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この記事は、下の過去記事の補足である。 《すみれ》という絵葉書の題はかりにつけたものである。 過去記事で取り上げた絵葉書の未使用のものを入手できた。 たいへん美しい。多少、スレがあるが保存の状態がよい。 未使用のものの図版を見ていただこう。 比較のために、過去記事の図版を再掲する。ただし、表と裏をならべた図版にした。 ハートや、スミレの輪郭の金色が、過去記事のものよりも、あせていないし、また、スミレの藍色も鮮明である。 金銀刷りについては下記の記事を参照さ
1 おそらく雑誌付録の絵葉書 《羽子板を持つ少女》は、かりの題である。 右にミシン目が見られるので、雑誌の付録を切り取って使ったものと思われる。 右下に「1908」とあるので、明治41年の新年号の付録であろう。雑誌名は特定できていない。 宛名面の仕切り線は、下3分の1の位置にあるので、明治40年12月発行の新年号の付録と考えることができるだろう。 前景に松葉、うしろに羽子板を持つ、正月の装いの少女が描かれている。 石版印刷で6色か7色。転写紙を用いている