買ってよかったもの 2023

例年だとこの記事にはガジェットなどの「ブツ」が並ぶことが多い。今年はどんなものを買ったかなと思い返してみると、あまりブツを買っていないことに気づいた。いや、買ってはいるのだけど、「ベストバイ!」みたいに言えるものがなかなかない。そんなわけで、今年はブツ以外にも色々書いていくことにします。要するに「金使ってよかったもの」ですね。


ブツ

Nothing Ear (stick)

昨年買ってよかったものに骨伝導イヤフォンのOpenRun Proがあって、変わらず愛用している。しかし骨伝導イヤフォンは音楽を聴くには物足りないので、耳に負担が少なくて音楽をもうちょい楽しめるものがないかなあと思っていたら、同僚に教えてもらった。Nothingといえばカナル式のEarが有名だが、これは耳に突っ込まないタイプ(ハーフインイヤー)。耳にはめるようなイメージなので、耳穴にはやさしい。

音はそこまで期待していなかったのだが、けっこういい。件の同僚がけっこう低音効くぞ!と言っていたので、イコライザで低音マシマシにしたらかなりいい感じになった。お手軽さにくらべてしっかり音出るのはすごくいいところ。また、ケースも含めたデザインはさすがNothingといった感じで、こちらも嬉しい。

実用面では、マルチペアリングが対応していないので、それはちょっとめんどくさい。あと、ノイズリダクション(ノイズキャンセリングではない)機能というのがあるのだが、これをオンにしてもあまり変わらなかったし、音がモコモコするような印象になってしまったので、使っていない。まあノイキャン機能使いたいならAirPods Proでいいかなという感じ。

書いている時点で↑のAmazonのリンク見てみたらだいぶ安くなっているので、この値段ならお試ししてもいいんじゃなかろうかと思う(自分もブラックフライデーで同じくらいの値段で買った)。


パタゴニア フーディニ・ジャケット

Tシャツ1枚じゃ肌寒いなあとなった秋口に買った。パッカブルな薄いウインドブレーカーは各社出しているが、パタゴニア信者なので……。

検索したらパタゴニア社員の9割が持っているとのことで、ホントかよという感じなのだが、たしかにたたむのも簡単で、気持ち的にはいなり寿司ぐらいの大きさになるし(個人の感想です)(絶対にもっとでかい)、着たら意外と温かいので、バッグの中に放り込んでおくと非常に便利。いまの時期はさすがに厳しいけどね。


石岡丈昇『タイミングの社会学――ディテールを書くエスノグラフィー』(青土社)

こちらまだ読んでいる途中なんだけど、めちゃめちゃおもしろい。著者はフィリピンのマニラのスクオッター地区の「ボクシング・キャンプ」(「ボクシングジム」とは別の概念として著者は書いている)でフィールドワークをして、そこから社会学的考察を深める。

タイトルにあるように、「タイミング」、つまり「時間」が本書のキーポイントであり、ボクサーの有り様やその地区の強制撤去の様子をつぶさに観察することで、そこで生活する人々がどのような時間を経験しているかが、非常に繊細なディテールとともに描き出される。個人的にはこういう観点での研究をあまり見たことがなくて、「動き」をしっかり捉えられていて、それがおもしろい。

参照される研究を見ると、専門の社会学だけでなく、著者の関心の広さに驚かされる。こんな研究をしている人がいるのか、というのを知るだけでも、非常に興味深い。


『山之口貘詩集』(岩波文庫)

沖縄出身の詩人ということ以外あまり知らなかったので買って読んでみたらとても良かった。

人生の出来事を淡々と、しかしおかしみを込めて書いていて、読んでてなんとなく朗らかな気持ちになってくる。文末が「~のだ」で終わることが多いのも、ユーモアさに一役買っている気がする。また、戦争や故郷の沖縄についての詩は、激しさを出すというよりは静かに見つめているといった趣で、祈り、願いが込められているのが感じられる。

そんな山之口貘の詩に曲をつけたのが高田渡だが、こちらもほとんど聴いたことがなくて、聴いてみたらとても良かった。ちょうど自分自身がこういう音楽を聴きたいタイミングだった気もしていて、すごくしっくりきて、何度も聴いている。貘の詩を歌った中で一番有名なのは、「生活の柄」だろうか。

高田渡は貘の詩だけを集めて曲をつけたトリビュートアルバムも作っていて、これも良かった。いろんなアーティストが参加していて、高田渡以外の人たちの曲も、世界観に非常にマッチしていて、聴いてて気持ちのいいアルバムだと思う。


アニメ

アイドルマスター ミリオンライブ!

待ちに待ったミリオンのアニメ化。今年10周年という意味でも待ったし、アニメ化が発表されてからも待った。

シンデレラやSideMと比べるとアニメになるのがだいぶ時間がかかったし、気づいたらシャイニーカラーズとほぼ同じタイミングでアニメ化してるし、発表時点ではフルCGのアニメ化はアイマスで初だったと思うし、キャラも多いしでとにかくちゃんとしたものが出てくるんだろうかとやきもきしていたのだが、劇場先行公開を見に行ったらすべてが吹き飛んだ。

ミリオンの10年をちゃんとリスペクトして咀嚼されたシナリオ、キャラクターモデルの可愛らしさ、演技(声優さんの演技と、CGにつける演技両方)の丁寧さ。すばらしい。メインどころとそれ以外の差はあるものの、すべてのアイドル(登場人物)に見せ場をしっかり用意してくれて、それがちゃんと、ああ、ミリオンだなあと思わせるようなかたちになっているのはほとんど奇跡的と言ってもいい。

