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スプレー・散水ノズル・霧…儲かる「噴射」①1年に300万個売れるバカ売れ噴射アイテムの断面図を初公開!②風呂掃除に革命!スプレーして擦らず30秒で汚れが落ちるスプレー③夏の街で見かけるあの霧!実は69年間噴射一筋の会社が作った優れモノだった!

今回のがっちりマンデー!!は…
儲かる「噴射」!

気づけば、世界は「噴射」だらけ。

シャワーのお湯!
殺虫剤も消臭剤も、トイレも…台所も…

まさに、わたしたちは噴射なしでは生きていけない!
しかも、この噴射が、いま劇的に進化してる!
これは相当儲かってそう!

九州発!つぶれそうな会社を救った、
1年に300万個売れるバカ売れ噴射アイテムとは!?

その名も「ノズルファイブ!」

世界88カ国で売れまくり!
水を吹き出しまくっても、なぜか全然濡れない!

湿るけど濡れない!最先端の噴射がすごかった!

儲かる噴射ビジネス!
ありとあらゆる儲かりの種が、吹き出しまくります!

※以下、2月12日放送の書き起こしです。

回すだけで水の出方がスッと変わる!?園芸散水業界で長年愛されてきた商品の断面図を初公開!

儲かる「噴射」!
やって来たのは、福岡県北九州市にある…

株式会社タカギ。

お出迎え頂いたのは、広報の菅野滋之さん。
こちら、どんな噴射でがっちり!なんですか?

スタッフ:なんかいっぱい並んでる!
菅野さん:園芸散水用品が我が社の主力商品の一つになります。

そう、「タカギ」は今年で創業62年を迎える、園芸散水用品、つまり…

お庭に水をプシューっと噴射させるアイテムの老舗メーカーさん!
最近の売れ筋は…

スタッフ:ねじれにくいホース?
菅野さん:はい。巻く時にねじれたりしてしまうので、ねじれがない商品になります。

表面をらせん構造にすることで、ホースがねじれない「BOXYツイスター」は累計300万台販売!さらに…

菅野さん:今までのホースリールは、しゃがんでホースを巻くものだったんですけども…

菅野さん:これは立ったままで巻く事ができますので、その点が便利な商品になってます。

立ったままでホースが巻きとれる!それだけだけど、それが人気の「リフトメタルBOXシリーズ」は、昨年発売したばかりで1万台超えの大ヒット!

様々な水撒き製品が人気で、「タカギ」の現在の年商はなんと306億円!中でも一番の売れ筋噴射モノが…

菅野さん:我が社のがっちり噴射アイテムは園芸散水用ノズルになります。その名も「ノズルファイブ」!
スタッフ:パート5って事ですか?
菅野さん:水の出方が5種類なんです。

水の出方が5種類で「ノズルファイブ」!

菅野さん:こちらが、シャワーになります。

菅野さん:こちらが、ちょっとやわらかいジョロ。

菅野さん:さらに回すとストップ。水が止まります。

菅野さん:次が、ストレート。

菅野さん:あとは、キリです。

特徴は、手元で簡単に水の出方を変えられるところ。これが、水やりする人にはとっても便利ということで…

菅野さん:ノズル単体で、年間150万本。ホースリールと合わせると年間300万本以上出ております。

なんとこの「ノズルファイブ」だけで、年間300万本を売り上げる!

オフィスから車で15分の自社工場に行ってみると…

人もロボットもフル稼働で「ノズルファイブ」がわんさか生産されていました!でも一番気になるのは、どうしてひねるだけで水の出方を変えられるのでしょうか?開発部の山口聖斗さん教えて下さい!

スタッフ:どこに、どうヒミツがあるんですか?

山口さん:簡単に説明しますと、水の出る道自体は、2パターンになります。一つが真ん中の穴。

山口さん:もう一つはここから出ずに外側の穴から出る、この2パターンしかないです。その2パターンで、4種類の水系を作り出してます。

そう、ノズル先端の真ん中の穴からそのまま出ればストレートかキリに。

周りのたくさんの穴から出ると、シャワーかジョロの水になる、とのことですが…。うーん、その切り替わりの仕組みが分からないんですけど…

山口さん:断面図を用意したので。
スタッフ:断面図!?

