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画文の人、太田三郎

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このマガジンで取り上げるのは、明治大正期にスケッチ画や絵物語で活躍した太田三郎という画家である。洋画家として名をなしたが、わたしが関心があるのは、スケッチ画の画集や、絵葉書、伝承…
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2022年4月の記事一覧

絵と文を響かせる 画文の人、太田三郎(7)

 回を重ねてきたので、分かりやすいように、今回からサブタイトルを前に置くことにした。  今回は太田三郎の、絵と文章を組み合わせる画文共鳴の試みについて紹介してみよう。  前回と同じく、太田三郎の熱烈なファンの寄稿の引用から始めることにしたい。 若き画家への賞賛 『ハガキ文学』第4巻第8号(明治40年7月1日、日本葉書会)の読者投稿欄「如是録」に日本橋住みの江原蘆村の「若き画家(大田三郎氏)」という熱烈な調子のファンレターが掲載されている。  蘆村という雅号を使っているが、