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沸騰!レモンバブル!ポッカレモンは、業務用レモンをしぼって290億円!1億9000万缶売れたレモンサワー「檸檬堂」を作ったのは、日本コカ・コーラ!

今回のがっちりマンデーは…
「沸騰!レモンバブル!! 」

とにかく今、レモンがアツい!
飲み物といえば、
コンビニやスーパーでレモンサワーがバカ売れ!
ショッピングモールでは、レモネード屋さんが急拡大!
牛丼にもレモン、カレーにもレモン!
アイスやケーキ、 お菓子でもやたらレモン!!
世はまさに、レモンバブルの真っ只中!

というわけで、今、何でこんなにレモンが儲かっているのか?
レモンバブルの最先端とウラ側を徹底取材!
そんなレモンバブルで、がっちりな企業を徹底取材します!

※以下、9月19日放送の書き起こしです。

2020年に1億9000万缶売れたレモンサワー「檸檬堂」!美味しさのヒミツは「前割」焼酎?


今一番、レモンがアツい場所をもとめて、やって来たのは…

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TBSの近くにある酒屋さん「赤坂 四方」
今、どんなバブルが来てるのでしょうか?小林謙一店長に、伺いました。

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小林店長:レモンサワーが売れてます。昨今、レモンサワーは本当にバブルです。

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ここ最近、アルコール市場全体が縮小している中で、なぜか、レモンサワーの売上げだけは、6年前くらいからぐいぐい右肩上がり。今年の売上げ本数は34億本以上の見込み!そんなレモンサワー業界には、このブームの火付け役なった、儲かりブランドが。

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小林店長:「檸檬堂」が出てから、他社さんもレモンに関するカテゴリーの缶チューハイを出してきてますので、「檸檬堂」が火付け役になって、レモンの缶チューハイ売れ行きは、伸びてますね。

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2019年に全国発売が始まった「檸檬堂」! 昨年だけで、およそ1億9000万缶を売り上げた、 缶レモンサワー市場、シェアナンバーワン!

そして、この「檸檬堂」を作ったのが、ちょっと意外な会社だったんです!

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そう!コカ・コーラ!
コーラの会社がお酒ってどういうことなのでしょうか?一体なんで、檸檬堂は売れたのでしょうか?

そのヒミツを探るべく…

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日本コカ・コーラへ。
「檸檬堂」を作ったのは…

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パトリック・サブストロームさん

スタッフ:ご出身どちらですか?
サブストロームさん:生まれは九州になります。父がアメリカ人でして、母が九州出身です。


「檸檬堂」の生みの親 は、 九州出身で、お酒も大好きなサブストロームさん。

スタッフ:日本コカ・コーラさんってアルコール出してなかったんですか?
サブストロームさん:そうです。今までアルコールは一切出してないです。「檸檬堂」が初めてのアルコールブランドになります。

しかも、世界のコカ・コーラの中で、お酒に参入したのは、 日本がはじめて!でも、なんで日本だけ、 お酒にチャレンジしようと思ったんですか?

サブストロームさん:日本の消費者を色々、分析していったときに、家庭内でよく飲まれているものがアルコールだったので、そこに参入しようとなりました。

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そう、コカ・コーラさんで、 日本の家庭でよく飲まれている飲み物を調査したところ、清涼飲料水は4位、そしてお酒が3位、ということが判明。 だったらそっちもやったほうがいい!でも、どんなお酒をやるか?というところで、サブストロームさんは考えました。

サブストロームさん:2000年代に入って、特に2010年とかに、世の中のトレンドを見ていった時に、餃子専門店、エビフライ専門店とか、専門性を持たせたお店が多くなっていて…。

というわけで、お酒の中でも特に勢いのあったレモンサワーで勝負することにしたんです。では、どんなレモンサワーにするのか?ここから、サブストロームさんの苦労が始まります…

サブストロームさん:全国のレモンサワー飲みまくりました。

全国各地をめぐり…地元のタウン誌を読みあさって… 地元民に愛されてる、レモンサワーの名店をひたすら巡る旅!

