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世界No.1おもちゃ「レゴ」①超極秘!デンマークのレゴブロック工場に日本で初めてテレビカメラが潜入取材!精密なレゴブロックの秘密を大公開!②レゴの経営危機からV字復活させた「NPU作戦」とは…!?

今回のがっちりマンデー!!は…
「レゴ」!

「レゴ」といえば、
プラスチック製のカラフルなブロックのおもちゃ。
みなさんも 一度は触ったことあるのでは?

そんな「レゴ」を売っている
「レゴ」社の売上げが…ヤバい! なんと年間で…

1兆2200億円!!

世界のおもちゃメーカー売上げランキングでは、
「UNO」を作るマテルや、
「モノポリー」や「ジェンガ」のハズブロ、
さらにガンプラなどで好調なバンダイナムコなど
世界中の名だたる会社を抑えて堂々のNo.1!

でも正直、かなりシンプルな、
ブロック同士を組み合わせるだけのおもちゃの会社が、
なぜ世界イチ儲かってるのか?
その秘密を探るべく、
今回番組では日本からはるばる19時間!
デンマークにある「レゴ」本社を徹底取材!

すると…ありました!
「レゴ」のとんでもないがっちり戦略が!

日本のテレビ初!「レゴ」の工場にカメラが入る!

実は倒産寸前だった!?
「レゴ」の大ピンチを救った作戦、それは…

「Nice Parts Usage」

きれいなピンクのお花をよく見たら…カエル!
秘密のNPU作戦とは!?

No.1おもちゃメーカー「レゴ」!
世界中で売れまくる秘密を皆さんに
プレゼントしちゃいます!

※以下、12月24日放送の書き起こしです。

超極秘!デンマークのレゴブロック工場に日本のテレビカメラが初めて入る!精密なレゴブロックの秘密を大公開!

年間売上げ約1兆2200億円!

世界No.1のオモチャメーカー「レゴ」!

実際に日本の「レゴ」専門店「レゴ ストア」は…

お客さんでいっぱい!

店内には、完成品の写真がプリントされた箱が、ずらっと並んでいて…

箱の中には、「レゴ」ブロックが入ったビニールの小袋が。このブロックを、説明書通りに組み立てると出来上がるのが…

例えば、こちら…

約800ピースのパーツを組み合わせて作る「北極探検船」。
お値段は1万9480円。

約5000ピースのパーツで作るのは、映画「ハリーポッター」に登場する「ホグワーツ特急」。実物の32分の1の大きさで6万4980円。

そして、こちらのデュプロというシリーズは…

幅・奥行き・高さが、それぞれ普通のブロックの2倍になっているので…

お子さん:できた!

小さなお子さんでも安心して遊べる!と、大人気!

お子さん:「レゴ」ってなんでも作れるから大好き!
男性:買ってるとまた欲しくなっちゃう。考えたくないですけど、累計で100万円とかいっちゃうかもしれない。

それにしても、なんでこんなにみなさん「レゴ」にハマってしまうのでしょうか?

そのヒミツは、本社を見れば分かる!とのことで、番組スタッフは…

日本から飛行機で約19時間。「レゴ」の本社があるデンマーク南部の都市ビルンへ!

ビルン空港に到着すると…

スタッフ:あ!あれ全部「レゴ」ですね!

エントランスに現れたのは「レゴ」で作られた巨大なオブジェ!
さらに、空港から車で5分ほど進むと…

スタッフ:スゴい!いっぱいある!
タクシー運転手:レゴランドだよ

全世界で、年間約1500万人が訪れる「レゴ」のテーマパーク「レゴランド」が!

タクシー運転手:ビルンには約6600人が暮らしているんだけど、そのほとんどが「レゴ」に関係する仕事をしているよ。「レゴ」がなかったらこの街はゴーストタウンだよ。

実際に、ビルンの街の人に聞いてみると…

男性:「レゴランド」には行ったかい!?すごく有名で子どもがよく遊んでいるよ!
女性:「レゴ」ね!私も5年前まで働いてたのよ。

実はこちらのビルン、1932年に創業者が「レゴ」社を立ち上げた街で…

本社はもちろん、「レゴランド」やレゴホテル…

さらには、街の中心地に「レゴ」の博物館まであるという、まさに「レゴ」の城下町!

