ドラッグストア業界NO.1!「ウエルシア」の儲かりの秘密に迫る!ドラッグストアなのに店内にオリジン弁当?駐車場で朝市?ウエルシア独自の新商品の開発にも潜入取材!
今回のがっちりマンデーは…
ドラッグストア業界のNo.1企業が登場!
皆さんどこかわかりますか?
その会社は…
郊外のロードサイドでよく見る、
青字に白のマークの「ウエルシア」
長らく、あのマツモトキヨシが王者に君臨していた
ドラッグストア業界で、
2016年以降、ウエルシアが
売り上げをぐんぐん伸ばし、トップに躍り出た!
今や店舗数は2207店舗!
そして売上げは、なんと9541億円。
業界初の1兆円まで、あと少し!
そんな、乗りに乗っている「ウエルシア」
そこには業界初の儲かりアイデアが!
今回は、ドラッグストア業界の風雲児
ウエルシアの儲かりの秘密に迫ります!
※以下、4月4日放送の書き起こしです。
「ウエルシア」成長のヒミツは、安心、便利、お手頃!そして、地域に合わせた店づくり!
売上げ、驚異の9541億円!ドラッグストア業界の王者「ウエルシア」
なんでそんなに儲かっているのでしょうか?
立川柏町店・店長の石井智晴さんにお店の中を案内して頂くことに…
石井店長:こちらが「薬の売り場」になります。
石井店長:こちらが調剤薬局になります。業界NO.1の調剤併設の多さになっております。
入り口の近くに、薬売り場。その隣には、調剤薬局。薬剤師の人数は、ドラッグストア業界でNo.1なのですが…
石井店長:ウエルシアは、ドラッグストアなのに…っていう所が多いんです。
店長いわく、ウエルシアは、ドラッグストアらしからぬところがあちこちにあり、そこがお客さんを集める理由らしい…一体、どんな「ドラッグストアなのに…」があるのでしょうか!?
石井店長:ここが食品のコーナーになります。
石井店長:アイスクリームと冷凍食品になります。
石井店長:こちらには野菜もあります。
ウエルシアは、ドラッグストアなのに、食品売り場がやたら広い!まるで、スーパー!
お酒も、ワインから焼酎まで、この品揃え!ドラッグストアなのに、お肉も売っているし…
カセットテープだって売ってます!
さらに!
スタッフ:これ何買われたんですか?
お客さん:オリジンの春巻きです。お昼、毎日来てます。
ドラッグストアなのに、なんとオリジン弁当!
そしてこちらは、そう、吉野家の牛丼!それぞれ近くの店舗から、出来立てをお店まで届けてくれるんだそう!
さらに、こんなサービスも!
お客さん:公共料金の支払いもできるそうで、すごい便利だなと思います。
お客さん:ここに限っては24時間なので。具合悪くなったら、とりあえず這ってでも行ける。
ウエルシアはドラッグストアなのに、公共料金の支払いもできるし、24時間営業の店舗も、どんどん増やしているんです!
ATMやコーヒーマシンのある店舗も!ドラッグストアというより、もはやコンビニ!でも、コンビニと決定的に違うのが…
お客さん:お酒、飲み物類が安い。
スタッフ:生鮮食品は、やはりスーパーで?
お客さん:そうですね…詳しく言うと、もやしはスーパーより10円くらい安かったりします。
お客さん:全体的に安いですよね。納豆も、昨日スーパー行ったんですけど、そのスーパーより20円くらい安いですよね。
値段は、コンビニよりも格段に安い!まさにウエルシアは、薬局のように安心できて、コンビニみたいに便利、そして、スーパーのようにお手頃、という、ちょうどいいお店になっているんです!
しかし、ウエルシア商品本部長の畑和彦さんに聞いてみると、意外な答えが!
畑さん:決して特別、安いということではないと思います。商品によっては、お安く感じて頂けるものもあると思うんですけど、他所が安く下げたらウチも下げようとか、そういう考え方は持っていません。
スタッフ:激安みたいなことしないんですか?
