画文の人、太田三郎(1) 鴫沢宮の顔のかげ
「画文の人」とは 「画文の人」というのは、画家でありながら文章をよくする人のことを指している。太田三郎(1884ー1969)はコマ絵、スケッチ画、挿絵など印刷された絵画はもとより、日本画、油彩画、版画でも活躍した画家であるが、知る人は少ないだろう。今なら、同姓同名で切手をモチーフにした表現を展開している現代美術作家の方を思い浮かべる人もいるかもしれない。
私は太田三郎を研究しているわけではないが、コマ絵、スケッチ画の丸い独特の線描が好きで古書を見かけたら購入するようにしてき