スタッフ:全国、飲み歩きってことですよね?
サブストロームさん:はい。そうですね。会社のお金で。ただ、1晩で5軒とか6軒はしごして行かないといけないですし、そのお店で感じたことをしっかり、記録に残しておかないといけないので、酔うことはできませんでした。

こうして、全国のレモンサワーの美味しい店をまわった、サブストロームさんが出した結論は?

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サブストロームさん:味も様々で、シンプルなレモンサワーの他にも…

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サブストロームさん:塩が入っているもの、はちみつが入っているもの。レモンサワーの中にも味のバリエーション、奥行きがあって、特にお酒は、人によって好みが変わるんですね。

そう、一口にレモンサワーといっても、味や見た目は、千差万別!お客さんの好みも色々!だったら、色んなレモンサワーを出した方がいい!と、いうわけで…

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5種類の味やアルコール度数の違うレモンサワーを売ることに。そして、レモンサワーの作り方には、九州出身のお酒好き・サブストロームさんならではのこだわりが。

サブストロームさん:味のヒントになったのは、九州の薩摩地方で昔から飲まれている「前割り焼酎」

前割り焼酎!?

サブストロームさん:焼酎を水と馴染ませておいて、作る製法があるんです。

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焼酎をあらかじめ水で割って置いておくことで、お酒と水の粒子が結びついて馴染み、味がまろやかになるという製法。これをレモンサワーにも応用しよう、と考えました!

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普通レモンサワーは焼酎に、レモン果汁と炭酸を、 飲む直前にまぜるのが定番ですが…

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「檸檬堂」は、レモンを皮ごとおろして、先にお酒に漬けて味をなじませ…

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しばらくしてから、炭酸と合わせるんです。

スタッフ:レモンバブル、まだまだ続きそうですね。
サブストロームさん:続きそうですね。

コカ・コーラは、こだわりレモンサワー「檸檬堂」でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:色々選べるんだ!これ飲んでみよう!一個飲んだら、他のも飲んでみよう!ってなるから、それで、自分好みを選べますよね。
森永さん:そうですね。しかも、フルラインナップをいきなりぶつけてきた。このことによって何が起こったかって言うと、コンビニの棚が、ずらっ~と、檸檬堂になって、最初のインパクトってすごかったんですよ。
加藤さん:そういうことか。
森永さん:今までも、コンビニと付き合ってきてるから、見せ方っていうのも分かってたわけですよね。
加藤さん:そこまで計算されて、こんだけ売れてるということですね。

広島のまるか食品は、「イカ天瀬戸内れもん味」で年間7億円!

昨今のレモンバブルの中で、見逃せないキーワードが…

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「瀬戸内レモン」という言葉。

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いつの間にやら、様々な商品のパッケージに、「瀬戸内レモン」という名前が踊るようになり、「瀬戸内レモン」だけでその経済効果は、ウン百億円と言われています!

いつからこんなに瀬戸内レモンが人気なのでしょうか?なぜこんなに「瀬戸内レモン」が 儲かってるのでしょうか?そのヒミツを知る人がいるということで、やってきたのは…

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「JA広島果実連」
以前、広島県庁で、農業部門を担当していた福本和典さんに話を伺いしました。

福本さん:「瀬戸内レモン」は、広島県として「おしい!広島県」で、広島のイメージアップキャンペーンをやりながら、広島レモンのPRをはかってきました。

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「おしい!広島県」とは、2012年、いいモノなのに全国的に知られてない広島県の名産品を「おしい!」といってアピールするキャンペーンでした。

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このとき、熊野町の化粧筆や、三原市の「三原のタコ」などとともに、

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「おしい」名産品として取り上げられたのが、「広島レモン」だったのです。

実は当時から、広島のレモン生産量は日本一!なのに、あまり知られていなかった…。そこで、福本さんらは、様々なメーカーに、広島のレモンを売り込み。以来、「瀬戸内レモン」と名前をつけた商品が次々と登場します。

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中でもその名を一躍、全国区にしたスゴい商品が!作っているのは…

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広島県尾道市の「まるか食品」という会社。
出迎えてくれたのは、川原一展社長。

スタッフ:レモンバブルってきてますか?
川原社長:はい!私も家が建ちました!

