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【日記#19】 まさか!の合体(こと)が起きるぜ!

全力全開!(時候の挨拶)

朱上言です。


合体は、自由だ。


自由なんですよ。

救われてなきゃあダメなんだ。

独りで

静かで

豊かで……。


戦隊ロボにはほぼ必ずと言っていいほどついて回る「強化合体」の概念。
数十作にわたる戦隊があらゆる合体の選択肢を模索し、実にさまざまなシークエンスが提供されてきたわけだ。

ほんの数年前まで遡るだけでも、

シンプルに『1号ロボ+2号ロボ』
で完成するリュウテイキュウレンオートラドラオニタイジン。




少し豪華に『1号ロボ+2号ロボ+武装メカ』
で完成するワイルドジュウオウキングギガントキシリュウオー。



珍しいところだと、1号ロボがコアを共有している2種のロボであるが故に『コアメカ+各1号ロボを構成するためのメカ3機ずつ(計6機)+2号ロボ』という特殊な構成で合体するグッドグルカイザーSVXのような例があったり、


『1号ロボのコアメカ+3号ロボ+武装メカ』というあまりにも独特すぎる構成のバクレツキョウリュウジンなんかも印象的だ。

といったように、ひとえに強化合体といえども実に多彩な方式が取られているが、

そんな中でも強烈に個性を放つものが1体(いったい)…

いや、1対(いっつい)存在する。





そう、

スーパーゼンカイオージュランと
スーパーツーカイオーである。



するぜ〜〜!


ス   ー   パ   ー   お   も   し   ろ   ロ   ボ   の   話   !   !   !




というのもこのロボ達、あらゆる面でハチャメチャすぎるのだ。

今回は、ニッチすぎてあまり語られることのないその圧倒的なまでのフリーダムさを体感してもらいたい。



まずはじめに、
スーパーゼンカイオージュラン/スーパーツーカイオーとは

【DXゼンカイオー ジュラガオーンセット】

【DXツーカイオー ツーカイカッタナー&ツーカイリッキーセット】

【DXゼンカイジュウオー】

の3パッケージを揃えることで初めて完成するロボである。

この「バラバラなモチーフのロボがまぜこぜになっている」闇鍋感がゼンカイジャーの醍醐味とも言える。


各ロボの構成要因は概ねこんな感じ。

・ゼンカイジュラン
・ゼンカイガオーン

・クロコダイオー
・ツーカイカッタナー
・ツーカイリッキー

・スーパーゼンカイザー
・スーパーツーカイザーSD


この中から実際に合体に使うのは…





これだけである。


そんなことある?



余り方がフリーダムすぎるだろ。



なんでお前は余らないんだよ。




あと専用の追加パーツも使用する。




誰お前????????



令和に「合体のための専用アタッチメントパーツ」が出てくることある?????



スーパー合体以外では常に余剰パーツってこと?????






もうおもろい。


ちなみにスーパーゼンカイオージュラン/スーパーツーカイオーそれぞれの合体に使うパーツはこんな感じ。

スーパーツーカイザーSDがかなり小さいので、スーパーゼンカイザーから一部のパーツを取り外して使用する。

必ずしもロボ単位でキッチリ分かれるわけではない。
バラして使うところもある。

これまたフリーダムなポイントである。




それでは早速合体していこう。

まずはスーパーゼンカイオージュランから。

みぐるみを剥いだ状態からスタート


まずはジュランを通常のゼンカイオーと同じ手順で変形

スーパーゼンカイザーの各パーツをバラす

両腕のミサイルパーツを伸ばし、一つに合体

胸パーツを前に倒し
上半身を腰から90度回転
腕だけを元の位置に戻すような形で90度可動させて元の位置に戻し
胸パーツを閉じる

足を折りたたんで一本にまとめる

半身ずつに変形した2体を合身

爪パーツをジュラン側の足首に接続

ジュラン側の肩にあるレールパーツへ専用アタッチメントパーツを接続し
キャノンを肩の各ジョイントで接続

頭のカバーを開くと合体音声が発動。




完成!

スーパーゼンカイオージュラン!





見よ、
このスタイルを!!!!

どど〜ん!



爪の位置はズレているし、

肩キャノンも専用ジョイントまで使っているのにまるで揃っていない。

腕を上げれば高さすらチグハグになる。


そう、
まるでまとまりのない
ツギハギでガタガタのロボットだ。


それでも僕は
このロボを最高だと言いたい!!!



それはなぜか。



答えは一つ。

「全くサイズの違う人型ロボが
半身ずつに変形し1:1の比率で合体するという
シークエンスの美しさが好きだから。」

である。


先ほどの集合写真や合体シーケンスで気付いた人も多いかと思うが、今回の合体要因であるところのゼンカイジュランとスーパーゼンカイザーはもともと全くスケールの違うロボとなっている

並べるとこんなにも違う。

それもそのはず
ゼンカイジュランは所謂定番ソフビと同じスケールに合わせられており、
反面スーパーゼンカイザーは通常のDXロボと同じくらいの背丈がある。

全高だけで言えばほぼ1.5倍近い体格差のあるメカ同士が、半身合体という共通フォーマットの中で変形・合体をこなすのだ。


並べるとどうだ

脳 み そ が バ グ っ て く る だ ろ う ?


