イギリスの動向

キャメロン元首相が政治に返り咲いた。
彼は今回外務大臣に就任している。
何とも不思議なことだ。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67411628
彼はうっかりブレクジットを推進してしまった人物だ。国民投票でEU残留になると思っていたのに、ふたを開けてみたらブレクジット。
EUを離脱してしまった。

ここには歴史的にどのような意味荷があるのか。

もともとイギリスは大英帝国という自分達の植民地によるグローバルネットワークを持っていた。
カナダ、オーストラリア、インド、マレーシア、シンガポール、香港、アフリカも詳細は書かないが相当数の国がイギリス支配下だった。

イギリスに取っては
①大陸主導(フランス・ドイツ)の欧州の一員として生きていく
②大英帝国の論理で世界をコントロールする(したい)

の2つの方向性がある。その後者を選んだということだ。
1945年に7億人いたイギリスの植民地体制は破壊され、世界に「植民地」がなくなり、1950年代アジア・アフリカが独立していった。

しかし今だに旧宗主国はそれぞれの国に対して大きな影響力を持ち、関与し続けている。大英帝国は健在、だからこそ②を国民と政府は選択したのだろう。
キャメロン首相の曽祖父はEven Cameronという銀行家で、ロスチャイルド家として日露戦争借款でも重要な役割を果たした人物。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ewen_Cameron_(banker)

人類学的にはファミリーで受け継いでいる歴史、思考パターン、に関心があるが、この銀行家が何をどこまで受け継いで、現代において何をしようとしているのかは気になるところです。日本に於いて意外と英国研究はそれほど盛んではないですが、現代でも海上自衛隊が急速に英国に引き寄せられていたり。今後も要注目な関係です。
世界覇権の構造においては下記2冊が踏み込んで書いています。なかなか根拠が出にくい領域ではありますが、知っている人だけが知っている情報なのかもしれません。

『世界の富の99%はハプスブルク家と英国王室が握っている』真田幸光
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%AF%8C%E3%81%AE99%EF%BC%85%E3%81%AF%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%AE%B6%E3%81%A8%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E7%8E%8B%E5%AE%A4%E3%81%8C%E6%8F%A1%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%9C%9F%E7%94%B0-%E5%B9%B8%E5%85%89/dp/4796696709/ref=sr_1_2?qid=1700787006&s=books&sr=1-2

『ユニオンジャックの矢』寺島実郎

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E7%9F%A2%E2%80%95%E5%A4%A7%E8%8B%B1%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%88%A6%E7%95%A5-%E5%AF%BA%E5%B3%B6-%E5%AE%9F%E9%83%8E/dp/4140817178/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3UICGQ80GFHI5&keywords=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E&qid=1700787265&s=books&sprefix=%E5%AF%BA%E5%B3%B6%E5%AE%9F%E9%83%8E+%2Cstripbooks%2C177&sr=1-4

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