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画文の人、太田三郎

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このマガジンで取り上げるのは、明治大正期にスケッチ画や絵物語で活躍した太田三郎という画家である。洋画家として名をなしたが、わたしが関心があるのは、スケッチ画の画集や、絵葉書、伝承…
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2022年12月の記事一覧

太田三郎と『ハガキ文学』の関わり:補説

 さて、これまで調べつつ、太田三郎が雑誌『ハガキ文学』とどのように関わりがあったかを記してきた。  調べるうちに、新しいことがわかってきた。補説として記しておくことにする。 懸賞絵葉書当選  『ハガキ文学』第2巻第2号、(明治38年2月1日発行)の「社告」には、明治37年から投稿された絵葉書図案約千余点の中から優秀作を6作を選び、当選作が発表されている。  文字を起こすと、次のようになる。  次の頁には、四等4名が発表されており、受賞者は全6名となる。  応募した「