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再現図検証チャットの歴史を振り返る

「受験生たちにしっかり考える機会を持ってもらい、次につなげて合格を掴み取ってほしい」と言う気持ちから開催してきた再現図検証チャットですが、

世の中の流れを見ていて、その役割ももう終わりかなと感じる今日この頃です。

何度かYouTubeでは紹介してきましたが、オンラインで受験生同士がつながって自主的に勉強することが当たり前の状況になっています。

まだそんな世界を知らない方は、もしかしたら流れから取り残されているかもしれません。

資格学校に通ってたり通信添削のサービスを受けていらっしゃる受験生たちが、オープンチャットでグループを作ってお互いに添削をしあったり、
受験サービスをまたいで様々な受験生が様々な角度から知識や考えを共有しながら 試験を乗り越えていく。

数年前には考えられないくらいのスピードで知識を共有し、メキメキと力をつけている、オンライン上ではそんな様子が あちらこちらで見られます。

一級建築士の試験においても、様々なことがオープンソース化されて目に見える形になってきました。

ウラ指導さんが主催されているユープラ(オンラインの合格図面展)もそうですよね。 多くの受験生が参加していますから、再現図を描いて参加すれば、たくさんの合格図面を見て自分で検証を進めていくことができますし、Twitterでは 受験生同士で様々なやりとりがなされています。

本当いい時代になりました。


私が再現図検証チャットを始めたのはLINEがオープンチャットのサービスを始めた年で、まだオープンチャットそのものがまだ一般的ではありませんでした。

令和元年「美術館の分館」の
再現図検証チャット提供資料より
令和3年「集合住宅」の
再現図検証チャット提供資料より

合格発表の前に参加表明をしていただき再現図を出していただいて、合格発表の後、オンライン上で集まった再現図に対して様々な角度から対話による合否検証を行い、
受験生に考える材料を提供し、そこから自分に足りなかったものを1つでも得て次の年の目標設定や受験勉強に役立ててほしいという思いからやり始めたものでした。

ここ1 、2年ほど子はコロナの影響もあり、日本全体としてオンラインを活用して何かコトを進めていこうということに対するスキルがぐっと上がり、
時を同じくして受験生たちもオンラインで勉強を重ねるということが日常的な光景として見られるようになりました。

私自身は、時間制限のある中でいかに効率を上げ生産性を高めて仕事をするか、できるだけ時短で一日を回すということを常に考えているので、
「オンラインを活用した時間資源・経済資源の有効利用」というものには数年前から着手していて、自分の周辺環境含めサービスを整えてきたところでもあります。

私が考える「オンラインを活用した時間資源・経済資源の有効利用」とは、

オンライン上に学習の場があり、必要なことが学べ、 必要なアドバイスが受けられ、試験まで伴走者がいて心理的に支えてもらえる、
そういった場所を作ることで、物理的な場が不要な分、リアルな場に集まる学習機会よりも安価で移動時間も節約できるそんな生産性の高い学習の場を作ることでした。

それを実現する1つの方法として再現図検証チャットを企画しやってきましたが、受験生たちが自主的にそれを行うようになった今、果たして 私が主催する再現図検証チャットが受験生にとって必要なの?なんてことを考えています。

(今年は、去年の参加者の方が 合格報告をしてくれたりお礼に合格図面を提供してくれたりと、何かしらの形で役立てることもあったようで嬉しく感じています)

オンラインで受験生に伴走するサポートスタイルとしては、バーチャル製図教室 (双方向やりとりができるプラットフォームを用意したオンラインでの受験サポート、2020年に終了)にはじまり、
現在は昨年から始めた 製図クリニック にてzoomの対面形式での毎週1回の長期伴走に着地していますし、製図クリニックが 受験生の継続的なオンライン学習の場として機能し始めています。

3年位でこの変化ですから、さらにこの先数年でまた状況はどんどんと変わっていき、 自ら情報集め、自分の経済状況や勉強スタイルにあった主体的な取り組みを行って合格を掴み取る受験生がもっと増えていくんだと思います。

次年の再現図検証チャットはどうなるか・・・
みんな自分でやってるし、なくしちゃってもいいかなー

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