
昔から日本人は夢を神仏のお告げと考え、新年最初の夢である初夢は一年の吉凶を占うものであると、大切にしてきました。そのため、良い夢を見るために宝船の絵を枕の下に敷いて寝るなどのおまじないが考え出されました。
また、凶夢を見てしまった場合のおまじないも、枕を裏返したり、「獏食え」を3回唱えるなど色々と考え出されました。

6日(土) 小寒

二十四節気の一つ「小寒」は「寒の内」の初日、寒の入りです。次の節気「大寒」までが一年で最も寒い時期と言われます。武道などで寒空のもと練習をする寒稽古もこの時期の風物詩です。

7日(日) 七草

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロが入った七草粥をいただくと、1年間無病息災で過ごせると言われています。
寒さに負けず芽吹いた若菜の生命力に健康を願う慣わしです。

8日(月) 成人の日

成人の日は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」趣旨で1948年(昭和23年)に制定されました。当初1月15日を成人の日としましたが、2000年(平成12年)に1月の第2月曜日に変更されました。
最近は10歳の「2分の1成人式」や30歳の「三十路成人式」40歳の「ダブル成人式」など、成長と健康を喜び思い出を語りあるイベントが増えつつあります。

10日(水) 十日戎

西日本各地の恵比寿を祭神とする神社で行われる祭礼のことで、私は「えべっさん」と呼ぶ方がピンときます。
恵比寿は七福神の一員で、商売繁盛の神徳を振り撒いてくれます。
十日戎限定の福笹は大判小判、米俵や鯛などの縁起物が結びつけれら、あらゆる福を招くお守りです。大小様々な福笹を持って歩く参拝者の行き交いは見ているだけで福が来そうです。

15日(月) 小正月

元日から1月7日までを大正月と呼ぶのに対し、1月15日までを小正月と呼びます。年が明けて最初の満月の日を祝った古い時代の名残で、餅つきや団子を作って祝う習慣が残っています。
外したしめ縄などを焚き上げる詐欺長が各地で行われます。
小正月から月末までを花正月と呼ぶ地域もあるそうです。

17日(水) 防災とボランティアの日

1995年(平成7年)1月17日、阪神。淡路大震災が発生しました。実際に体験した者にとってわすれられない日です。
全国から大勢の災害ボランティアが被災地に駆けつけ、様々な支援活動が行われたことをきっかけに災害時のボランティア活動の重要性が広く認識されました。そのため1月17日が「防災とボランティアの日」と定められました。
2024年、元日に起こった能登半島地震。そして翌2日には日航機の事故が。
災害や事故に際して、落ち着いて行動された方達のことを知るにつけ、復興や回復をお祈りするとともに、尊敬の念を覚えます。
事故や災害はいつどこで起こるかわかりません。自分にできる支援をし、自身が遭遇したときのために準備を怠ってはいけないと感じる年初でした。

20日(土) 大寒

二十四節気の一つ。寒さの底、一年で最も冷え込む時期です。

(2023年1月4日)
※「季節を味わう」は 大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムで毎週水曜日に放送していますが、1月は5日からが通常放送。
この項目は番組では紹介できませんでしたが、noteは休まず掲載します。


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