畑さん:それは基本的にやらないですね。
そう、価格だけで勝負してないから、激安にはしない!でも、まぁまぁ安いし、とりあえずウエルシアに行けば、なんでも済ませられる!ということで、お客さんが集まってくるというわけ。
さて、そんなウエルシアにはひとつ、実はスーパーと違って、あるものがないんですが、わかりますか?
畑さん:スーパーさんと違っているところは、店内で加工したりという、バックヤードで作業しなければならない業態ではないので、出店のコストも少し抑えられますし、人員もその分、少なく営業できるというのは、出店しやすい理由かと思います。
そう、スーパーでお弁当や惣菜を作るための「調理場」が、ウエルシアにはない。
だから代わりに、吉野家やオリジン弁当など、他の会社が作ったものを仕入れて売る、というスタイル。確かにその分、スペースも人件費も抑えられるから、お金がかからず、出店もしやすくなるというわけ!
さて、そんなウエルシアのお店のもう1つの特徴は…
その地域に合わせて色々店づくりを変えているということ。
例えばこちら、埼玉県坂戸市の鶴舞厚川店。
一見、普通の「ウエルシア」ですが、一体、何が他のお店と違うんでしょうか?地域包括推進部の木村昌行さんに話を伺いました。
木村さん:朝、ちょっと変わったことをやっております。そろそろ変わった事を実際に行う方が到着します。
すると、朝9時。
スタッフ:あ、軽トラックがきました。
ウエルシアに軽トラックが、どんどんやって来ました!
みなさん荷台に積んでいるのは…
野菜!
そして…
お客さん:ブロッコリー2つください!
駐車場で、その野菜を売り始めたのです!
農家さん:これは、軽トラ市、「朝市」みたいなもん。
なんと、ウエルシア鶴舞厚川店では、駐車場で、朝市を開催しているんです!
スタッフ:なぜ、スーパーではなくてここで買うんですか?
お客さん:安いから、新鮮だから。
お客さん:すごく安くて美味しい!採りたて!最高!
でも、埼玉県坂戸のウエルシアは、どうして駐車場で「朝市」をやっているのでしょうか!?実はこの地域にはこんな特徴が…
農家さん:畑をいっぱい持ってる人ばかりだから、畑を遊ばせておくよりも作る。
スタッフ:スーパーに卸したりしないんですか?
農家さん:スーパーに卸すには、1年中、決まった量を出さないといけないからね。
スタッフ:道の駅とかには出さないんですか?
農家さん:この辺は、道の駅がない。
そう、坂戸市には、野菜は作るけどスーパーに卸すほど大量には作っていない、という農家さんが多い。でも、道の駅みたいな産地直売所もないので、お客さんも買えない。
だったらウチで!ということで、ウエルシアが朝市をやっているんです。ところが…
スタッフ:場所代払ってるんですか?
農家さん:ないない、そういうのはない。
なんと、普通はあるはずの場所代、というか駐車場代は無料!
でも、ウエルシアは店内で野菜も売っているし、メリットがないような…
木村さん:軽トラ市で野菜を買った大体6割ぐらいのお客様は、何かしらの品物を店内でお買い求めになります。
そう、「朝市」に来たお客さんがついでにウエルシアで買い物をしてくれる!
木村さん:地域のお客様のためになることを我々は、積極的に展開したい。トップがそれを言うんですよ。
地域ごとに色々やっていこうというのは、池野会長みずからの大号令!なので、全国各地のウエルシアが独自で色々やっていて…
大阪府の堺南余部店では…
手芸教室
茨城県の古河鴻巣店では…
マッサージの体験会
これ、ウエルシアがタダで店内のスペースを提供して行われているんです!だからお客さんも…
お客さん:ウエルシアはもうほとんど毎日!
ついついウエルシアに来たくなっちゃう、というわけ!もちろん、結果たくさん商品を買ってくれるから、ウエルシアもお客さんも、ウィンウィンという関係なんですね!