社長に新築の家が建つほどの大ヒットレモン商品とは?

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川原社長:こちら「イカ天瀬戸内れもん味」になります。

そう!こちらが、2013年に発売し、「瀬戸内レモン」を一気に世に知らしめた「イカ天瀬戸内れもん味」

川原社長:「イカ天瀬戸内れもん味」で年7億円の売上げになってます。

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元々、「まるか食品」は、1961年の創業以来、イカ天という、するめを揚げた広島でよく食べられているおつまみを作ってきた会社でした。

2012年、何か新商品を作れないかと考えていた川原社長、「おしい!広島県」で、レモンが取り上げられているのを知り、ふとひらめきます。

レモンは、から揚げにかけるくらい、揚げ物との相性抜群!だったら、イカ天にだって合うはずだ!こうして、イカ天&レモンの新商品開発へ。ターゲットは、おつまみとは、ちょっと縁遠い広島に来る女性の観光客。

川原社長:商品が女性向けなので、女性の開発チームです。

こうして結成された女性開発チームは、社長が思いも寄らない商品を編みだします。

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それは、今までのイカ天よりも5分の1の小ささの、ひと口サイズのイカ天でした。これをみた社長…

川原社長:僕が一番反対したんですけど。小さいサイズにしたら、全体のボリューム感がなくなるので、今まで売れたことがなかったんです。

こうして川原社長は半信半疑のまま、しぶしぶ売り出し開始。
するとこれが…

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食べやすくて、レモン味がおいしい!と女性の観光客にバカ売れしたのです。こんなに売れると思っていましたか?

川原社長:狙ってました!と言いたいところですけど、たまたま…ですかね。

この「イカ天瀬戸内れもん味」のヒットをきっかけに、しょっぱいものとレモンの組み合わせはあり!というのが、食品業界にあっというまに広まり…

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「瀬戸内レモン」のラーメンやカレー、うどんなど、お菓子以外でも瀬戸内レモン商品が登場し、「瀬戸内レモン」市場は、さらに成長していったのです。

さて、これだけ瀬戸内レモンがブームになってるということは、当然、そのレモンを作ってる人も儲かってるはず!

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こちら、広島県尾道市瀬戸田で 2.2ヘクタールのレモン畑を営んでいる レモン農家、稲葉典文さんに聞いてみると…

スタッフ:儲かってますか?
稲葉さん:はい!多い人だと、このブームに乗って、年1000万円を超えるくらいは売上げてると思います。
スタッフ:ちなみに、稲葉さんは?
稲葉さん:その半分より、ちょっと上くらいですかね。

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稲葉さんによると、瀬戸内レモン商品が売れることで、広島のレモン自体もブランド化し、値段も確実にあがっているという。 そんなレモン需要に応えようと、稲葉さんは、今まで10月〜翌年の5月まで露地でレモンを栽培していたのに加え…

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8年前からは7月〜9月の時期は、ハウスで栽培と、二毛作レモンを収穫。稲葉さんによると、他の産地と比べ、降水量が少ない瀬戸内の気候で育ったレモンは、糖度が高くなるんだそう。

スタッフ:レモンのバブルはまだ続きますか?
稲葉さん:まだまだ行きます!

「瀬戸内レモン」でがっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:確かに、瀬戸内レモン商品って増えましたね。
森永さん:やっぱり一番、絶妙だったのは「瀬戸内レモン」っていうネーミングなんです。「瀬戸内」って言うと、なんとなくイメージが、「地中海」みたいな感じなんです。「広島」って言うよりも、「瀬戸内」って言った方が、なんかいい感じになるんですよね。
加藤さん:確かにそうですね。レモンよりですね。

キレートレモンで有名なポッカサッポロが、実は業務用レモン商品でがっちり!?

