なぜか売上げ日本一だけど、理由がわからない…そんな謎の儲かりシティを徹底取材!「福井市」は揚げ物の売上げNo.1!揚げ物が飛ぶように売れる、謎のコンビニ登場!「新潟市」は、ラーメンとカップ麺の売上げがNo.1!一体なぜ?
今回のがっちりマンデーは、
「なぜか売上げ日本一!謎の儲かりCITYのヒミツ!」
総務省が毎年発表している、
全国政令指定都市などの一世帯あたりの支出金額。
これは、どのCITYの人が、
何の商品を一番よく買ってるかが
わかっちゃう儲かりデータ!
例えば、餃子の売上げ日本一は、
栃木の宇都宮市でも、静岡の浜松市でもない、
なぜか宮崎県の宮崎市!
さらに、オモチャの売上げ日本一は…
なぜか島根県の松江市!?と、
けっこうナゾな儲かりCITYが!
そこで今回は、
なぜか売上げ日本一!
謎の儲かりCITYを徹底調査!
今回は、謎の儲かりCITYのヒミツを
解き明かしちゃいます!
※以下、5月15日放送の書き起こしです。
「新潟市」は、ラーメンとカップ麺の売上げがNo.1!新潟のラーメンを支える工場とは!?
なぜか売上げ日本一!謎の儲かりCITYのヒミツ!
最初のランキングは…
「カップ麺」
年間、一世帯あたりの支出金額を見てみると…
第3位は「山形市」
第2位は「福島市」
そして第1位は…
なんと「新潟県の新潟市」が、カップ麺売上げ日本一の儲かりCITY!
まったく麺のイメージないですが、一体、なぜ?というか本当に!?
調査のため、スタッフは新潟市へ。まず、確認のため向かったのは…
新潟を中心に79店舗を展開する、新潟No.1地元スーパー「原信」
カップ麺が、どれくらい売れているんでしょうか?仕入れ担当の武士俣潤一さんに話を伺いました。
武士俣さん:こちらがカップ麺の売り場になります。
スタッフ:どこまでがカップ麺なんですか?
武士俣さん:ここまでがカップ麺の売り場になります。
棚の上から下までズラ〜っと全部カップ麺!でも、こんなに並べて売れてるのでしょうか?と思って見てみると…
どんどん!お客さんが買っていきます!
スタッフ:何個買いました?
お客さん:6個ですね。
スタッフ:よく食べるんですか?
お客さん:食べますね。
スタッフ:家にもストックありますか?
お客さん:10個くらいあるかな。
売れてますね、カップ麺!
武士俣さん:79店舗になりますが、年間で1000万個販売しております。
あのカップ麺最大手、日清さんの白澤勉さんに話を伺いました。
白澤さん:実はカップヌードルの購入金額が日本一なのが、新潟県なんです。
カップヌードルシリーズの1人あたりの売上げも、新潟が日本一!
スタッフ:なんで新潟県なんですか?
白澤さん:我々もなぜなのかわからないので、教えて頂きたいです。
日清さんも分からない、新潟カップ麺の謎。しかし、スーパーのお客さんから、ちょっとヒントになるようなお話が…
お客さん:カップ麺が家にないと心配なので。買い物に出れない時もあるじゃないですか。雪が降ったりとか。そうすると、2、3個家にあるとホッとします。
新潟県は日本でも有数の豪雪地帯!外に出られなくなるから、保存用としてカップ麺が売れているんです。お店の人も…
武士俣さん:新潟県のあるあるなんですけども、雪の予報が出ると、前日とかに、カップ麺を何個も買い込んでいかれます。保存食代わりとして自宅でストックしている場合が多いです。
雪の前にはカップ麺が売れる!
たしかにトップ3は、どこも雪が多い街!雪深い冬が、新潟にカップ麺を定着させた、ということのようです!
さて、新潟市にはもうひとつ、気になる売上げ日本一が…それが…
一世帯あたりの「ラーメン屋さん」に使う支出金額!
3位「宇都宮市」、2位「山形市」を抑えて…
なんと「新潟市」がトップ!
でも「新潟市」は、とんこつラーメンの福岡市や、味噌ラーメンの札幌市みたいな、「ラーメンの街」というイメージ、全然ないですが…
確認のため、市内を歩いていくと…
確かに、街中に結構あります!
さらに、ちょっと不思議なのが、住宅街の中に…
スタッフ:ありました!ラーメン屋!
なぜか、普通の住宅街の並びに、これまた、結構、ラーメン屋さんがあるんです!しかも新潟のラーメン屋さんはどこも…
大盛況!お昼前にも関わらず、ラーメンを食べに来るお客さんでいっぱい!しかも、どのお店にもなぜか…
小上がりのお座敷スタイルが。
スタッフ:週どのくらい来ますか?
お客さん:週1くらいですね。
お客さん:ほぼランチは、ラーメンですね。大好きです。
ご年配のご夫婦から、小さいお子さんまで…
確かにみんなめちゃめちゃラーメンすすってます!
