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MyGOMI.と共にあった1年間

皆様、日頃よりMyGOMI.をご利用いただきありがとうございます。

株式会社Gab代表の山内萌斗です。

2020年5月3日にMyGOMI.は誕生しました。

・迷子のゴミを見つけよう。
・ポイ捨て問題は他人事ではなく、自分事。

名前にはそんな意味が込められています。

お陰様で9万件弱のデータが集まりました。今後はデータ分析アルゴリズムの選定に力を入れていきます。皆様のワンタップが世界を変える未来を実現できるよう、事業を邁進します。

元々、渋谷の酷すぎるポイ捨ての様子を見た時に、当時の自分を含めた先進国の無意識層によって世界のゴミ問題は深刻化しているということを感じたことが、Gabの起業に至った経緯です。

MyGOMI.は、1人でも多くの人が足元の問題であるポイ捨てに気付くようになる社会を実現したいという想いでつくりました。気付くだけでなく、データも集積すれば街のポイ捨て対策に活用できるとも考えました。例えば、ゴミ箱の設置場所の最適化や街清掃場所の最適化、ゴミ拾いイベントの開催場所の決定などです。

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ゴミ問題。日本では無視できる問題かもしれませんが、そのしわ寄せとしてフィリピン、インドネシア、タイ、ガーナなどの途上国のゴミ山問題は日々深刻化しています。逆に言えば、日本で無視できるのは問題を途上国に丸投げしているからであると言えます。

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日本にいて日常生活の中で世界のゴミ問題の実態について考える機会がないのも現状です。5月3日は帰省して、地元の海岸をお散歩しました。綺麗な景色でした。漂着ゴミの問題を全く感じさせないほどです。ゴミ問題に敏感の僕ですらそう思えるのであれば、他の人も同じ印象を持つのだと思いました。

よく見ると、漂着ゴミがちらほらあるのも事実です。プラスチックが普及してから約半世紀。このまま何もせず、更に半世紀時が流れた時にこの綺麗な景色を眺めることができるのかと考えたら、はっきりYESとは言えません。無視できない量の漂着ゴミがある地元の海岸を想像すると、何か自分にできることはないか?とやる気がみなぎります。大好きな自然の絶景による感動を後世に残したい。上京するまでの約20年間、自然と共に過ごした田舎者だからこそ人一倍そう思うのでしょう。

多くの人にとって、都心の街中だけでなく地方の海岸でもゴミ問題についてピンとこない国に住んでいたら、渋谷の酷すぎるポイ捨て問題についても多くの人が無関心なのも理解できます。自国からゴミ問題を追放するために、遠くの国にゴミを輸出しているのですから、当然の結果とも言えます。ゴミ問題を追放することで、先進国のQOLが上がっていることは確実です。このことからも資本主義社会のリアルを感じることができます。

Gabは誰もが楽しく地球規模の問題解決に取り組める社会を実現することを目指しています。人は正しさではなく、楽しさで動きます。意識を変えようとして変えることは、僕みたいな怠惰な人間にとっては難しいので、楽しい体験をしている内にいつの間にか意識が変わっていたという状態が個人的には理想です。もちろん、いずれは楽しさに拠らず、自ら意識を変えようとする人が増えたら良いなとも思っています。ただ、そのアプローチの成功事例が所感として少ない気がするので、現時点ではあえて目指してはいません。

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意識が変わっても、行動が変わらなければ、世界は変わりません。楽しい体験と行動する機会をセットで提供して自然と意識も変わっていれば、人伝えにその輪が広がっていき、世界は変わります。今のMyGOMI.ではまだまだ大きなことは言えませんが、今後のアップデートの方向性としては常にその想いが根底にあります。

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最近、長坂真護さんの活動を知りました。脳天に電撃が走りました。サステナブルキャピタリズム(持続可能な資本主義)は、Gabがずっと目指していた世界を完璧に言語化した概念でした。長坂さんは、ガーナのゴミ山からアートをつくり、サステナブルな精神と行動を普及させています。このアプローチは本当に世界を変える可能性があります。長坂さんと一緒にサステナブルキャピタリズムを実現する未来が楽しみです。Gabが今仕込んでいるプロダクトもその一役を担うことができると信じています。MyGOMI.と別軸でも着実に駒は進めているので、楽しみにしていてください。

毎回、堅苦しいnoteばかりなので、今回はシンプルに、MyGOMI.ユーザーの皆様への感謝の想いを伝えたいと思います。と言いつつ、既に相当長い文章を書いていました。

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MyGOMI.はゴミ拾い界隈に全く接点がない状態で、リリースしました。Twitterを通して存在を知ってくださったゴミ拾い界隈の方々が使い始めてくださり、積極的に活動を共有してくださることで、一定の認知を獲得することができました。特にJUNKOさん、ロンミミさん、たかあきさん、ありがとうございました。リリースから3ヶ月後には、株式会社PIRIKA様、ゴミ拾いYouTuberコースケさん、名古屋のヒデさん、あざらしさん、マシンガンズ滝沢さん、ソーシャルグッドトムさん、その他ゴミ拾い界隈の重鎮の方々と全国一斉ゴミ拾いを開催することができました。その夏湘南で、WARUNORIさん界隈とビーチクリーンをして、その後宴会をしました。初対面なのにも関わらずめちゃくちゃフレンドリーに接してくださる皆さんが温かくて、最高でした。ASOBO会の佐藤さんにもたくさんのご縁をいただきました。ハロウィンの時は渋谷ゴミ拾いのツイートがトレンド入りしたのも良い思い出です。江東区三戸議員、荒川区宮本議員を通して何度も行政協議に足を運ばせていただき、行政側の課題の把握に繋がり事業を軌道修正することができました。東京23FC様、ミスアース新潟様とは、複数回コラボイベントを開催させていただきました。プロギングジャパン様、こちる様、グリーンバード渋谷様は、現在に至ってもイベント開催時にMyGOMI.を告知してくださっています。その他様々な方々との関わりの中で、日本のポイ捨て問題について理解を深めることができました。お名前を挙げていない方々にも感謝の気持ちがいっぱいです。いつもありがとうございます。

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そういえば去年の5月3日はレインボーフィッシュさんと多摩川のゴミ拾いをしていたなとふと思い出しました。40袋以上拾って、銭湯に行って、サイゼリアでワインを飲んだこと、完全に青春の1ページです。

僕が出会った限りの人に共通して言えることは、ゴミ拾いをしている人には良い人しかいないということです。みんなが手を取り合って、社会課題の解決に向けて行動をしている。離れていても、心は1つのワンチーム感があります。MyGOMI.が皆さんの共通言語になれたら良いなと思っています。

MyGOMI.はこれからも皆様と共にあります。

思うがままに書いていたらこんなにも長文になってしまいました。MyGOMI.の誕生日ということでつい熱くなってしまいました。改めまして、この1年間、皆様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。そして、この先もどうかMyGOMI.と株式会社Gabをよろしくお願いいたします。

いただいたサポートは地球を守るために使わせていただきます。