続いてやってきたのは…

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東京都渋谷区にある「ポッカサッポロフード&ビバレッジ」
なんと、征矢真一社長自らお出迎え。しかも…

スタッフ:レモンバブルってきてます?
征矢社長:来てます!
スタッフ:すごい来てる?
征矢社長:来てます!もうビリビリ来てます!
スタッフ:嬉しそうですね?
征矢社長:嬉しいです。

これは相当儲かってるご様子!そう、ポッカサッポロと言えば…

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「ポッカレモン」を始めとしたレモン果汁やレモンドリンクなど、まさに国内ナンバーワンレモン会社。

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なかでも、「キレートレモン」は、発売以来20年間、ほぼ右肩上がりで売上げがのび、2020年の売上本数は1億4000万本を突破!というわけで…

征矢社長:レモン事業全体で年290億円くらいになります。

しかし、ポッカサッポロのレモンビジネスを支えているのは、レモンドリンクだけじゃない!

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征矢社長:こちら、業務用のレモンの商品になります。

そう「ポッカサッポロ」のもうひとつのレモンビジネスは、「業務用」。

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例えば、一番の売れ筋は、720ml業務用ポッカレモン。強い酸味が特徴で、

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飲食店のレモンサワー、レモネードといった飲み物の割りモノとして大活躍のレモン果汁。一方、最近人気なのは…

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こちらの果肉のツブツブが入ったポッカレモン。

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こちらをお酒と炭酸で割れば… そう、ただのレモンじゃない、「生しぼり」レモンサワー&レモンスカッシュができるんです!

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他にも、こちらは、焼肉屋さんのために作られたポッカレモン。

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あの、タン塩を食べるときに欠かせないレモン果汁。よりお肉の味を引き立たせるレモンということで、あえて、酸味の少ないレモンになっています!

と、様々なニーズに合わせたレモン果汁もあれば…

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こちらは、レモン果汁ではなく、レモンの皮の部分。

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風味づけに 食パンやカステラなど生地に練り込まれたり、

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ケーキなどのデコレーションに使用されることが多い商品。

しかし気になるのは、そもそもなぜ、「ポッカサッポロ」は、これほどレモンづくしの会社になったのかというところ。

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そもそものルーツは、1957年にバーや居酒屋向けに売り出した、こちらのカクテル用レモン果汁。それから60年、日本のレモン市場を陰で支えているのが「ポッカサッポロ」さんなんです。

スタッフ:素人の考えで申し訳ないですけど、レモン果汁って、ただ絞れば出来るのかなと思ったんですけど…
征矢社長:いや、そこに我々のこだわりがあります。絞り方から、いかにそのレモンの出来立ての爽やかさを維持するか。お客様が使う時に、そのまま出せるかどうか、考えて、色んなタイプを揃えています。

ポイントは、レモンの絞り方と爽やかさを維持する保存法。

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地中海沿岸や南米でとれたレモンをさわやかさを維持するため、新鮮なうちに、現地で1つ1つ絞り、果汁を抽出。

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こちらのインライン搾汁マシンで…

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苦味のある皮が混ざらないよう、レモンの果汁だけをしぼり、酸味と甘さが引き立つようにしているのです。

絞っているレモンの個数は、ポッカレモンシリーズだけで年間2億個以上。もちろんこれは国内メーカーとしては最大!そしてもうひとつ、大事なのが保存法。事業企画部の谷尚晃さんに話を伺いました。

谷さん:製造するときに殺菌をしないといけないんですけど。

レモン果汁は、容器に詰める前の殺菌法がポイントらしい。

谷さん:交流高電界殺菌という技術を応用しておりまして、電気を使うことで、熱をわずかなタイミングで発生させすることで、殺菌をする技術を使っております。

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そう、一般的な熱による殺菌だと、どうしてもレモンの場合、独特の風味が落ちてしまう。

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そこで、専用の電気をビリビリと流す殺菌法を取り入れてるんだとか。なるべく、とれたての爽やかなレモンに近い状態で、お客さんの元へ届けます。

レモンへのこだわりが半端ないポッカサッポロ。まだまだレモンバブル続きそうですね、社長!

征矢社長:続くと思います。10年で1000億円行きます!

ポッカサッポロは、レモンバブルを支えて、がっちり!


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