早速「レゴ」のヒミツを探るべく、巨大な「レゴ」本社へ。

アンドレアスさん:よく来たね!僕は広報担当のアンドレアスさ。

お出迎え頂いたのは、ビルンの街で生まれ育った広報担当のアンドレアスさん。

アンドレアスさん:ここは「レゴ」にとって1番大切な場所なんだ。「レゴ」の商品開発は、全てこのビルン本社でやってるんだよ。

そう!世界中で販売している「レゴ」ブロックの商品開発は全てこの場所で行っていて、工場もここビルンにあるんです!ということで、まずは…

本社から車で10分のところにある「本社工場」へ。

工場の中にカメラが入るのは、日本のテレビとしては初だそうです。お邪魔します!

アンドレアスさん:これが、レゴブロックを作るモジュールマシンだよ。この工場にはモジュールマシンが700機ほどあって、24時間365日休まずにレゴブロックを作り続けているんだ。

レゴブロックを作るモジュールマシン。

このマシンの中に、ABS樹脂というプラスチックの素材を溶かして流し込み…

実に数十トンの力で、ぎゅーっと圧縮!

すると、マシンからレゴブロックが出てくる!そして、このレゴ工場で一番のポイントは…

アンドレアスさん:マシンの中の金型を変えることによって、違ったブロックを作ることができるんだ。型の正確性には誇りを持っているよ。

そう!とにかく形が精密!

ブロックのサイズは、ぽっちが直径4.8mm、高さ1.8mm。さらに、ぽっちを差し込む窪みは縦13mm、横29mmなどと細かく決まっていて、どのブロックも全くズレがない!

だから、ブロックを重ねると必ず…ぴたっとハマる!

実際にお客さんも…

女性:ピッタリ ハマる感触が気持ちいい!

お客さんが、ぴたっとハマる快感のトリコになるから、ついつい癖になる。だから、売れる!

しかも、その精密さは創業当時から変わらず…

60年以上前に発売したブロックに、現在のブロックがぴったりハマる、というからスゴい!

そして、「レゴ」儲かりのもうひとつのヒミツが隠されてる場所が…

スタッフ:この建物はなんですか?
アンドレアスさん:ここはイノベーションハウスといって、デザイナーが商品開発をしています。僕が入ろうとしても入れない、「レゴ」にとって極秘施設です。
スタッフ:「がっちりマンデー!!」も入っちゃダメ?
アンドレアスさん:絶対にダメです!

こちらのイノベーションハウスは、世界50ヵ国から集まった約200人のデザイナーたちが、日々「レゴ」の新商品を開発する極秘施設。しかもその中には、なんと1人だけ日本人デザイナーが働いているらしい!

話だけでも聞かせて欲しい!とアンドレアスさんにお願いしたところ、特別に取材をさせてもらえることに!

スタッフ:日本人の方ですか?
鈴木さん:鈴木淳也と申します。

こちらが、「レゴ」本社で働く唯一の日本人デザイナー鈴木淳也さん。元々は日本のレゴジャパンで働いていたのですが…

2011年に、ニンジャたちが戦う様子を描いたオリジナルキャラクター「ニンジャゴー」を考案し大ヒット!
鈴木さん、「レゴ」のデザインは何がスゴいんですか?

鈴木さん:まずは半年をかけて企画を考えます。その中から選ばれたものに注力して開発を進めます。
スタッフ:どのくらいの割合なんですか?企画が通るのって?
鈴木さん:80%ぐらいがそのまま商品にならないような感じで。

鈴木さんの場合、半年間で50個ほどの新商品を提案するそうですが、そのうち8割はボツになってしまうというから、かなり厳しい!

中でも、「レゴ」を大きく儲けさせてるシリーズが…

レゴ・コラボレーション!

かつての「レゴ」は、オリジナルの商品だけを作っていたのですが…

1999年、映画「スターウォーズ」に登場した「X-ウィング・ファイター」という乗り物を皮切りに…

「ロード・オブ・ザ・リング」や、「ハリー・ポッター」…

さらに、日本発!マリオとのコラボも大当たり!

