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環境建築「省エネ」=一次エネルギー消費量を削減すること! #製図クリニック0428 #mz006

おはようございます。あみくみです。

今日の #製図クリニック0428 では、「省エネ」「パッシブ」「アクティブ」といった言葉で表現される「環境建築」について取り扱っていきます。

2021年(令和3年)の4月、改正建築物省エネ法が施行されましたが、この改正に関して試験的に影響があるのは、規模の観点からの改正です。

国交省 ホームページより

これまで中規模300㎡以上、2,000㎡未満は届出義務のみで適合義務はなかったのですが、この4月以降は中規模建築も適合義務の対象になっています。

国交省 ホームページより

製図試験で 出題される建築物は、 3階建てくらいまでの規模だとだいたい1,500㎡〜3,000㎡程度の幅で出題 されていますから、
試験で出題される建築物では2階建てくらいの規模においても義務が科されるようになるわけです。

がっちり合格ノート ホームページより

一般的に、試験対策としては指導内容が複雑化し、受験生側も判断することが多くなると混乱してしまうので、安全側の対策として取り扱うすべての用途に対して法適合させる前提で指導を受けることが多いかと思いますが、法的にはそのような違いが生じていたことになります。

そして、非住宅の場合(コミュニティーセンターやスポーツ施設、図書館といった試験で出されるような用途)には、一次エネルギー消費量に関して基準への適合が義務化されています。

国交省 公開資料より

一次エネルギー消費量は、設備計画で学習する空調に関する知識や仕組みに直接関わってきますし、
「パッシブ」「アクティブ」といった言葉で表現される「環境建築」は、一次エネルギー消費の削減に大きな効果があります。

先週の製図クリニックで扱った空調計画(主として熱源や空調の仕組み)への理解とともに、環境建築の手法がどのような形で一次エネルギー削減に有効なのかを考え整理していくと、計画の要点や概要図の記載において、設備計画や省エネに関する設計者の意図を適切に表現することができるようになります。

ということで、今日の #製図クリニック0428 では改正建築物省エネ法の観点や過去問の観点から試験で求められる「環境建築」について考えていきましょう。

3月に香川県直島町で見学してきた「直島ホール」も環境建築の素晴らしい一例です。時間があれば、製図クリニックの中で写真も少し紹介していきたいと思います^^

直島ホール 現地にてあみくみ撮影 2022.03

建築家・三分一博志氏の設計により、2015年11月に直島・本村地区に竣工
雑誌・Wallpaper*が主催するDesign Awards 2017のBest new public building部門にて最高賞を受賞
国内の公共建築では初の受賞

ベネッセアートサイト直島ホームページより抜粋


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