真ん中のロケットのような部品が、回すことで上下に動くようになっていて…

下がってる時は水がこう通るから、外側から水が出ます。

ちょっと上がると、水の流れる量が少なくなるからシャワーからジョロに。そして…

さらに上がると真ん中から水が出ます!ここから、さらにさらに上がると…

伸びた突起に水がぶつかるようになって、霧状に吹き出すというわけ。
しかしこの仕組み、山口さんによると、きっちり切り替わるようにするのは、超難しいらしい!

山口さん:滑らかな水系切り替えのポイントは、この溝が上下するときに、滑らかに変わるよう設計されていることです。

そう、それぞれの部品をミクロン単位でぴったりのサイズで作らないと、水がもれたり、ちゃんと流れなかったり、大変。実は「タカギ」は、この精密にパーツを作る技術力が、めちゃめちゃ高いんです!なぜかというと…

菅野さん:昔は、金型を作っている会社でした。

そう、創業当時の「タカギ」はもともと、九州の周辺にあった自動車や家電のメーカーが使う部品の「金型」を作る会社だったんです!

しかしこの会社が、1973年のオイルショックで倒産危機に!
そんな時、「タカギ」の会長がふと目にしたのが、洗車中の社員さん。

面倒臭そうに、いちいちシャワーノズルを外しては、バケツに水をためる様子を見てひらめいた!ウチの金型技術を使えば、外さなくてもいいノズル、作れるかも!!

こうして生まれたのが、「ノズルファイブ」!

普通のノズルが1つ100円から200円だった時代に、1つ980円という、ちょっとお高めの値段だったにも関わらず、これが年に10万個を売り上げる大ヒット!!!

スタッフ:まさに、会社を危機から救ったのは?
菅野さん:その名も「ノズルファイブ」!

現在は自社工場で1日6000本を製造!園芸散水用ノズル国内シェアでは、いまやダントツの会社に!!!

「タカギ」は「ノズルファイブ」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:北斗さん使ってるんですか?
北斗晶さん:使ってます。庭を含め4台あります。スゴいなと思ったのが、1回買ったら、結構もっちゃうじゃないですか。
菅野さん:品質にはすごく自信がありまして。壊れにくいものを作ってます。
森永さん:普通の会社って、あんな断面図なんて絶対出さないんですよ。
加藤さん:そうですよね。企業秘密ですよね。
森永さん:企業秘密を出しちゃっても、他が真似できないんですよ。

風呂掃除に革命!シュッシュッとスプレーして擦らず30秒で汚れが落ちるスゴいスプレーが登場!ヒントは…風船!?

儲かる「噴射」!続いてやって来たのは、あの…

「花王」!誰もが知ってる年商1兆5000億円超えの大企業ですが…

「花王」の加藤安友実さんに話を伺いました。

加藤さん:これだけの商品を出しております。

確かに、アタックも…

キュキュットも…ビオレも、日頃お世話になる商品がいっぱいの「花王」さん。中でも…

お風呂用洗剤の「バスマジックリン」シリーズで、とんでもない「噴射」を編み出してしまったらしい。それが!

加藤さん:エアジェットです!

こちらの「バスマジックリン エアジェット」は、発売からわずか1年3カ月で2500万本出荷という、まさに爆発的な売れ行き!

スタッフ:何がそんなに売れてる理由ですか?
加藤さん:30秒で擦らず汚れが落ちる次世代型のバスクリーナーになっております。
スタッフ:嘘ですよね?
加藤さん:本当です!

確かにお風呂の洗剤って、スプレーでシュッ!シュッ!としても、結局スポンジとかで擦らないと汚れが落ちないから、腰をかがめてゴシゴシ…これ、毎日だと地味に大変…!この大変さを、スゴい「噴射」で解決したという!

と、そこに満を持して登場したのは、「エアジェット」を開発した蓬田佳弘さん。

スタッフ:がっちり落ちます?
蓬田さん:がっちり!です。

では、実際に試してみましょう!

