今さつまいもが売れている!さつまいもビジネスを徹底取材!年間35億円売る大学いもを作ってる会社!アジアでバカ売れのおやついも…ポイントは、いもの大きさ!?
今回のがっちりマンデーは…
「勃発!さつまいもウォーズ!」
みなさん、知ってますか…?
いま、いもが…いや、
「さつまいも」が、なぜか売れている!
さつまいもを使ったスイーツはもちろん、
紅はるかや安納芋などのブランド芋が登場し、
なぜか焼き芋の専門店まで誕生!
さつまいも加工食品の生産数は、
2014年45000トンだったのが
2019年には、80000トンに!
5年間で約35000トンも増加!
一体なぜ、さつまいもがこんなにスゴいことに
なっているのか?
そして、どんなさつまいもビジネスが来てるのか?
その全てを、徹底調査!
宮崎で誕生!
日本では売れないあのいもを、
なぜか東南アジアで大ヒットさせる裏技が!?
大阪で発見!
日本中の大学いもを作る謎の会社!
ヒミツは「飴落ち」?
勃発!さつまいもウォーズ!
ホックホクの儲かる情報が満載です!
※以下、5月16日放送の書き起こしです。
60億円の売上げのうち、半分以上の35億円が「大学いも」の売上げ!人気のヒミツは「飴落ち」
最初にやって来たのは、大阪府守口市にある…
「白ハト食品工業」
お出迎え頂いたのは、永尾社長。
スタッフ:社長もお芋は好きですか?
永尾社長:お芋は大好きですね〜。ただ、どっちかというと、食べる芋より飲む芋の方が好きですね、芋焼酎。
いろんな意味で、お芋が大好きな社長ですが、こちらは、どんなさつまいもビジネスで儲けてるんですか?
永尾社長: お芋のスイーツ専門店「らぽっぽ」というブランドでチェーン展開をしている会社です。
そう、こちらの会社、「らぽっぽ」という、さつまいもスイーツの専門店を展開。
東京の新宿駅やスカイツリー、さらに秋田駅や大阪駅など全国に21店舗あり、お店では…
さつまいもを練り込んだ生地に、リンゴとさつまいものクリームを閉じ込めた「焼き立てポテトアップルパイ」や、
チーズケーキの下に干しいもを敷いた「甘熟ほしいもの濃蜜バスクチーズケーキ」など、さつまいもに特化したスイーツの数々を売っています。そんな白ハトの年間売上げは…
永尾社長:だいたい60億円ぐらいですね。
スタッフ:さつまいもだけで?
永尾社長:はい。
なんと、さつまいもだけで年間60億円!すごい!
しかし白ハトさん、ただ、おしゃれなさつまいもスイーツを作ってるだけではないんです。
実は、60億円の売上げを支える、とあるバカ売れさつまいも商品をつくってるんです!それが…
お客さん:ここの大学いもは、すごく美味しくて結構リピートしてます。
お客さん:大学いもを購入させてもらったんですけど、すごい自然で美味しい。
そう、白ハトグループのNo.1儲かりさつまいもスイーツが
「大学いも!」
しかもこれ、自社の店頭で売るだけではない!
永尾社長:大学いもを大手スーパーやコンビニさんに販売させていただいています。
実は白ハト、特製の冷凍大学いもを大手のコンビニ、スーパー、回転寿司チェーンなどに卸してるんです!
確かに最近、コンビニの冷凍食品売場や、回転寿司屋さんのレーンで大学いもを見かけることが増えたような。アレ、白ハトさんのおかげなんです!なんと60億円の売上げのうち、半分以上の35億円が、この「大学いも」の売上げ。
しかし、いろんな大手チェーンがこぞって、白ハトから「大学いも」を仕入れるのは、なぜなのでしょうか?
永尾社長:うちの大学いもの1番の特徴は「飴落ち」しにくい。
飴落ち…?
永尾社長:大学いもは、作りたては飴がパリッとしてるんですが、時間とともに飴が溶けて落ちていくんです。
そもそも大学いもは、カットしたさつまいもを揚げて、その周りに水飴や砂糖などを配合した「飴」をコーティングして作ります。
ところが時間が経つと、水分や熱で飴が剥がれてしまい、パリッとした食感と甘さが失われてしまうという弱点が。そこで…
永尾社長:飴が落ちにくい大学いものレシピを開発しました。
実際に普通のスーパーで売られている大学いもと、白ハトの大学いもをお皿に置いて、常温で飴の落ち具合を比べてみると…
約2時間後、普通の大学いもは飴が落ちて、お皿にべっとりとくっついちゃった。
しかし、白ハトの大学いもは、ほとんど飴がお皿にくっついていない!でも、飴落ちしにくい大学いもは、どうやって作っているのでしょうか?
宮崎県都城市の、大学いも専用工場で、特別にそのヒミツを見せて頂くことに。
工場長:こちらが大学いもを作っている工場になります。
まずは、水で洗ったさつまいもを特注のマシンでカット!
芋がホクホクになるまで低温の油でフライして…
その後、余分な水分を蒸発させるために、高温の油で揚げ直します!