劇場先行公開第一幕を見たときは、少し子供向けなのかなと思っていたのだが、ニチアサにやるというのを後に知ったときは合点がいったし、そもそもミリオンライブのセンター3人が中学生ということを考えるとそりゃそうだ、となった。まあ話が進むにつれてそんなことはどうでも良くなっていったが。

12話をきれいにまとめてくれたので、次はどうなるんだろうと気になるところではあるが、アイドルの掘り下げとかをどんどんやってくれたら嬉しい。765ASとか赤羽根Pの話もどんどんやってくれてええんやで。


ライブ・コンサート

コリン・カリー・グループ ライヒ《18人の音楽家のための音楽》

一度生で聴いてみたいと思っていたスティーブ・ライヒの大作、『18人の音楽家のための音楽』。日本で15年ぶりに演奏されるということで、オペラシティに行ってきた。

マリンバとピアノからはじまって、徐々に音が重ねられ、反復し、複雑になっていき、グルーブが高まる。きわめて精緻な演奏で、聴く者をどんどん没入させていく。上の階の後方から演奏を聴いていたのだが、楽器の持ち替えやセクションの移り変わりの合図などがよく見えたのがおもしろかった。

終わるときも、演奏をやめる奏者が一人また一人と増えていくので、そろそろ終わるだろうというのがわかるのだが、終わった瞬間は、あ、終わったんだと「気づく」ような感じで、それだけ集中して聴いていたんだなと思った。

音楽の感想、全然うまく書けないが、とにかく良いもん聴いたなあ~という気持ちはすごく残っている。


THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023

アイマスPが待ちに待った、5ブランド合同ライブ。東京ドーム(アイマスPはすぐ待ちに待つ)。

本格的にアイマスのライブに参加したのがMOIW2015だったので、合同ライブ自体に思い入れが強いし、コロナやなんやかんやあって15周年も不完全燃焼だったので、開催されると聞いたときは万難を排して行かねばならぬということで、通し券を買って参加。アイマスとしてはコロナ以降はじめてのコール・歓声の解禁だったので若干緊張したが、めちゃめちゃ叫びまくってしまった。

このあとに書く異次元フェスもそうなんだけど、コラボ・越境がえげつなくて、そのブランド/アイドルにその曲を!?みたいなのが死ぬほど出てきて、いちいち悶絶していた。前回前々回の合同ライブはその辺が若干控えめで、言ってみればオリジナルリスペクトだったのが(今回がリスペクトしてないとかではない)、アイマス全体でアイマス盛り上げていくぜみたいなのをバシバシ感じてよかった。

ちょうどBlu-rayが発売されたので、時間を作って見るぞ。


異次元フェス アイドルマスター★♥︎ラブライブ!歌合戦

で、今年はもうMOIW2023規模のお祭りに行くこともないだろうと思っていたら、今度はラブライブ!とコラボということで腰を抜かして、通し券をとった。

ラブライブ!シリーズはアニメを見る程度なのであんまりわかっていないのだが、ライブの凄さは常々聞いていたし、バンナムフェスなどでも片鱗は見せられまくっていたので、かなり楽しみだった。今回はどのラ!もフルメンバー?だったと思うので、自分としてはようやく、といったところか。

内容は、すべてが本当にすごくて、ラ!側の曲は知らないのもたくさんあったけど、どれもよかった。コラボもけっこう大胆。アイマス側としても例えばミリオンにシンデレラのGOIN’!!!、シャニにミリオンのThank You!を歌わせるのなんてすごいグッときたし、MOIWと違ったコラボが面白かった。ラ!側も、Day2のコットンキャンディえいえいおー!や繚乱!ビクトリーロードみたいな激ヤバ楽曲を惜しみなく出してくれて本当に感謝。よっしゃよっしゃわっしょい!

そして最後の、765AS曲をラブライブが、μ’s曲をアイマスが歌うコラボは素晴らしかった。Day1は2015年のアニサマコラボを踏襲していてよかったし、Day2はスノハレとマスピという両陣営にとって「最高」の曲をお互いに歌うというエモすぎ展開で、さすがに泣いてしまった。急いで付け加えると、テーマ曲で大トリの異次元★♥BIGBANGもすごくいい曲です。

異次元フェス、第一弾と銘打っていたので、次も楽しみにしたいと思う。


ゲーム

Pokémon Sleep

今年やったゲームで1つ挙げろと言われたら、ポケモンスリープになるかなと思う(金使ってないけど)。配信されてから、寝るときだけでなく日常も欠かさずカビゴン様にお仕えしているので、ほとんど奴隷。

睡眠計測して、ポケモンを捕まえて育てるゲーム。睡眠計測やりたいと思いつつあまりしっくりくるものがなくて、そんなときにちょうど出てきた。この手のものにゲーミフィケーション要素を入れてるものって自分の観測範囲では知らないので、実はけっこうエポックなのではという気がしている。ポケモン自体も、赤緑以来でスカーレットバイオレットをやったので、とっつきやすかった。

奴隷とはいったが、まあ作業ゲーになりつつもあり、はやく次の目標出てこないかなあと待っている。Pokémon GO Plus +も買うべきだろうか。あと、ホゲータはまだ出てこないんですかね?

フレンドコード貼っておきますのでよろしくお願いします。

ポケモンスリープのフレンドコード
1361-2451-5961


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