さらに、地元住民の皆さんがウエルシアにハマっている「島」があるという。その島とは…
新潟県の「佐渡島」!
なんと佐渡島だけで、ウエルシアが4店舗もあるんです!
一体、なんでそんなにハマっているのでしょうか?お客さん聞いてみると…
お客さん:(佐渡島は)物価が高いと思います。スーパーとか高いです。新潟の方より全然高い。船代だと思います。ウエルシアは、安くていいです。
スタッフ:スーパーとかも、本土より高いですか?
お客さん:高いです。金額的には、ウエルシアはスーパーより安いです。
離島暮らしの悩みは、物価の高さ。船の運送費がかかってしまうため、その分、本土よりも割高になってしまう。
実はウエルシア、佐渡島に4店舗、新潟県全体だと68店舗もあるんです!
店舗数が多い分、配送コストを下げられるから船代を上乗せしなくて済むんだとか!
そして、最も佐渡島の人たちが喜んでいるのは、その営業時間。
お客さん:遅くまでやっていてありがたいです。最終フェリーの後でも買い物できるので。
スタッフ:他は結構、閉まっちゃうんですか?
お客さん:はい
試しに夜10時、佐渡島の道路を走ってみると…
辺りは真っ暗。
お店が開いている気配が全くない!しかし…
スタッフ:あっ!開いてます!開いてます!
「ウエルシア」は開いていました!佐渡島のお店は、ほとんどが20時で閉ってしまうけど、「ウエルシア」はなんと、24時まで開いている店舗があるんです!
お客さん:仕事が不規則なので。夜、寄ったりします。ありがたいです。
お客さん:一番ここしかこん。
スタッフ:なくなったら困りますか?
お客さん:困る!困る!
日本全国あちこちの地域で、「ウエルシアに来れば、なんとかなる」という存在のウエルシア、これは、まだまだ増えそうです!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:価格を他の店より安くすることは考えてないと、先ほどVTRでありましたが。
池野会長:そうですね。VTRで、吉野家の牛丼がありましたけど、吉野家が儲かって、ウエルシアも儲かる。もっと安くしろ!って、買い叩くっていうことは、やっちゃダメだ!って言ってるんです。ウエルシアだけが得するってことは、誰かが損していくと言うことになるんです。みんなが儲かる。それを作らないとですね、成長しない。
加藤さん:すごい戦略ですね。
池野会長:ウエルシアが、なぜ大きくなったのかってよく言われるんですね。それは、合併したんですね。何回か。
進藤さん:2006年から現在にいたるまで、全国のドラッグストアと M & A を重ねてらっしゃるんですね。
池野会長:20何回やりましたので、覚えてないぐらいたくさんやってるんです。
加藤さん:難しかったりするんじゃないか?
池野会長:難しいです。社員が他の会社も一緒になったら、ほとんど辞めない。絶対辞めるなってね。我が社と一緒になって辞めるっていうのは、ありえない。どっか行っても、ウエルシアよりいい待遇は絶対ない。幸せにはなれないんだと。私、今でも思ってるし、伝えてますね。
健康にこだわるウエルシアのプライベートブランドには、驚きの秘密が!
売上げ、驚異の9541億円!
ドラッグストア業界No.1のウエルシア。
実はウエルシア、置いてある商品も一味違うんです!
一体、それは、どんな商品なのでしょうか?
商品企画部の田原三矢郎さんに話を聞きました。
田原さん:こちらになります。糖質を抑えたパンシリーズです。弊社のプライベートブランドでございます。
そう、ウエルシアは、メーカーと共同開発した、いわゆる「プライベートブランド」の食品を作ってるんです。しかも、ドラッグストアらしく、健康に気を遣ったこだわりが。
例えば、ブルボンとコラボした「糖質10%オフのチョコブラウニー」
そして、有名レストランとコラボした「食物繊維入りのカレー」
中でも大ヒットしたのが、糖質を抑えたパンシリーズ。年間売り上げは、なんと300万個!
田原さん:大ヒット商品になります。
そんな健康にこだわるウエルシアのプライベートブランドには、あるキーワードを売りにしている商品が!
