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待ちわびた歓喜の瞬間【ガンバ大阪】【レビュー】

ついにこの瞬間が今年も訪れました。
開幕してから、約2ヶ月。ようやく欲しかった初勝利を掴み取ることができました。しかも相手は川崎フロンターレ。
近年、圧倒的な力の差を見せつけられた苦手フロンターレ。
さらには、片野坂元監督と挑んだ、昨年のホームでのフロンターレ戦は、宇佐美選手の負傷&終了間際のミスからの失点。

これまでの鬱憤を晴らすには、今シーズンの嫌な流れを断ち切るには勝利しかなかった一戦をものにしました。
これは、ガンバ大阪にとって大きな大きな一勝となりました。


もっといったれ。

では、試合のレビューをしていきます。

1.スタメン


第4節ぶりに宇佐美選手がメンバー入り。メンバーがそろってきました。
内容、結果ともによかったルヴァン杯FC東京戦のメンバーをそのまま使ってきました。キーパーは谷選手。
谷選手にとっても苦しい1週間だったかもしれませんが、ポヤトス監督も信じて起用しました。

2.外国人カルテット躍動

立ち上がりはフロンターレペース。
チャナティップ選手がアンカーの脇やDFラインとの間を動き回り、ガンバにとっていやな位置取りをしてきました。ガンバもDFラインが低く、奪ってからも選手同士の距離があり、フロンターレに即時奪還を許してしまいました。ガンバのミスも多かったですね。

その中で、18分ネタラヴィがチャナティップ選手を倒し、イエローカードをもらいます。
その後から、ダワン選手がネタラヴィ選手の脇を(特に左サイド側)を埋める守備をしました。そうすることで、より中盤がコンパクトになり、スペースを使われなくなってきました。

それと同時に、ジェバリ選手も4〜5m降りてきて、ビルドアップの抜け口の一つとして機能してきました。アラーノ選手や杉山選手がワイドに高い位置をとっていたので、全体として引く形でなく先制点に結びつけました。

先制点

ガンバのCB、右サイドでのビルドアップ。杉山選手から中央のネタラヴィ選手につけて、そのネタラヴィ選手が相手の守備方向をかえるターン。左インテリオールのダワン選手を経由して一気に左ワイドのアラーノ選手へ。黒川選手とのコンビネーションからクロス。そして最後はPA内で杉山選手のヘディングシュート。惜しくもチョン・ソンリョン選手のナイスセーブにあいますが、トレーニングをしてきたと言う右サイドからのビルドアップの形を見せてくれました。

そこで得た右CKからダワン選手がズドンとヘディングを決めました。本当にヘディングが強い。セットプレーでしたが、インテリオールが点を取れるチームは本当に力のあるチーム。
ややミスがあり川崎ペースだったゲーム状況を一気に変えました。

20本のパスで演出したゴラッソ

50分。待望の追加点がガンバ大阪に生まれます。
自陣から奪ったボールを左サイドで押し上げます。
右サイドに展開し、CBもハーフラインを超えてボールを繋ぎます。
ネタラヴィ選手とジェバリ選手が関わり左サイドのダワン選手を経由して、アラーノ選手へ。サイドチェンジで相手のプレスも遅れ、アラーノ選手が右足を振り抜き、ボールはゴールへ吸い込まれました。

1点目の起点にもなった右サイドから左サイドへの展開。
ジェバリ選手にボールが入ってからの、ギアの上げ方。
外国人カルテットの質の高さが素晴らしかったです。

しかし、よく見てみると、三浦選手のビルアップ参加。半田選手もインサイドをとってつなぎに入る。石毛選手や杉山選手が常に裏を狙って相手のラインを下げさせる。アラーノ選手がシュートを打つ前にスピード感を持ってオーバーラップをかける黒川選手。

本当にみんなで作ったアラーノ選手のスペース。それを決めるアラーノ選手も最高でした。ポヤトスガンバの攻撃、お見事です。


3.数的優位になってからの進め方の是非

後半、相手に退場者と負傷者が出て、2人も数的優位になる珍しい展開に。
ジェバリ選手も代え、負傷後初出場となる宇佐美選手をピッチに送り込みました。
宇佐美選手からできた莫大なスペースに抜け出した武蔵選手へ。これは、シュートまでいけず。
そこからは、ボールを保持し、どこか無理をしない戦い方。時間を進める戦い方をします。

まぁ、途中で出てきた宇佐美選手や武蔵選手にもっとゴールを狙ってくれという意見がSNSでも出ていました。

個人的には、このガンバ大阪の戦い方に賛成というか、分かるなーという考えです。

正直、宇佐美選手のコンディションはまだまだ上がっていないでしょう。
そして何より。2点差でも退場者を出しても、そこから逆転をしてくるのが、川崎フロンターレです。
去年、ガンバはその川崎に自身のミスからとはいえラストプレー間際にやられています。
それを決めた、「レアンドロ・ダミアン」というガンバにとっての驚異がピッチに入っていました。
正直、2点リードしているとはいえ、1点でも許してしまうと本当に分からない展開になっていたはずです。
J1未勝利。ピッチ内の選手たちがとった選択は正しかったのではないでしょうか。

もちろん、これから3点4点とって早い段階で勝負を決められるチームになってほしいですけどね。

4.連勝へ

負傷者組も戻り、レギュラー争いは熾烈化。
勝利したことで、次節も同じメンバーで望むのではないでしょうか。
宇佐美選手でさえ、確定でないところに、贔屓ながらJ1屈指のメンバー層を感じます。

次節は、京都戦。
連勝して一気に順位も上げていきたましょう。


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