そして、もうひとつ気になるのが、福岡のとんこつや札幌の味噌のように、地元ならではの「味」、ではなく…
お客さん:新潟は、五大ラーメンで有名です。中華そば、濃厚味噌、背脂、カレー、生姜醤油。
新潟のラーメンは、とにかく種類が多い!味噌に醤油、背脂に生姜、カレーまで、店ごとにバラバラ!ラーメン屋さんはどこも大繁盛。種類はたくさんあるけど、地域の特徴はなし…
一体、どういうことなのでしょうか?そこで、創業90年の老舗ラーメン店の、3代目、徐直幸さんに聞いてみることに!
徐さん:外食に結び付くかわからないけど、昔は出前がたくさんあったんですよ。昭和40年代頃。「これから残業するから、夜食にラーメン出してくれ」って。ここの会社が30食、ここの会社が40食、ここが20食。それが一晩でくるんですよ。
仕事の合間に近場で、ササッと食べられて体も温まるものということで、ラーメンが人気に!さらにスーパー「原信」の、武士俣さんによると…
武士俣さん:新潟は、年がら年中、力仕事が多いのかと思います。田んぼの仕事がありますし、冬になると雪かきだったり、屋根の雪下ろしだったりがあって、みんなで体の芯から温まるので、ラーメンが好まれています。
新潟の人たちは、家族総出で働くことが結構多い。みんなで食べられるものというので、これまたラーメン屋さんが人気に!そうなると、ラーメンの種類が少ないと飽きちゃうから、品揃えも豊富になってくし、家族みんなで食べられるよう、小上がりの座敷があるんです!しかも、すぐ行けるよう、住宅街にも、ラーメン屋さんがあるということのようです!
さて、とにかくたくさんラーメン屋さんがある新潟には、それらを支える、なくてはならない会社があります!
新潟市から車で1時間…
阿賀野市に本社を構える「めんつう」へ
「めんつう」は、一体、ラーメンの何を支えている会社なのでしょうか?
「めんつう」の伊藤利英さんに話を伺いました。
伊藤さん:こちらが麺の製造ラインになります!
そう!「めんつう」は麺を作る製麺会社!
ここでは、新潟中のお店のために、1日20万食分の麺を作ってるんです!何店舗分の麺を製造しているのでしょうか?
伊藤さん:全国で約2000軒、新潟県内ですと約700軒ほど、お取引させて頂いております。
なんと3割以上が新潟のラーメンの麺!気になる年間売上げは?
伊藤さん:約18億円になります。
まさにラーメンの麺でがっちりの「めんつう」!
にしても、新潟にある700軒分の麺をどうやって作っているのでしょうか?
スタッフ:今、何をしてるんですか?
伊藤さん:お客様から、ご要望頂いた商品を手作業で計量しています。
スタッフ:なんで、手作業なんですか?
伊藤さん:お店ごとに配合が全く違うものですから。
新潟のラーメン屋さんは、ほとんどが個人店。しかも種類もめちゃくちゃ多いから…
ラーメンの種類でも生地の配合をちょっとずつ変えないといけない!
例えば、味噌ラーメンの麺は、水分多め。
背脂ラーメンの麺なら、小麦粉少なめといった具合。
こうして麺の形にしたところで完成!
見分けがつかないようなものもありますが、全て種類の違う麺!こうして出来上がっためんつうの麺は毎朝、新潟全店に届けられるんです!
「めんつう」は、ラーメンで…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:川合さんは、新潟出身なんですよね?ラーメン食べてました?
川合さん:言われてみたら、出前とってたなと。あと、友達と飲みに行くとたいがい最後、ラーメン行こう!って言いますよ。
加藤さん:そうなんですね。とんこつって言ったら、北九州市。味噌ラーメンって言ったら北海道みたいなあるけど、新潟も、もうちょっとやり方によっては、新潟ラーメンだって 推していけませんか?
川合さん:新潟は、「米」と「酒」があるんで。ここがあるから安泰なんですよ。
加藤さん:そういうことか。ラーメン推す必要ないんだ。
森永さん:あと、小さなラーメン屋さんが、たくさん存在してるんですね。逆に言うと大手ラーメンチェーン店をほとんど受け入れてないんですよ。やっぱり、こう毎日食べてると色んなの食べないと飽きちゃうんですよ。エッジの立った全国チェーンで、この個性だ!っていうので参入しても、毎日は食べてもらえないですよね。
「福井市」は天ぷらなどの揚げ物の売上げNo.1!秘密は福井の◯◯率が日本一だから!?
続いて番組スタッフが調べていると…
何やら不思議なランキングを発見!
スタッフ:コロッケ1位「福井市」…
スタッフ:カツレツ1位「福井市」、天ぷら・フライも1位「福井市」だ。
なんと主だった揚げ物全部、福井市が売上げ日本一!一体、この街で何が起きているのでしょうか?というか、本当!?
