エルフの日記 

あっ。あー、あっ、あー。
...…うう”ん。

テステス。まいくのてすとちゅう~!
(まいくってなんだ?? ま、いいや)

それじゃあ、はじめようか。


僕らの世界にはさ、
こんな物語がずーっと長い間受け継がれてきているんだ。


ある朝、三つのお日様が顔を覗かせた。
お日様たちは、顔を見合わせて、お互いに「こんにちは」と挨拶して、
その日は一つのお月様が夜を綺麗に飾った。

次の日、2二つのお日様が顔を覗かせた。
お日様たちは、顔を見合わせて、お互いに会釈を交わして。
その日の夜は、一つのお月様がきれいに夜を飾った。

ある日から、一つのお日様が顔を覗かせた。
お日様は、僕たちをゆったりと照らして、僕たちに「こんにちは」って挨拶してくれた。だから僕たちは、「こんにちは」って挨拶を返した。
その日の夜から、一つのお月さまの周りに一つずつ星が見え始め、
数えきれないほどの星たちが、夜を優しく照らし始めた。


ぼくは、この物語を読んでみてさ、
僕もそんな星たちみたいなさ、一人なんだなーって感じたのね。

ぼくはさ、
キミたちが見ている空の、もっともっともーっと上の、
「行ったり来たりを繰り返す、流れ」っていう中で、

僕たちは偶然産まれてきた。
……なんて話を聞いたんだ。

僕たちは、君たちが言うところのだいたい300年を生涯にしてて、
君たちは、君たちが言うところのだいたい80年が生涯らしい。
っていう話を聞いたんだ。

つい最近になるんだけどさ、
お話が好きな人間と友達になってみてさ、
生き方について、よく話題に出されるから、
ちょっとだけ、ここに遺させてもらうね。

長生きなんてのはハッキリ言ってわかんない。
その時その時で今できる事を精一杯楽しんで。

僕は……その人がいう事の愛っていうのを、
自分にほんの少し取り入れてる、そんな時間。

僕一人の時もあれば、皆でいる時もある。

僕は、その瞬間がかけがえのない時間で。
同じ目的に向かって、僕以外の人と一体になってる。
そんな「繋がり」っていう感覚が、

心地いい。大事にしたい。っていう風に思う生き物なんだ。

その上で、
その時その時で今できる事を精一杯楽しんだり、
無理なく、少しずつ過ごしていく。

僕もまだまだだからさ。
だから、僕は僕を少しでも認めて、
そして、少しずつ僕以外の僕たちを、一つ一つ認めて行く。

そんな、わりと最近の事の振り返り。

自分なりに工夫して、楽しんで、何かができるようになって。

隣町のアルレッキーノおじさんとか、友達のアルビンとか
とお話できて。

……

中には苦しい日もあったり、辛く感じる日もあるかも知れない。

僕がなんで、お話が好きな人間と友達になったのか、はね。

そんな中で、
少しでも手を取り合って、
無理をし過ぎず、互いを認めて、自分を認めて生きて行ける。

そんなキミたちの姿が、
何よりも誇らしく、大事で、大好きなんだ。

さらにそれは、夜になると輝いて、
朝になるとみえなくなるんだよ。

だからさ――

(ここで途切れちゃった…  )

お話しするのって、楽しいし、いい学びになるね!
ねっ、人間さん!

東町のエルミン・アルビンより。


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