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2024年2月の暦・行事(季節を味わう#00044)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 2月(如月)

3日(金) 節分

翌日は立春、暦の上での春が始まります。
その前日が冬と春の二つの季節の分かれ目、節分です。
元々節分は、立春、立夏、立秋、立冬の前日を意味していましたが、旧暦では春の始まり立春を一年の始まりとして大切にしたため、その前の節分だけが残るようになりました。
古来、季節と季節の隙間には邪気が忍び込むと考えられてきました。そういった「災厄」「病魔」「油断」などを鬼と一緒に払おうというのが、豆まきなどの節分の風習です。
豆まきが生まれたのは14世紀ごろ。平安時代の宮中行事「追儺」をルーツとし「魔(ま)を滅(め)する」の語呂合わせで豆を巻くようになったと言われています。
豆をまいて鬼を追い払った後、自分の年齢と同じ数の豆を食べて無病息災を願うのが「年取り豆」。
私が子どもの頃(昭和40年代)には、焼いたイワシの頭を柊の枝に刺して玄関や表札のあたりに飾るお家が何軒もありましたが、今は見かけませんね。
その代わりに、その年の恵方に向かって無言で太巻き寿司にかぶりつく「恵方巻き」が広まったように思います。

4日(火) 立春

立春は旧暦を24等分した二十四節気の最初、この日から春が始まります。
立春の早朝に搾り上げた生原酒を瓶詰めした縁起のいいお酒を「立春朝搾り」と呼びます。日本名門酒会に加盟する蔵元と酒屋でのみ生産、販売しているそうで、私はまだ実物を見たことがありません。

8日(木) 針供養

折れたり曲がったりした古い針を労い、感謝する風習「針供養」。
2月8日は「御事始」(地域によっては「御事納」)と呼ばれる厄日で、身を謹んで仕事をしないで過ごす日でした。
昔の女性にとって大切な仕事だった裁縫もこの日はお休み。いつも縫い物をしてくれる針を供養するのは、物にも魂が宿ると考え、大切にした昔の人の心の現れだと思います。
私は供養するほど針を使いませんが、物を大切にする気持ち、労りの気持ちを受け継ぎたいものです。

11日(日) 建国記念の日

日本の始まりの日、国のお誕生日と言えるかもしれません。
国民の祝日に関する法律では「建国をしのび、国を愛する心を養う」祝日とされています。

14日(水) バレンタインデー

バレンタインデーが愛の日となった起源は3世紀。
古代ローマ帝国の皇帝クラウディウス二世は、新婚の兵士が妻を残して戦地に赴くと士気が下がると考え、若い男性の結婚を禁止しました。
しかし、バレンティノ司祭は皇帝の命に背き、多くの結婚式に立ち会いました。このことが皇帝の知るところとなり、司祭は処刑されてしまいます。
バレンティノ司祭の処刑日だった2月14日が、聖バレンティノの日となりました。
日本でバレンタインデーが知られるようになったのは1958年(昭和33年)ごろ。製菓会社とデパートがバレンタインデーにチョコレートを贈るキャンペーンを行い、1970年代にはしっかり定着しました。その当時は、愛の告白は男性から女性にするものという暗黙の了解があり、年に一度、バレンタインデーだけは女性から男性に愛を告白できる、というのも受けたのだと思います。
もちろん今は「愛の告白は男性から女性にするもの」なんて固定観念を持っている方は少なくなったと思われます。そのためでしょうか、性別に関わらずお世話になっている人に送ったり、友人同士で送り合ったり、自分へのご褒美にしたり、バレンタインデーのチョコレートの意味は多種多様になりました。
私自身は、バレンタインの特別パッケージ目当てでチョコレート売り場に足を向けてしまいます。

19日(月) 雨水

二十四節気の一つ。降る雪が雨となる、という時期です。
日脚が伸び、風の冷たさ厳しさもゆるみ、少しずつ春の気配が濃くなります。
雨水から3月なかばごろまでに降る雨は、植物に芽吹きを促す恵みの雨で、「甘雨」「慈雨」といった言葉もあります。

23日(金) 天皇誕生日

天皇誕生日は日本の国民の祝日の一つです。
2020年以降、第126代徳仁天皇の誕生日である2月23日が天皇誕生日となりました。


(2024年2月7日)


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