大学時代に一番苦労したことは何か、という質問を度々耳にすることがある。アルバイトとの両立だろうか、それとも就職活動で内定を勝ち取ることだろうか。わたしの場合、それは卒業論文を書き上げることだった。 中には身に覚えがある人もいるだろうが、研究熱心でなかった私にはこれがまぁ面倒くさいことだった。同じ学科やゼミの生徒たちが日本語で論文を書き始める中、ゼミの教授の「あなたは英語で書いてみるのはどう?」のひとことが卒業論文という中ボスをラスボスに変える魔法だった。 実際問題、英語で