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2022.12.5 「ご自由にお取りください」

12月になった途端こんなに寒くなるなんて、なんだか律儀。と思いながら冬を過ごしている。寒くていろんなところに力が入るけど、どこか嬉しいのが不思議。

今年も終わりかあ、とつぶやきながら、少しずつやりたいことの準備を進めている。

ひとつは、飲みものと選書のセット。

休憩時間に何となく入った喫茶店で、「学生のときはあんなに本を読んでいたのに、大人になってふとなぜか読まなくなった」「何かきっかけがあればまた読む気がするんだけど、何だか読めなくてね」と誰かが話しているのが聞こえてきて、ほう。と思った。時間が来て私は席を立ったので、その続きは聞けなかったのだけど、cafe gでも本で何かしたい、本と人との橋渡しができないだろうか、と考え始めた。

店主のおすすめを紹介するのもいいけれど、その人のための一冊、その人のための一杯、を選んで提供することができたらたのしそう。
既にお越しいただいた方々や、まだ見ぬ未来のcafe gを使う誰かの生活を思い浮かべながら、貸し出し期間はどれくらいが良いかしら、どんな人にはどんな本や珈琲が良いかしら、などと妄想を膨らませている。
年明けにはお知らせできるように諸々整えたいと思っているので、どうぞおたのしみに。


もうひとつやりたいのは、店に来た証のような、cafe gに足を運んでくれた人の手元に残るものを作ること。
現在、店頭にはとある「ご自由にお取りください」を置いていて、これが結構通りすがりの方々に人気(?)なのだけど、店の中に入ると珈琲が飲めるだけではなく、もっと興味をひかれる「ご自由にお取りください」がある、という感じになっていきたい。
これについては、ただアイディアの種みたいなものがあるだけで、何をどう使うか定まっていないけれど、とりあえず描いた絵をスキャンして、印刷して、切ったり並べたりしては首を傾げて。ここからどんな形になってゆくだろう。なんてこんな感じで、2ヶ月目も引き続きちまちまと動いていて、一方で何かが固まりつつある気もしている。

年の瀬にしみるあたたかい飲みものを用意して、12月もお待ちしております。

cafe g の運営費用に充てさせていただきます。