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2022.6.26 「メニュー」について考える、つめたいのみものを試作する

大まかなメニュー構成が決まったので、日々試作大会をしている。

と一文書いて、続きをどうしようかと上記の文を眺めていると、
(ん???あれ???メニューって、何???どういう意味???)
と、頭のなかが「???」でいっぱいになった。

いや、何って、わかっている。
わかっているのだが、言葉本来の意味や由来を調べておかないと気が済まないモードに突入してしまったので、本題から脱線して、一旦調べさしてもらいます。

(ここからしばらくは言葉の意味の話が続きます。cafe gのメニューを知りたい方はすっ飛ばして最後の方だけ見てください💁🏻‍♀️)

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まず、メニューとは何か。

メニュー(菜単)は、料理の品目を示した表であり、客が選択可能な料理の一覧的な小冊子、またはボード(張り紙)などのこと。日本語では献立表、献立書、品書きともいう。
Wikipediaより

ふむ。献立表ね。お品書きね。
(Wikipediaを参照するのってどうかと思うけど、論文でも何でもないので大目に見てほしい)

また、"menu"の語源であるフランスの料理においては、

・飲食店において、料理の品目はmenuとcarteの二つのパターンで示される
・menuは、提供順の決められた一連の料理(コース)が書かれている
・carteは、一品料理(アラカルト)が書かれている
Wikipediaより

ということだった。

では、先ほどの"メニュー"の説明にあった"献立"とは何なのか。

1 食卓に供する料理の種類や順序。メニュー。また、その予定を立てること。

2 ある事をするための計画・準備・手配。「会議の—をする」
デジタル大辞泉より

供する料理の種類や順序。メニュー。メニュー……ああ……。

引いた単語の説明文にある単語を引いたら、最初に引いた言葉に戻ってしまった。なんだか今回もその予感がしてきた。

ここでぐるぐる回っていても仕方ないので、ちょっと引き方を変えてみる。

献立、献を立てる、の、"献"とは何か。

【一】[名]客にもてなす酒・肴(さかな)の膳部。
「預かり蔵人小板敷きを昇り、大杯を取って共に—を勧む」〈雲図抄〉

【二】[接尾]助数詞。
1 酒席などで、杯を飲みほす回数を表す。また、杯をさす度数にもいう。「一—おあがりください」
2 客をもてなすとき、食物を出す度数を表すのに用いる。
「一—にうちあはび、二—にえび、三—にかいもちひにてやみぬ」〈徒然・二一六〉
デジタル大辞泉より

これらをふまえてざっくりまとめると、

"献立(表)"は、客側に選択させるというよりは、あらかじめある程度決められた、提供可能な品をもてなす側が示すもの。

"(お)品書き"は、もてなす側の提供可能な品が一覧となっており、そこから客側が選択できるもの。

といったところだろうか。

この認識が合っているとすると、
"献立表"≒"menu"
"お品書き"≒"carte"

つまり、現代で日本において日常的に使われているカタカナ語の"メニュー"には、"menu"と"carte"が含まれている。語源のフランス語の"menu"から、意味の範囲が拡張されているようだ。ふーん。

これがわかったから何、ということはないのだけど。

カタカナ語って、こうしてもともとの意味を飛び越えたり、別の単語の意味も吸収したりして、細胞融合して形を変える生命体みたいでちょっと面白い、と思う。
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さてはて、ようやく本題。
試作大会をしている、という話に戻る。

cafe gは、あたたかい珈琲のおいしい季節にオープン予定なので、先に冬メニューを開発したいところだ。
しかしここ数日はあまりに暑い、あったかいもの飲んでられない〜〜
ということで開き直ってしばらく夏メニューを試作している。

そうして作られたつめたい飲みものたちの様子を、おすそ分け。

ジンジャーエール
ミルクコールドブリューほうじ茶

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