大学卒業にあたって。

大学時代に一番苦労したことは何か、という質問を度々耳にすることがある。アルバイトとの両立だろうか、それとも就職活動で内定を勝ち取ることだろうか。わたしの場合、それは卒業論文を書き上げることだった。

中には身に覚えがある人もいるだろうが、研究熱心でなかった私にはこれがまぁ面倒くさいことだった。同じ学科やゼミの生徒たちが日本語で論文を書き始める中、ゼミの教授の「あなたは英語で書いてみるのはどう?」のひとことが卒業論文という中ボスをラスボスに変える魔法だった。

実際問題、英語で文章を書くこと自体はさして問題ではなかった。書きたい言葉自体は少なからず湧き上がってくる。只、論文形式の格式張った英語というのは経験のないもので、たくさんの資料を漁ることとなった。英語論文の書き方を載せた本やホームページは今や世の中にたくさんあるもので、材料には困らないどころか供給過多ですらあった。

唯一の難点は果たして自論文を英語話者の方が手に取ったときに流暢に読み取れるか否かである。あいにく自分は海外に人生で一度も出たことのない生粋の日本育ちであり、ゼミの教授も英語のできる日本人の方であった。では大学の英語話者の教授はというと彼らも自分のゼミを持っており、受け持ちの生徒たちの英語論文を推敲していたので時間をとってもらうことはできなかった。

ゼミでの最終提出前にどうしてもネイティブによる添削が欲しかった私はついに有料の添削サービスサイトを探すことにした。(たまに無料のものも見掛けたが、こう言った場合には出し惜しみをせずに公正に料金を支払うものだというのは私の持論である。)

いくつかのホームページを巡り、不必要なプランのものを省いていった結果、WORDVICE(wordvice.jp)という英文校正サイトに依頼を決めた。決め手は料金はもちろんのことながら、必要最低限の英文校正機能を備えていたことが大きい。日本語を含めてもはじめての文章添削に期待と不安で胸を抑えながら依頼し待つこと約一週間、手元に戻ってきた論文に私はとても驚いた。添削されていることはもちろん、さらに文章を良くするためのアドバイスやなぜ直すに至ったのかの理由まで書き記してあったのだ。それらを一つ一つ確認すると、なるほどネイティブの言い回しはとても率直で文章がしっかりとつながっている。私の日本語脳から出てきた言葉のまわりくどさに気づくきっかけにもなり、現在でも読み直してはとても感謝している。

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以下内容秘匿のためにぼかしていて申し訳ないが、添削後の論文の一部である。右側にアドバイスや添削理由など詳細な明記がある。

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さて、今回の卒業論文では外部の手も借りつつ自分の文章を推敲するに至ったが、私としては自分の文章を客観的にみることのできる良い機会だったと感じている。最近では論文代筆なんていう、ハテナを思わず浮かべてしまう有料のサービスもあるが、自身の大学生活の集大成として執筆する卒業論文は自筆であってこそのものであろうと私は思う。自己研鑽のために支払う対価ほど尊いものはないだろう。

もし英語の論文を書いていて、自信がないやらアドバイスが欲しいやらという方がいるのであれば、ぜひWORDVICE(wordvice.jp)を活用してみてほしい。ここでの英文添削はきっとあなたのステップアップにつながるはずだ。

と、ここまでお世話になったWORDVICEの宣伝をさせていただいたわけだが、添削していただいた論文をさらに自分の言葉に落とし込むことも必要だ。元が自分の文章とは言え、添削されたままのものを自分の論文だとは言い難い。自分らしい文章でかつ、英語話者が読んで不自然でない論文にするべきだ。

私の通っていた大学では卒業式の間近に論文の評価が出るのだが、結果はSと一番の出来であったらしい。頭を捻った甲斐があるというものだ。努力には相応の結果がついてくる、その最たる例であるだろう。

諸君も適度に手を抜きつつも恙無い努力を!

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