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積み上げてきて、できたこと。若さゆえにでたこと。

おはようございます。湘南戦お疲れさまでした。
なんともショッキングというか、消化不良な試合が続きますが、試合を振り返っていきたいと思います。

スターティングイレブンとフォーメーション


交代:鈴木→ジェバリ 食野→福岡 石毛→ネタラヴィ 半田→福田 黒川→杉山

やはり、代表で試合に出てた組はベンチメンバーから外れました。
その中で、半田選手と谷選手はスタートから。
ジェバリ選手が久しぶりにベンチ入りしました。


選手の距離のよさが生む、テンポ良いショートパスでの運び。

4失点やミスが注目されますが、立ち上がりから2失点目は完全にカンバが優位性をもってゲームを進めました。
3月課題となっていた立ち上がりも改善されてきた印象です。

FPの距離がよく、ラフに町田選手に当ててくるボールを拾うことができていました。失点までは守備陣もほぼパーフェクトでした。

やや、システム的に当てはまらないところがありましたが、ショートカウンターでのチャンスメイクもあったりと攻撃の幅も広くなってきました。

3つのガンバのチャンスのシーンを振り返ってみます。

5分 石毛選手のシュート

シュートシーンに行く1つ前のシーン。アラーノ選手と石毛選手の関係性から左サイドを崩していきます。石毛選手は少ないタッチでボールを回し、アラーノ選手は前への推進力をもたらしてくれます。スペースに簡単に出してくれる石毛選手はアラーノ選手にとってやりやすい存在なのでしょう。
最後に石毛選手のクロスはカットされますが、相手のクリアミスを拾ってシュート。惜しくも相手DFに防がれます。2本目のシュートをダイレクトで打てていれば、、、

7分 武蔵選手のシュート

武蔵選手のポストプレーは、試合を追うごとに周りとあっていています。
自陣からのビルドアップ、右サイドからの楔を武蔵選手選手が体を張ってダワン選手に落とし左サイドへ展開。左サイドからもう一度中央の武蔵選手の足元へつけるパスを入れます。こぼれ球をアラーノ選手が武蔵選手へラストパスを送り、鈴木選手の左足でのフィニッシュ。惜しくも相手GKに防がれますが、自陣奥から鈴木選手が3度関わってのチャンスでした。

後半のジェバリ選手もそうでしたが、ボールを握るといっても常に前線の選手を見ながらの縦や斜めのパスが増えてきました。それを正確にリズムよくできる選手がガンバの中盤にはそろっていますので、見ていて気持ちいいものがあります。後は決定力。


12分 山本悠選手のポスト直撃


左サイド、相手のスローインをカットして中央山本悠選手から、食野選手への楔のパス。個人的に、山本選手のあの前へバシッと入れてくれるパスが大好きです。(伝われ)
食野選手が運び、食野選手→石毛選手→山本選手とつなぎ、山本選手のPA付近からのコントロールショット。惜しくもポスト直撃。
山本選手の足元の上手さと連動性が出た、ショートカウンターのシーンでした。


両サイドバックの高い位置取りで相手を押し込む。

15分過ぎから、ダワン選手がDFラインに降りるポジション取りをしました。

これによって半田選手と黒川選手が高い位置を取り、相手WGを押し下げます。中盤にもスペースができ、山本選手や食野選手が前向きにボールを持て、右サイドからも半田選手の攻撃も見られました。
失点前は完全に先制点を取りに行き、失点後も同点に追いつけるよう支配しにいきました。
PAエリアにまで、押し込みましたが、得点に結び付けられなかったことだけが悔やまれます。

前向きでボールを持てる選手の作り方は、めちゃくちゃうまかったです。

ミスよりもその後の対応があまりよくなかった。

山本悠選手の試合後のコメントを見てみましょう。

--先制されるまでは内容の悪い試合に見えなかったが。
サッカーはミスするスポーツですし、大きい、小さい関係なくあると思う。今日はそれがたまたま(谷)晃生だっただけ。それに対して流れが良かった中で失点する形が続いているからこそ、全体としてすごく雰囲気が悪くなるとまでは言わないですけれど、ちょっと重たくなるのが試合をしていても感じる。それが今日、良くないほうに出た。
うまくいってる中でああいうことがあったとき、(ミスが)あるものだと思って受け入れて次に切り替えて、やれる選手がもっと出てこないといけない。それが1失点だったらゲームは壊れなかったと思いますが、それが3失点、4失点となってくると厳しくなってくる。

 jleage.jp

このコメント通りだなと思った。ミスでの失点が続いている中での今回のミス。雰囲気が重たくなるのは当然のこと。
試合を見返してだが、1失点後は相手が吹き返してきた様子もあったが、ガンバも引き続き、優位にゴールへ向かっていた。1点を返して、谷選手のミスをチャラにしようと。

気になったのは、2失点目。クリアミスから町野選手へのプレゼント。
この失点直後に、すんなり試合を再開しているシーンには疑問符。

ホーム開幕戦であった。鳥栖との試合は、VARの間に選手が集まって話し合う場面があった。
それが、2失点後にできなかったのがこのチームの若さだと思う。

すり合わせというか。いったん落ち着き、選手で話す。残りの前半をどのように持っていくのか。そのひと手間だけでも、3失点目4失点目は防げた可能性もある。
キャプテンマークを巻いた山本選手、2失点目に関わった三浦選手。ガンバでの年数が長いこの2人にその役割を担ってほしかったが…
チームとしての練度には、課題がある。東口選手や宇佐美選手、倉田選手、ギョンウォン選手がピッチにいない中でそれができるようになれば。

システムで当てはめて、質で優位性を取りに来た。

ダワン選手が最終ラインに入って3枚で回していたところに、福岡選手を入れて、システム的にその形にしました。ダワン選手の位置が低くなっていたので、ネタラヴィ選手と中盤の強度を上げ、アラーノ選手と山本選手をジェバリ選手へのリンク役とし、どんどんジェバリ選手にどんどん配給していきました。

ガンバとしては相手からボールを奪わないといけないので、強度を上げたことで即時奪還ができ、後半常に湘南相手に圧力をかけ続けました。

ジェバリ選手のスペシャルな得点

相手のパスミスからのショートカウンター。ジェバリ選手の体を開いてのパスコースの作り出し。アラーノ選手のそこしかないラストパス。PA内の決定力。スペシャルな得点が生まれました。


結果的にこの1点のみで試合終了。
あれだけ押し込んでおいて、失点前にもチャンスもありながらも1得点は寂しい内容となりました。
そこは、ジェバリ選手との連携や全体の練度が高まると解決してきそう。
いいトレーニングは、日々できているのは間違いなさそうなので、あとは勝利が起爆剤となりそう。

けが人や代表選手の復帰。全員がスタートラインに立って、ポジション争いも激化。

来週は、ついに苦手な川崎フロンターレ戦。川崎相手にどこまでできるのか。注目です。


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