用意して頂いたのは、浴槽と同じ素材の板に、お風呂汚れと同じ成分を分かりやすくピンク色にして付着させたモノ。

スタッフ:「エアジェット」をかけてから30秒ですね。では、お願いします!

シュシュッ!と上の方だけ吹き付けましたね。

さぁ、果たして…

スタッフ:はい30秒です!
加藤さん:では、お水を流していきます。

スタッフ:うわ!スゴい!スゴいキレイに落ちた!

確かに!擦らなくてもキレイに汚れが落ちた!でも、一体どうして…?

蓬田さん:広く汚れに洗剤を吹き付けられる。従来品の1.6倍。

蓬田さん:従来品は、このように点になります。
スタッフ:で、ここから擦りますよね?
蓬田さん:そうですね。では、次に「エアジェット」です。

スタッフ:うわ!
蓬田さん:汚れに対して洗剤を塗り広げられるってことがひとつと、汚れをしっかりと分析・解析をしまして、そこに効くものに設計させて頂いております。

そう、従来のお風呂洗剤はキレイにムラなく噴射することができなかった。液体を噴射するために、大事になるのが噴射口の先端。

ここを狭くしたり形を変えたりしてギュッと圧力をかけるのですが、その形の調整がとても難しい!きれいにムラなく噴射する形を求めて、「花王」さんが試した噴射口の数は、なんと数百パターン!

確かに、これまでの試作品を見てみると…

微妙に口の大きさに違いが。

これだけで噴射が広がらなかったり、

広くなっても粒が大きくなったり。と、ちょっとの違いで全然違う結果に。超繊細な世界なんです。
そしてもうひとつ、キレイな噴射のための秘策その2が…

ノズルのこの部分。このでっぱりに、なにか意味があるんですか?

蓬田さん:ここに風船のように空気をためる部屋になっておりまして。引くと空気がどんどん入って、少しの力で空気が一定の量で出る仕組みになってます。

従来のマジックリンは、レバーの握る力で直接液体を吹き出す「直圧式」というやり方でした。でもこれだと、力を強く入れてる時とそうじゃない時で、噴射する圧力が変わり、結果、噴射にムラができちゃう。

そこで考えたのが、ギュッと握ったときに空気圧をいったん風船のように貯めて、その力も少しずつ一定に使う「蓄圧式」というやり方。これなら、ずっと均等に洗剤が噴射されるから、ミストがムラなく広がってくというワケ!しかも、力を入れずに連続噴射できるから…

スタッフ:疲れない!
蓬田さん:そうですね。このような機構を搭載したのは「花王」が初です。

数年がかりでテストを重ね開発された「エアジェット」。簡単ラクラクにお掃除できるって事で、お父さんやご老人にも大ウケ!

「花王」さん、エアジェットの仕組みを応用した消臭剤も出すんだそう!

「花王」は「エアジェット」で…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:僕、すでに「エアジェット」使ってるんですよ。最初は30秒擦らずになんて無理でしょうと思ってやってみたんですよ。本当に落ちるんですよ。今後はどういった進化をしたいとかありますか?噴射という意味で。
蓬田さん:先ほどの園芸の商品もございましたけど、色々ノズルパターンを変えられたら面白いだろうなと思います。

夏の街で見かけるあの霧!実は69年間、噴射一筋の会社が作った優れモノだった!

儲かる「噴射」!
続いてやって来たのは兵庫県の山あいの街、西脇市にある…

「いけうち」という会社。

お出迎え頂いたのは、岩村恭直さん。

スタッフ:「いけうち」さんってあまり聞いた事がなくて…
岩村さん:がっちり!です。我が社は69年、噴射一本でやっております!

確かにあまり聞いたことの社名ですが、実はこの「いけうち」さん、みなさんも最近見たことのあるはずの、おなじみの噴射モノを作っている業界では知らぬものはいない会社。一体、どんな噴射をさせてるんですか?

スタッフ:うわ!いっぱい並んでる!

岩村さん:これが69年かけて開発してきたノズルのごく一部になります。

ずらりと並んでいたのは、「いけうち」さんがこれまで作ってきた噴射のためのノズル。

スタッフ:例えば、これは何用ですか?