鈴木さんによると、「レゴ」のデザインには、楽しく遊べるための重要なポイントがあるという。それが…

鈴木さん: 子どもが遊ぶのに耐えられるくらいの頑丈さを、1番気をつけてます。

そう、「レゴ」はほどよく壊れにくい!

「レゴ」1番の醍醐味は、組み立てたブロックで遊ぶというところ。その時にバラバラになったら、台無しになっちゃう。

例えば、鈴木さんがデザインした、こちらの「キャプテン・アメリカ」フィギュアの…

関節のパーツは…

鈴木さん:ものスゴく力入れてるんですけど、最後にここが外れるだけでパーツがバラバラになったりはしないっていう。

簡単に壊れない。でも、強い力が加わったときには、あえて外れるようになっているので、パーツが折れたりすることもないように作られてるんです。

もう一つの楽しく遊べるポイントが…

最後まで飽きさせない組み立て順!

例えば、先ほどの「キャプテン・アメリカ」は、説明書通りに作っていくと…

約40分で胴体部分が完成!

さらに30分後には…両足!

その30分後には、両手が完成!

鈴木さん:ちょっとずつ満足感を得られる。どんどん形になっていくのが楽しい。

そう!端から順にただただ作っていくのだと、完成の楽しさが最後にしかない。これだと続かない。

そこで、途中途中で小さな完成があるように、組み立て手順が作られてるんです。これならお子さんでも、最後まで組み立てられるというわけ。
組み立てる工程まで考え抜かれたデザインが、老若男女を問わず「レゴ」にハマっちゃうヒミツだったのです!

がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:スゴく考えられてますね。8割がボツになるって言ってました。2割に残るための、その理由って何になるんですか?
マイケル社長:デザイナー達が考えたアイデアを元に試作品を作って、実際に子どもたちに遊んでもらいます。子ども達の反応を見て、商品化するアイテムを決めているんです。

加藤さん:でも子どもたち、盆栽にひっかかります?
進藤さん:ちょっと渋めですよね。
マイケル社長:もちろん盆栽のような大人向けの商品の場合は、大人のユーザーに集まってもらい、商品化のテストをしていますよ。
加藤さん:なるほど。ターゲットをちゃんと分けてるってことですね。例えば、他の会社がマネすることって難しいですか?パチってハマる気持ちよさを。
マイケル社長:マネするのは可能だと思いますし、レゴではそれも理解しています。しかし私たちは、常に革新的な商品を開発して、類似品の先を行こうと考えています。
加藤さん:なるほど。色んな会社が出しても、最先端を「レゴ」は行くんだと。そういうことなんですね。

レゴを経営危機からV字復活させた「NPU作戦」って何!?

年間売上げ約1兆2200億円!
今や世界No.1のオモチャメーカー「レゴ」ですが、過去に1度、倒産寸前のものスゴいピンチがあったという。

「レゴ」本社の歴史担当・シーネワイズさんに、この会社のルーツから伺うと…

シーネさん:元々ビルンで木工所を経営していたオーレさんが…

シーネさん:1932年に木製のおもちゃを作り始めたのが「レゴ」の始まりよ。

さらに、1949年には、イギリスのオモチャを参考にして、「レゴ」の原型となるブロックおもちゃ「オートマ・ビンディング・ブロック」を開発。

しかしこのブロック、表面のポッチはあるけど、裏面の窪みがないので、ブロック同士がすぐに離れてしまうという弱点がありました。もっとぴったりハマるブロックを作りたい!と考えたオーレさん。10年以上の研究を重ね…

1958年、裏側に「チューブ」という窪みをつけて、しっかりとブロック同士がくっつくレゴブロックを発明!するとこれが、世界的な大ヒットに!

そこから実に30年、お城シリーズや銀河探検隊、さらに南海の勇者シリーズなど、様々なヒット商品を発売!
ところが、1990年代にはいると、まさかの異変が起こります。

シーネさん:1990年代の中頃になると、急に「レゴ」が売れなくなってしまったの。インターネットやテレビゲームが普及して、子ども達の遊び方が変わってしまったのよ。

このままではマズい!と、「レゴ」はテレビゲームの開発や教育事業…

さらには、テレビ番組の制作からジュエリーの販売まで、様々なビジネスに進出したのです。しかし、これがどれもうまく行かず、業績はますます悪化!まさに大ピンチ!