真相を確かめるべく向かったのは…
市内に10店舗を展開する地元スーパー「ヤスサキ」。店長の伊藤輝夫さんに話を伺いました。
伊藤店長:こちらが揚げ物コーナーになります。
伊藤店長:こちらまで揚げ物コーナーです!
広い!
揚げ物の定番、唐揚げから…
お子さんに大人気のコロッケ!
そして福井市民のソウルフード…
「ソースカツ」など。とにかく揚げ物の品数が半端ない!一体、全体で、何種類あのでしょうか?惣菜担当の植田修二さんに聞いてみると…
植田さん:約100種類あります。
毎日100種類もの揚げ物がズラッと並んでるんです!しかも、福井市民のみなさん、お目当ての揚げ物をドンドンかごに入れていきます!
スタッフ:揚げ物お好きですか?
お客さん:大好きです。
スタッフ:どれくらい食べますか?
お客さん:週2くらいです。
スタッフ:よく食べますか?
お客さん:週に半分くらいは、食べてるよ。
何で、福井の人は、こんなに揚げ物を買うのでしょうか?
そこにはどうやら、福井の独特の事情が…
お客さん:仕事帰りです。
スタッフ:仕事帰りにお惣菜、買うんですか?
お客さん:よく買います。家で作るのはちょっと…ってなるんですけど、でも、家族みんな好きなので。
お客さん:仕事してます。
お客さん:福井は、ほとんど共働き。
女性が働き者な福井県は、共働き率が日本一!仕事で忙しい奥様がササッと夕飯の支度ができるように。ということで、お惣菜を買っていく奥様が多いんだとか!
でも、数あるお惣菜の中で、なぜ「揚げ物」なのでしょうか?
お客さん:福井県民って「揚げ物」好きじゃないですか!例えば、有名な油揚げ。あれも揚げ物ですよね。
福井の人は昔から精進料理として、
「油揚げ」や「がんもどき」といった、油っこいものに慣れ親しんできた食文化が。
事実、油揚げ・がんもどきもまた、売上げ日本一は「福井市」。
油ものが好き!お惣菜も買っちゃう!どうやらこの2つがあいまって、「福井市」は、揚げ物売上げ日本一!になってる模様。
さらに、揚げ物売上げ日本一の儲かりCITY福井では、
コンビニも、他の街とはちょっと違うスタイルで、がっちり!儲かってるらしい…そのコンビニの社長、小川明彦さんに案内してもらうと…
小川社長:こちらです。ダイニングコンビニ「オレボステーション」です。
小川社長が40年以上前に、福井市内で始めたのが…
福井県初のコンビニ「オレボ」。
中に入ってみると…
一見、普通のコンビニ…と思いきや…
小川社長:あちらの方、ご覧頂ければ。お惣菜がしっかりございます。
小川社長:「オレボ」のお惣菜コーナーです。揚げ物も、総菜も、お弁当もなんでもあります。
小川社長:店内の厨房で揚げてます。
すると、厨房から大量の揚げたての唐揚げが!
スタッフ:「オレボ」さんは、どういうコンビニなんですか?
小川社長:通常のコンビニと、お惣菜屋さんが合体した形のダイニングコンビニ「オレボ」になります。
コンビニの中に、巨大なお惣菜バイキングコーナーが!
もちろんメインは、大量の「揚げ物」
12時過ぎになると…
お昼休憩のサラリーマンなどで、揚げ物のバイキングコーナーは大賑わい。福井のみなさん、お目当ての揚げ物をどんどんゲットしていきます!
お客さん:便利ですね。パッと取れるから。
お客さん:手作り感がいい。
お客さん:選べるから、こっちの方が楽しいですね。
こんなにたくさんの揚げ物、作っているのは…
コンビニとは思えないほどの広い厨房!
これまたどんどん、どんどん、揚げてます!何種類あるんでしょうか?従業員の下沢美樹さんに話を伺いました。
下沢さん:こちらになりますね。
1日の揚げ物表には、なんと21種類!と半端ない!小川社長が考えた、福井市民のための「揚げ物特化型コンビニ」!現在、市内を中心に7店舗。チェーンのコンビニとしては、最も少ない店舗数なんだそうですが、なぜか…
小川社長:客単価では、1位ですね…なぜか。
みんながバンバン揚げ物を買うおかげで、1人あたりの客単価では…
大手コンビニチェーンを抑えて堂々の1位!そんな「オレボ」の年間売上げは、7店舗で17億円と絶好調!
福井は揚げ物で…がっちり!
▼スタジオでお話を伺いました。
森永さん:3世代同居してて、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、その息子、娘まで、みんな働き者だからじゃないですか。
加藤さん:そうか。3世代とかになったら、揚げもの絶対いるな。何なんですかね?こういうのは、変わらないもんなんですかね。
森永さん:一度、染みついた食習慣って、なかなか変わらないんじゃないですかね。
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