そしてここからが、1番大事な工程!
工場長:この先で飴のコーティングをしております。
スタッフ:見せてもらえますか?
工場長:すみません、この先はNGなんです。
なんと、いもに飴をコーティングする工程は、白ハト最大の企業秘密とのことで、撮影NG!
工場長:会社の人間も一部の者しか見たことがありません。
スタッフ:見せたら工場長どうなっちゃう?
工場長:私はもうクビになります。
これ以上のお願いは工場長の進退にも関わりそう、ということで、今度は永尾社長に直接交渉!あの手この手で聞くこと10分…
スタッフ:飴だけだったら見てもいいですか?
永尾社長:飴だけですか?飴だけだったら…じゃあ…
メディア初公開のこちらが、白ハトの大学いもに使われている飴!
ちなみにこの映像も、ゆらしたり持ち上げたりすると飴の水分量がバレる、とのことで、絶対に動かさない、という条件でどうにか撮らせていただいたもの。きびしい!
絶妙な食感を支える、飴落ちの防止技術が年間売上げ60億円のヒミツだったのです!
白ハトグループはお芋スイーツでがっちり!
年間15億円!おやついもがアジアでバカ売れ!ポイントはいもの大きさ!
続いてやって来たのは…
宮崎県の最南端に位置する、串間市の…
「くしまアオイファーム」という会社。
くしまアオイファームさん、串間市に東京ドーム4.2個分のさつまいも畑を持っている、かなり大きな会社。
スタッフ:くしまアオイファームさんって今さつまいもで儲かってるんですか?
従業員さん:儲かってます!
社員さんも儲かりを実感している、くしまアオイファーム。
その年間売上げを会長の池田誠さんに聞くと…
池田会長:今期、だいたい15億円くらいです。
2013年の創業から右肩上がりで売上げを伸ばし続け、創業からわずか8年で、30倍以上の年商15億円!
実はこの会社、たださつまいもを作って売ってるだけじゃないんです。あるアイデアで売上げを急増させているんだそう。一体何をやっているのでしょうか?
池田会長:弊社の「おやついも」になります、看板商品です。
くしまアオイファームの儲かりさつまいも、「おやついも」。
ポイントは、なんといっても…その大きさ!
スタッフ:小さいですよね?
池田会長:はい。ちっちゃいです。
そう、「小さい」だけ!
普通のさつまいもと比べるとその差は歴然!この小芋を、袋に詰めて売っているだけ。ところがその売上げは…
池田会長:だいたい300万袋売っております。
小さい芋を袋に詰めただけの商品が、なぜ300万袋も売れるのでしょうか?実は、そのお客さんがちょっと意外なところにいるんです。
池田会長:一番売れているのは海外です。香港、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア、などになります。
そう!このおやついも、そのほとんどが、シンガポールや香港などの東南アジアで売れているんです!実際にシンガポールのスーパーでは…
おっ!たしかにおやついもが並んでます!シンガポール在住のカリンさんに、さつまいも事情を聞いてみると…
スタッフ:シンガポールの方って、いもは好きなんですか?
カリンさん:大好きですね。
実は、昔から東南アジアの家庭では、炊飯器を使って小さな芋を蒸した、いわゆるふかし芋を、おやつ感覚で食べる習慣がありました。
カリンさん:日系スーパーでやっている焼き芋スタンドはコロナ前は大行列でした。
そう、5年ほど前から東南アジアの日系スーパーでは、焼き芋がブーム!
日本のさつまいもは甘くて美味しい!というイメージが定着してたんです。そこに目をつけた池田さんが、おやついもの輸出販売に乗り出したというわけ。
日本ブランドを生かすため、パッケージはあえて日本語のままなんだとか。もちろん、海外にさつまいもを売るのには、いろいろなハードルが。例えば…
池田会長:日本国内から輸出するときに、時間がかかりますので、さつまいもの劣化が起こります。
船便で輸出するさつまいもは、香港だと6日程度、シンガポールだと約14日間かかるんです。この、長時間の船旅で芋が傷んでしまい、かつては、運んだいもの6割近くを廃棄しなくてはならない、という問題がありました。
そもそもさつまいもが傷む原因は…
収穫や土を洗う行程で生じる「傷」!傷から水分が染み出て、芋にカビが生えてしまうのです。そこで池田さんは考えました。
池田会長:だいたい35度くらいの温度と100%近い湿度の中に36時間くらい置く、そうするとさつまいもに薄い膜が形成されます。「かさぶた」のような状態ですね。
実はこれ、カボチャなどを保存するときに使う、「キュアリング」という技。
さつまいもを、高温多湿な空気の中に入れておくと、皮の下に膜ができて、傷を修復することができちゃう!
池田さんは2015年に1億円を投資して、約250トンのいもを一気にキュアリングできる巨大貯蔵庫を建設!おかげで8年前に6割をこえていた輸出したおやついもの廃棄率は、なんと6分の1、10%にまで減少したというからすごい!
現在、くしまアオイファームのさつまいも輸出量は、なんと、日本全体の約3割!まさにNo.1さつまいも輸出メーカーに成長したのです!
くしまアオイファームはおやついもでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:実はもう一つ重大な秘密があってですね、それは、あの「袋」なんですよ。
森永さん:前、この番組で「P-プラス」っていうお野菜がなかなか痛まない、スーパーとかに出す袋で、呼吸ができる袋やりましたよね。
加藤さん:やりました。
森永さん:あの「P-プラス」のさつまいもバージョンを、わざわざ住友ベークライトと一緒になって作ったんです。だから袋もあれじゃないといけない。
加藤さん:凄いな!あの社長、相当やり手ですね。
たった3人の会社で、年商2億5000万円!全国のスーパーの4000店舗以上に導入されてる「焼き芋マシン」
続いてやって来たのは、栃木県、宇都宮市。
こちらの白い一軒家の中に、さつまいもで儲けてる人がいるらしいのですが…お出迎え頂いたのは「群商」という会社の園田豊太郎社長。
こちらの会社、オフィスはここだけ。社長と娘さんと息子さん、3人だけの小さな会社。なんともこじんまりとしていますが、本当にさつまいもで儲かってるんですか?
園田社長:2億5000万円ぐらいですかね。
なんと、たった3人の会社で年商2億5千万円!たしかに儲かってます!社長いわく、この会社、とあるバカ売れさつまいもアイテムを作って、どーんと稼いでいるらしい。そのアイテムとは…
園田社長:これが私どもが開発したELシリーズですね、焼き芋オーブンです。
園田さんが1998年に開発したのが、日本初の焼き芋オーブン、ELシリーズ!スーパーの入り口などで焼き芋を売っているこのマシン、みなさんも見たことありません?
本体のこの部分に、2段式の電気オーブンを搭載。
焼いた焼き芋を、本体天板の敷石の上に置いて販売するという、シンプルな作り。
この焼き芋マシン、なんとこれまでに、全国のスーパーの4000店舗以上に導入されてる、というからすごい!
実際に20店舗のうち19店舗で群商の「ELシリーズ」を導入しているスーパーでは…
スーパーの方:非常に作業性もいいですし、人気商品なので、ないと困る商品です。多いお店ですと1ヵ月に焼き芋2000本近く販売しております。かなり大きいですね。
まさに、スーパーの焼き芋ビジネスには絶対に欠かせない、マストアイテム。もちろん、そこには、「群商」が編みだした、独自のノウハウが詰まっています!
園田社長:熱源はもちろん電気ですね、ガスを使うことは店内ではできませんからね。
「ELシリーズ」が誕生した1998年当時、焼き芋といえば、「い〜しや〜きいも〜」といいながら、トラックの荷台に載せた「かまど」で売るスタイルが主流でした。焼くのに使っていたのは…
「薪」
これをスーパーで売るとなると、さすがに「薪」という訳にもいかない。そこで、園田さんが考えたのが、電気式の焼き芋機!
もちろん薪に比べて火力が弱いため、上下に配置したヒーターで、包み込むように芋を焼く方法を編み出しました!そして、焼き芋をおいしくするためにこだわったのが、その温度!
園田社長:このマシンの温度設定ですね、最高温度は200度です。業界の中で低い方だと思いますね、。
実は、さつまいもに含まれるアミラーゼという酵素には、70度前後でデンプンを甘い糖に変える働きがあります。そこで園田さん、これまで250度ほどに設定していたオーブンの温度を、あえて200度に変更。
すると、これまでよりも、芋が70度前後になっている時間が長くなるので、アミラーゼがさつまいもを、より甘くしてくれるというわけ!
すると、マシンを導入した八王子のスーパーでひと月に焼き芋が5トンのバカ売れ!1平米で5トンの芋が売れたと業界で噂になり、焼き芋マシンの注文が殺到したのです!
社長は今では、組み立てなどは外部の企業に発注して、自身は改良型の設計だけに専念。
排気口のフィルターを改良したり、屋台風ディスプレイの開発など、徐々に焼き芋マシンを進化させてきました!そして、発売から22年が経過した昨年、園田さんはマシンにある機能を追加!
マシン:いらっしゃいませ いらっしゃいませ!美味しい焼き芋焼きあがりました!
園田社長:タイムアップの時に、流れます。
焼き上がりを音声で教えてくれる、焼き芋タイマーを開発!
さらに!
焼いている最中は、社長が考案したオリジナルソングで売り場を盛り上げてくれるという演出も!
園田社長:可愛い歌でしょ?
スタッフ:可愛いです。
今後は、ELシリーズを搭載した焼き芋の移動販売車「おいも号」も売っていく予定です!
群商は焼き芋オーブンでがっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:あの園田社長さんは、零細企業の社長に見えると思うんですけれども、実は食品加工業界では伝説の人物なんです。
加藤さん:何作ってるんですか?
森永さん:一番有名なのは「パイナップルの皮むき機」。それが、あまりに優秀だってなって…
森永さん:「Dole」っていうパイナップルの最大手、そこの工場で採用されてるんです。
加藤さん:すごい!じゃ、いろんなものを開発されてるんですね。
森永さん:技術者としては、すごい人なんですよね。
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