田原さん:こちらですね。ステーキ風味ふりかけになります。
田原さん:こちらは、大学の教授に監修していただいてる商品になっております。
田原さん:べジマカというものを含んでおりまして、「健康に良い」というアドバイスを頂いています。
そう、大学の監修!
食べるヌルねば生姜スープのパッケージには…
「横浜薬科大学 監修」
骨まで食べられるサバの味噌煮は…
「大妻女子大学 監修」
たしかに、大学の先生のお墨付きだと、安心できる気がしますね!
そして、開発中の「監修」の新商品があるということで、ウエルシア商品企画部の岩田裕介さんに同行させて頂くことに…向かったのは…
横浜薬科大学。
岩田さん:今、開発中の新商品…それが、こちらの抹茶アイスです。
早速、監修する渡邊泰雄教授のもとへ。今回の目的は…
岩田さん:商品の最終説明です。今回、開発している抹茶バーのアイスで、カテキンの効果について先生に監修して頂いております。
渡邊教授:カテキンの健康効果をデータ揃えてます。それを基盤としてウエルシアが作っています。
渡邊教授は、「ウコンの力」などの開発も手がけた、健康効果のある食材の研究者。
現在は、茶カテキンの糖尿病や肥満、動脈硬化などの予防効果を調べていて、ウエルシアは渡邊教授の研究データを生かして抹茶アイスを開発したんです。しかし、1つ大きな懸念点が!
それは、1週間前の会議でのこと。
社員さん:カテキンの量なんですけど、歴代、最も少ない。我が社としては、美味しいものを作りたい。先生としては、エビデンスを。
スタッフ:先生的には、カテキンの量は、これでいいって言ってるんですか?
社員さん:いや、ダメだと。もう一回、行って色んな意見交換をして、ちょっとお叱りを…。先生がダメって言ったら商品、作れなくなっちゃいますので。
できれば茶カテキンを増やしたい。でも、そうすると値段が高くなってしまう…じゃあ、どうしよう…とのことで今回、相談に伺ったんです。
岩田さん:今回は価格を抑えて発売したい。というところで、178円という売価でやっていきたいと考えております。カテキン量は120mgで提案させて頂こうと思っております。
渡邊教授:少ないね。少ない。僕にとっては、カテキン量120mgは少ない。実は、カテキンの吸収をヘルプするのが乳酸菌なんですよ。茶カテキンの量を逆に減らして、補わせる?乳酸菌を混ぜて。
岩田さん:次回の課題とさせて下さい。今回はこれでやらせていただいて。
渡邊教授:わかりました。
茶カテキンの量を減らす代わりに、乳酸菌を混ぜる。これを次の商品開発に活かすという約束で、今回はゴーサインが出ました!
スタッフ:次回改善するということで?
渡邊教授:そういうことです。一番大変なことは、なんでもそうなんだけど、価格。これが売れなかったらしょうがない。
渡邊教授:だから、一番最初、僕らはとんでもない素晴らしい、こんなものできるかっていうのができちゃったの。「低GI」「乳酸菌」「低糖」。で、これで500円。これは、安い!これはいいぞ!と思ったら、売れないんですよ。
スタッフ:高いってことですか?
渡邊教授:そうなんですよ。
理想とする食材を入れたくても、ビジネスとして、価格や味も考えないといけない。双方の折り合いをうまくつけていくのが、監修商品、開発のミソなんですね!
▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:相当、大学教授の方も監修、ガチでいってますね。
池野会長:そう。 プライベート商品 ってたくさんあるんですけども、ウエルシアが売るには、少なくとも、体にいいもの。先生にきちんと教わって、改良を重ねていこうと。
進藤さん:その大学の先生のルートはどなたかが見つけて来られるんですか?
池野会長:たまたま、私が色々知ってるんでお願いしてるんです。
加藤さん:今、もう年間売上げ1兆円いかれてるんですか?
池野会長:まだいってないんですよ。手が届くところまで来てるので、もう間もなくです!
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