体質を変えていく | Xデザイン学校ふりかえり #01 ブートキャンプ
2022年度のXデザイン学校のベーシックコースに参加しています。これから一年間の学びと気づきについて、書いていきたいと思います。
まず書いている自分の背景を記載すると、普段はBnB2Cと呼ばれるモデルで、クライアントと並走・共創してデザインとエンジニアリング両方から事業をサポートする企業にて、UIデザインをしています。
キャリアビジョンとして、デザインのアウトプットの方法を、特定のデバイスやミディアムから広げていきたいという思いがありました。
そこからより広い視野で体験そのものを設計するUXデザインの理解や、環境そのものをつくっていくサービスデザインを視野にいれての勉強のために入学をきめました。
講義のすすめかた
講義が終わってまず感じたことは、浅野先生の講義内容はかなり情報量が多い中、振り返りがしやすかったことです。それはエピソードトークや例えを混ぜながら噛みくだいて話していただいていたので、内容の核をすごく理解しやすかった。のちに触れるけれども事象の概念化ができていると、このような発話ができるのではないかと振り返っています。
資料をそのまま読むのではなく、+αのことを混ぜながらきくと自分の記憶にも残りやすいなと感じたので、教える場面ではすごく参考にしたい進め方でした。
学習方法について
一般的に何かを身につけるには10000時間が必要といわれていますが、そこまでの成長曲線は、直線ではないということです。初学者というのは少し学習しただけで、できるようになったと思いやすい。しかしそれは「理解力の範囲で理解した気になっているだけ」という言葉が刺さりました。その先にある、理解できていない状態を肌で感じ、できないという状態をいかにはやく抜け出すかこそが、重要だと学びました。
コアとコンテクスト
会社はコアとコンテクストの二つで考えなければならないと教わりました。それは会社の「業」がコアであるならば、コンテクストはその価値を提供する手段にあたるといったように。そしてDXやゲームチェンジによってこの二つは変化していくことも、時流を踏まえながら説明されていました。
自分はこのコアとコンテクストはビジネスだけでなく、普段のコミュニケーションにも関わることだと感じます。コアが結論や目的だったとしたら、そこまでの背景などがコンテクストにあたるのではないかと思います。講義後半のディスカッションで行ったグループワークの結論では、ここを一緒くたにして説明したこと突っ込まれてしまったので、より意識していきたい言葉でした。
概念化
スキルとは知識だけでなく、センスと態度と経験を身に着けることで達成できるということも学びました。そしてXデザイン学校で学ぶUXデザインや、サービスデザイン領域では、後者が多くをしめるということ。
では経験とはなにか?
デイビッドコルブの経験学習理論によると、まず体験を具体的な状況から抜き出し、どうしたらうまくいくか / いかないかを理解することで経験に昇華する。
そして多角的に省察することで、他の状況にも転移できるように、一般化・概念化し試行するサイクルを回すことで身についていく。講義ではこのなかの概念化が一番重要で、地頭がいいひとはこれができると。
自分はいままで経験をつめばなんとかなるだろうと思ったいた節があり、Xデザイン学校にはいるときも課題をこなしていくことで身につくと思っていました。しかしそれは体験止まりであるので、これからこのようなリフレクトなどを通し、省察して概念化することを意識的に行っていきます。
講座の内容は、多角的で広義のデザインの話を聞くことができ、とても新鮮でした。
それと同等に後半で行ったディスカッションで感じることができてよかったことがあります。
自分似た状況で、同じようなモチベーションで参加されているかたがいらっしゃったことで少し安心できたり、一方で普段関わることのない業種・職種の方と同じ空間を共有し、議論できること自体にとても価値を感じました。
まだ第一回ですがとても貴重な体験だと思ったので、一年間を通して概念化し、体質を変えていきたいと思います。
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