見出し画像

変形するメカが難しすぎて

そうです。前回のnoteの最後で色々ほったらかして旧キットの1/100 Zガンダムを作ってたんですが、なんで今こんなキットを作っているのか、という話に一旦巻き戻しましょう。巻き戻させてください。

◆旧キット 1/100 (フルアクション)Zガンダム

これほど子供時代に作りたいと思っていて敬遠され続けてきたキットは無いかもしれません。スタイルや可動部位の問題などから、MG(マスターグレード)が出るまで誌面やら作例やら、あまり表舞台に出ることがなかった1/100 Zガンダム。

実際組んでみますと、差し替えなどなくウェイブライダー(以下WR)への変形ができる仕組みだったり、最小限のパーツ数でありながら無駄のない造形、さらに細かいところでは親指や人差し指の動く仕組みなど、1985年のキットながらなかなか目を見張るポイントがあります。

金属部品等を使わず全指を動かせる

ただ、当然ですが完璧な変形機構を実現するがあまり、胸のカバーをはじめ肩幅が広めで上半身がやや大きく、MS形態でのスタイルが少しつらかったり、股関節が弱く立ったままあまり動けなかったり、WRの翼を固定するアームがポリキャップむき出しだったり、ボディの隙間があちこち目立つなどといった弱点も散見します。

無改造で仮組みの状態

ただし、そりゃもうしょうがないですよと。

そもそもこのキットを作ってみたきっかけは、スクラッチでランドクーガーを作ろうなどと書いたあと、いざ変形ってあれこれ難しいなー、などと今更なボヤキをつぶやいてしまったからなんですね。そこでちょっと変形の勉強でもと積んであったこのキットを組んでみて、その仕組みを知りたかったからなんです。

で、いざ組んでみるとちゃんと、変形して腕と頭を収納するには、こういうスペースが必要とか、プラスチックパーツで、強度の十分なサイズで変形機構の軸である股関節を維持するにはこうならざるを得ないとか、色々わかってきちゃうんです。でも1985年のキットですし、これだけでもう奇跡に近い。

腕と頭部を収納する仕組み

◆全てを両立させるには

と、ここから先になると、3Dプリンタ導入して変形できる仕組みのパーツをゼロから作っちゃおうとか、ちょっと次元の違う話になってきちゃいますから。でもそういう事をここでやりたいわけじゃないんです(一応これでも20年ほど前に3DCGでメカやアニメーションを作ってた古参の部類です)。
軸がブレてしまう。

マスプロダクトの限界(予算とか仕組みとか)で成し得なかったスタイルやディティールの変形機構との両立には、やっぱり個人による改造やディティールアップしかないと思うんですね。あっちを切れば、こっちが立たずみたいな状態になるのが分かっているからこそ、ここから先は頭を使った改造モデリングの醍醐味だとか思うわけです。

そんなわけで色々ほったらかしてあれこれ手を付けていく、そして1/60のZガンダムも放置して10年近くたちます、そんな作れない時の悪い癖なんで勘弁して頂きたいんですが、旧キット1/100 Zガンダム造っていきます。


いいなと思ったら応援しよう!