これは手元でやると尚更面白い。


より具体的に言語化するとすれば、

「膨らむ変形」をするゼンカイジュランと

「縮む変形」をするスーパーゼンカイザー

両者が持つ「変形の性質」がちょうど対極の関係にあることによって、変形前後の印象に大きな幅が生まれる。

といったところだろう。


勿論、先述したように無理な合体によってガタガタになっているので決して美しい変形合体とは言えない。
しかし、それを補って余りある独特の魅力を内包している。

つくづくヘンテコなロボットだ。

でも愛おしい。



さて、余談だが先ほど少しだけ触れた変形用のアタッチメントパーツ。

「スーパー合体以外では余剰になる」的な書き方をしているが、これはほんの少しの工夫によって解決が可能となっている。



スーパーゼンカイザー状態ではゼンカイテンランスの開いているジョイントに接続することでほぼ気にならないくらいの状態まで持っていくことができるし、


ゼンカイジュウオーの状態ではキャノンの空いているジョイントにつけておくことで完全に見た目に影響の出ない状態にできる。


やばいパーツに見えて意外と小回りが効くのが地味に嬉しいポイントだ。(本来存在しないパーツなことには変わりないが)





続いてスーパーツーカイオーを合体させていこう。



クロコダイオーをSDロボの合体準備状態に
スーパーツーカイザーSDの胸パーツを取り外す
スーパーツーカイザーSDをクロコダイオーにセット
ダイヤルを捻る
そのままツーカイオーカッタナーと同じ手順で変形
胸の「炎」エンブレムを取り外す
ゼンカイジュウオーの頭部パーツを左右に展開し口を開く
胸に接続
ゼンカイテンランスにエンブレムとスーパーゼンカイザーの胸パーツを接続
右腕に持たせる
顔を180度回転させて




完成!

スーパーツーカイオー!


ツーカイオー自体がそこまで拡張性のあるロボではないので、変化としては

・SDロボの換装
・胸パーツの換装
・武器の追加

の3点のみに留まる強化合体となっている。

ある意味スーパーツカイザーSDとスーパーゼンカイオージュランの残り物パーツをツーカイオーに盛り付けただけみたいな合体なのだが

結果的に…

情  報  量  が  多  す  ぎ  る

という事態に。


この闇鍋感…!!!!!!


「スーパーツーカイオーどんなロボ?」と聞かれたら

「ゴーカイな海賊の頭で、胸にブイレックスの開きがついてて持ってる槍には『炎』のモヂカラとブレストラーが付いてる」

としか答えようがない。

というか、要素の渋滞を度外視して考えても、
「でっかく『炎』と書いてある槍」はヘンだし、胸に恐竜のドタマの開きをつけている人がまともなわけがないと思う。



しかし、これだけ無茶苦茶でごった煮な合体ながらも「通常のツーカイオーからパワーアップしてる感」をしっかり感じ取れるようになっていて、デザインのバランス感覚には唸らされる。

少ないパーツ追加で大きな変化を生み出し、独自の味すら醸し出すことができているというのがスーパツーカイオーの面白さだろう






さて、ここまでの合体シークエンスなどで見てもらった通り、
スーパーゼンカイオージュランとスーパーツーカイオーは

「追加で出てきたロボ1体(ゼンカイジュウオー)が

既存のロボ2体(ゼンカイオー/ツーカイオー)の強化パーツになり、

結果的に2体のスーパー合体ロボが完成する」


というあまりにも奇抜すぎる方式をとっている。

3体合体で2体ロボができるってやっぱ意味わからんくて面白いよね!

今回の記事で言いたいことってマジでそれだけかも。


複数のメカ・ロボが合体して一つのロボになるという固定観念をブチ抜けて、モチーフとなった各戦隊のイメージが混ざり合う。
デコボコだったり闇鍋だったり、明らかに「均されていない」、しかしそれ故に一芸を持った自由奔放さが実にゼンカイジャーらしいなと感じる。


そして、そんな自由なロボたちを見ていると気付かされる。

ぼくらは合体ロボと向き合う上で
知らず知らずのうちに「こうでなければいけない」「こうなっていないのは間違いだ」と、正解を固定化してしまう時があるのではないかと。

全合体しないからダメ、プロポーションが悪いからダメ、可動しないからダメ、と。


でもきっと、合体ロボの可能性というのは僕らみたいなオタクが凝り固まった頭で考えるよりももっと広く深く広がっているもので、
一見ヘンテコなロボでも、そこにしかない独自の魅力が隠れているのかもしれない。

そこにしかない魅力を全力で探しに行けたら楽しいなって思う。


だからこそ僕はロボと相対する時、胸に刻むのだ。

合体は、自由だ。

と。





今日の日記はここまで!
戦隊ロボって本当に楽しいなって気持ちを伝えたかった。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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前回の記事も是非



それでは、また。

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