岩村さん:食品工場でチョコレートを吹きつけたり油を吹きつけたりするノズルです。

スタッフ:これは?

岩村さん:製紙工場で水圧をかけて、紙を切る用のノズルになります。

ひとくちに噴射といっても、何をどれくらい噴き出させるかでノズルの形は千差万別。他にも…

タンクの中を360度回転して洗浄するノズルだったり…

すごい量の霧が吹き出しているのは、ガスや鉄を冷却する際に使う大噴霧ノズル。

さらには、毎分1200リットルの水を吹き出し火力発電所の冷却に使われる、なんてものまで!

岩村さん:弊社の新入社員研修では、雨具を着てこの中に入ります。
スタッフ:なんでそんなことをするんですか?
岩村さん:ノズルの中に入るってなかなかないじゃないですか。どうですか?ぜひ。
スタッフ:僕が…?

スタッフ:うわ!スゴいスゴい!

こちらの「いけうち」で作ってきたノズルは、実に5万点以上。その年商は60億円と、かなりがっちり!なのですが、中でも今一番の儲けの大黒柱的存在があるという。それが…

岩村さん:こちら「ドライフォグ」です!我が社 独自の濡れない霧「ドライフォグ」が発生します。

なんとこの「ドライフォグ」、その名の通りモノを濡らさない霧を噴射させるというモノ。でも、「霧」って細かい水の粒だから、そんなことできないはずだけど…まあ、百聞は一見にしかずで、実際にやってもらいましょう!

スタッフ:スゴい出てきた!

すると…

スタッフ:真っ白になってきましたね。

みるみる霧が充満してますが、この霧、みなさん見たことありませんか?

そう、この霧、夏場に街中でシューッと吹き出して冷やしてくれるアレなんです!

さらに最近ではホテルや観光地などで、これまたシューッと吹き出して、幻想的な演出に使われる、なんてこともありますよね。

実はアレもコレも「いけうち」の技だったんです!

10分ほどで霧でいっぱい!外から中が全然見えない!そして、スゴいのがこれだけ霧で充満させても…

スタッフ:全然濡れてない!
スタッフ:ずっといたんだよ。この中に。
岩村さん:これが濡れない霧「ドライフォグ」です。

この濡れない霧。街を涼しくしたり、演出したりする以外に、ものづくりの現場でも大活躍!

岩村さん:湿度が必要な工場さん。例えば印刷工場だったり、電子機器製造の工場で多く使われています。

そう、印刷工場の中は紙が濡れるとダメですが、乾きすぎても、紙が切れたりするのでダメ。

精密機械工場でも、濡れるとショートしちゃいますが、空気が乾きすぎると、今度は静電気が起きてダメになるので「ドライフォグ」なんだそう!

岩村さん:がっちり!です。

さて、一番気になるのは、どうやって濡れない霧を噴射してるのかという事!普通の霧状態だと…

スタッフ:細かい水滴がスゴく付いてる。

こんな風に濡れちゃいますよね?でも「ドライフォグ」なら…

スタッフ:全然 濡れない!

これって一体どういう仕組みに…?

岩村さん:スプレーノズル両方から霧が出まして、霧と霧同士がぶつかって衝突します。速いスピードで霧が当たっているので超音波が発生して、その超音波でさらに粒子が細かくなってる。

そう、噴射する水の粒はだいたい直径0.01ミリなんですが…

まず噴射口を向かい合せて粒をぶつけ、その時に発生する超音波も粒にぶつかる事で、さらに小さく0.0075ミリになるんだそう。

これは普通の霧の粒の300分の1という、とんでもない小ささ!
そして水の粒は、小さくなればなるほど、物にひっつかず弾く性質があるので、濡れる事がないというワケなんです!

最近では、個人経営の農家さんでトマトを育てたり、きのこを育てたりと農業でも活躍!噴射ノズル一本の「いけうち」の「ドライフォグ」は、世界88カ国に輸出されています!

「いけうち」は、霧を噴射して…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:すごい技術だと思うんですけど、これエアコンについたらよくないですか?
岩村さん:そうですね。エアコンメーカーさんと一緒に組んでできれば。

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