シーネさん:2003年には310億円の赤字を抱えてしまい、倒産の危機に陥ってしまったの。当時、私はまだ「レゴ」に入社していなかったのだけど、ビルンの街で暮らしていたから、友達のお父さんが解雇されてしまったり、街全体がスゴく危機感に包まれていたわ。

そんな中、倒産の危機から「レゴ」を救うべく、CEOに大抜擢されたのが、元コンサルタントで当時35歳だったクヌッドストープさん。クヌッドストープさんは、「レゴ」復活のために2つの儲かり戦略を考案します。

1つ目は、ビジネスをレゴブロックだけに絞ること!レゴブロックが売れなくなったから他のビジネスに手を広げるのではなく、もっとレゴブロックに力を入れて、売上げを回復するんだ!
そこで、レゴブロック以外の事業はすっぱりと辞め…

一方でレゴブロックは、当時人気の高かったコラボ商品などに力をいれ積極的に販売!そして、もうひとつの戦略が…

シーネさん:NPUよ。「Nice Parts Usage」の略で、同じパーツを使い回すことなの。

同じパーツを使い回す?どういうことですか?

シーネさん:例えばこのエッフェル塔にも、NPUが使われているわ。

シーネさん:このパーツをよく見てみて。実はこれ、ホットドッグのソーセージを使いまわしているの。

そう!エッフェル塔に使われているこのパーツは、実はホットドッグ屋さんのセットに入っているソーセージをグレーに塗ったもの。

さらに、こちらのパリのレストランの装飾には…

クロワッサンを白く塗って使いまわし!

さらにさらに、こちらの盆栽の花に使い回しているのは…

なんと大量のカエル!シーネさん、一体なんでこんなことをしてるんですか?

シーネさん:パーツを使い回すことでコストを抑えることができるのよ。「レゴ」では、特別な理由がない限り新しいパーツを作ってはいけないと厳しく決まっているの。

そう!実は「レゴ」づくりで一番お金がかかるのは、パーツを作るための金型をつくること。

そこでクヌッドストープさんは、このNPU戦略で、14000種類あった「レゴ」のパーツを3500種類に削減!ぐっとコストを抑えることに成功したんです。

この2つの戦略の結果、2003年には約310億円だった赤字が…

翌年にはなんと、80億円の黒字にV字回復したっていうからスゴい!

厳しくコストを見直す一方で、「レゴ」には他の会社にはない、なんとも楽しそうなルールも。本社の中を歩いていると、スタッフが気になる光景を発見。

一体何をやっているのか?

スタッフ:彼らは何してるんですか?
アンドレアスさん:輪投げだよ!見ればわかるだろ?「レゴ」では、仕事中にいつ遊んでもいいってルールになっていて、僕もよくイギリス人の同僚とゴルフをしているよ。

なんと、「レゴ」はお仕事中にいつ遊んでもOK!

実は、お子さんが遊ぶ「レゴ」を作るからには、自分たちも同じように遊ばなきゃいけない!というのが「レゴ」のモットー!

本社の中には、各フロアに「レゴ」ブロックが置かれていて、自由に遊ぶことができちゃう。

そして、日本の「レゴ」ジャパンでは、毎月平日の昼間に1時間…

仕事は禁止で、全社員で遊ばなきゃいけないというルールが!この仕事中の遊びをきっかけに…

大ヒット商品、スーパーマリオシリーズに液晶を取り入れるなどのアイデアが生まれたということで、ちゃんと儲かりにもつながっているんです!

「レゴ」ならではの独特な戦略が、世界No.1の売上げを生んでいたんですね!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:みんなが遊んでいいんですね。社員が遊ぶことのメリットは何ですか?
マイケル社長:一緒に遊んで楽しい時間を過ごせばチームワークが良くなりますし、仕事で問題が発生したとしても、お互いに意見を言い合って、良い解決法を見つけることができます。しかも、レゴブロックには間違いも正解もないですから、クリエイティブな発想を培うのにぴったりなんです。
加藤さん:レゴに正解はない。確かにその通りですね。どの会社も導入してほうがいいですね!
マイケル社長:そうだと思います。お二人も一緒に遊んでみたらどうですか?
加藤さん:そうだよね。遊べるようにするっていうのは、会社にとっても生産性あがるもんね。

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