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状況ってあまり変わってなくない??

今昔”貧困”物語

気づかなかった現実

最近勉強していてすごく思うことがある。
「あれっ?? 今と昔って状況変わってなくね??」
勉強していても思うし、実際に世間に出ても思う。
どうしてこんなに変わらないのか??

人は少しずつ進化している(と思っていた)。
しかし、こと”貧困”に関しては一向に好転していかない。
暮らしが楽になったとも聞かない。
何が阻んでいるのだろうか??

大学時代はラグビーをしながら、点々と試合を重ねていた。
勉強もなるべく単位を落とさないよう、できるだけ頑張った。
女の子との付き合いも、玉砕しながらも頑張った(笑)
大学生で浮かれていた22年間は、”貧困”とは無縁の生活を送っていた。

気づきはじめた現実

何度も書いたが、初任校で担任になった女の子が全てだった。
そこから日本の構造について学びだし、”貧困”について考えた。
専門家の方々とは知識の量や知見も圧倒的に少ないが、私なりにう世の中を俯瞰して変化のない構造について考えた。

上記の本は2007年初版。私が中学生の時。
今と変わらない現実を学び取ることができる。
書かれている通りの現状が今の今まで脈々と続いていることが分かる。
私にとっては、「貧困についての現代のバイブル」だと思っている。
分かりやすい内容で、様々な調査結果や筆者の考えが散りばめられている(どの新書も同じか(笑))。
”子どもの貧困”が今までのテーマであったが、この一冊から一気に社会構造が生み出していく”貧困”について目を向けるきっかけになった。

子どもから見るとどうなのかな??

不可視化する貧困/可視化する貧困

正直、教員としての経験上で”貧困”は見える部分と見えない部分がある。
不可視化されやすいが、公務員である私たちは、様々な情報から見える部分がぐっと広がっていると思う。
「要保護/準要保護」「生活保護世帯」等々……。書類上は可視化される。
さらに言えば臭いや上履きなども可視化される。

上記の新書も、かなりメジャーな本だ。
教員時代は何度も何度もこの本を読み直した。
世間のイメージと合致する部分もあれば、私として新たな発見もあった。
不可視化されていた”子どもの貧困”が少しずつ可視化された良書だ。

私たちが力になれる部分もあれば、限界を感じたのもこの本だった。
なぜなら、どこまでいっても私は”教育”でしか勝負できない。
言葉は悪いが、所詮は赤の他人であり、一年間の付き合いしかないからだ。

どこが基なのか?? どこを知らないのか??

近年になり、”女性の貧困”について学ぶことが多くなった。
私の前の彼女は、以前性風俗産業で働いていた過去がある。
本人はあっけらかんと話していたが、きつかった部分もあったそうだ。

「結構働いているお母さんは多いよ。苦労していると思う」
彼女からの言葉で、色々と考えさせられた。
特に上記の本から、どのようにして貧困化していくのか、どうして関係性が保てなくなっていったのかなど、様々な面から”貧困”について考えられる良書である。

テーマとして打ち立てた”子どもの貧困”であったが、調べながら調査し、話を聞き、世間に出てみると、様々な社会構造の歪が折り重なって生じていることが分かる。
誰しもがその歪に巻き込まれる可能性があるし、やはり知っておくべき、理解しておくべきことだと思う。
状況の改善を図るため、私はこれから周囲を巻き込みながら活動していく。

SSM調査から導かれる、現状の日本について俯瞰できる一冊

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