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女奴隷と自由の女〜ガラテヤ人への手紙4章〜ゆっくり通読しよう

1.誤った熱心さ

パウロの語調が少しやわらぎ、以前ガラテヤを訪れた時純粋で親切だったガラテヤの人々を、本当に心配していて何とか救いたいというパウロの思いを感じました。

まちがった信仰の熱心さにはなんの意味もなく、ホントの中に嘘を混ぜることによって人を神様の最初の愛から遠ざけようとするサタンの策略ですが、私たちも陥りやすいことだと思います。
最初はワクワクして純粋な思いから始めた奉仕でも、他の人への批判が生まれたり、だんだんしんどくなってきて義務のように続けたり。神様への奉仕という熱心な思いから、自分の間違いはなかなか認めにくかったり、正当な理由なしにやめることもできないとなると、忍耐がためされているのだろうか、御心がどこにあるのか、もはやわからなくなります。自由であるという基本の場所に立ち返り改めて祈り選択していく必要があるのだと思います。

2.二つの契約の行方

二つの契約の行方を対比させていました。その後比喩もあったので少しわかりにくかったです。

📖自由の身分
○アブラハムとの福音の契約
→ユダヤ人も異邦人もなくすべてのクリスチャンは、自由の女サラから神様の約束によって生まれた子イサクと同じように、自由で何にも束縛されず、アブラハムから続く天のエルサレムの相続人となる。

📖奴隷の身分
●シナイ山でのモーセとの律法の契約
→今エルサレムに住み、律法に縛られているユダヤ人は律法の奴隷なので、人間的努力によって生まれた女奴隷ハガルの子と同じように相続人にはなれない。

📖比喩
アブラハムの妻サラは不妊に悩み、女奴隷ハガルには見下されましたが、「不妊の女よ、喜び歌え。」と書かれています。
神様はいつまでもほって置かれず、ユダヤ人も異邦人もなくすべての神の国民の母となり、異邦人(夫に捨てられた女ハガルの子どもは異邦人を象徴するそうです)の中に起こるクリスチャンはユダヤ人クリスチャンよりも多くなるのだから。

📖自分の意思で得られる自由の身分
人間が決める自由とか奴隷とかの身分は不公平で頑固だけど、神様が与えて下さる身分は、公平で誰でも自分の意思で自由に手にすることができるものなのだと思いました。

3.存在の価値

たとえ何もできなくても、神様の子としての身分を持ち、神の国の相続人であり、神様が永遠の愛で愛して下さることに、存在の価値を見出すことができます。
進化論から偶然にあるいは確率で生まれた子どもにどうやって命の大切さを教えるのだろう、と思うことがあります。でも、親の愛や生まれる過程、命が継承されることによってそれを教えようとしているのは、聖書に描かれた相続に通じるものがあり、人の心には神様の目から見た価値感が知らないうちに根づいているのかもしれないなと思いました。

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参考‐‐‐ガラテヤ人への手紙4章(新改訳2017)‐‐‐


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